6月9日 ネッシーの日

ネッシーの日

今日もこのタイトルを見た瞬間思い出したのは村瀬くんの綺麗な顔なのだけど、村瀬くんについてはムーミンの日に触れたので今日は私が初めてネッシーの話に触れた時のことを書こうと思う。

そう、我らが月間ムーである。

小学生のころの私は月間ムーが大好きだった。
当時はノストラダムスの予言、UFO、幽霊、超能力、未確認生物(ネッシーとかビッグフットとか)など小学生の好奇心をくすぐる、学校では習わない様々な事象が掛れているこの雑誌の発売日をまだかまだかと待っていたものである。

UFOの存在以外はほとんどガセか創作だと思うのだが、よくあれだけ小学生が興味を持つであろう物を記事にできたものである。
大人って怖い。

さらに小学生にとって好奇心と合わせてその欲望をも突いてくるのは、ムーに掲載されている広告である。
なんか、特別な石を埋め込んだ六角形の鉄の円盤の置物を買うと、むちゃくちゃ運気があがる。みたいなやつである。

もちろん買った。

確か当時で5000円とか8000円とかしたと思うので、小学生にとっては大金である。
でも、それを通販で注文して待っている間のどきどきと、郵便屋さんがパッケージを配達してくれたときの喜び、そしてパッケージを開封するときの興奮は、まさにいま新しいiPhoneを開封するときの私の気持ちと何ら変わることのない明るい未来を期待したドキドキなのだ。

手に入れた瞬間私は、
「これで、俺は成功者になれる」
くらいにふつーに思っていた。

ここで、その時の私の成功者のイメージを詳しくお伝えしておくと、小学生の私が理解していた成功者とは、良く雑誌の裏表紙に出ていた、一万円札で埋め尽くされたバスタブに可愛いオネェちゃんと裸で肩を組んで入ってシャンパンもって「うぇ~い」ってやっている、あれである。
お金にも女性にも困らない生活が、小学生にして約束されたのだ。
あの鉄の円盤の置物が送られてきたときには本気でそう信じたものだ。

ムーに騙された。

そんな可愛い小学生の私は小学校5年生にして一気に暗黒面に落ちてしまうのでムーは小学校5年生で卒業となるのだが、そんな下地もあったので村瀬くんと仲良くなったのかもしれない。

ところで、ムーの愛読者も、ムー民というらしい。こちらのムー民が村瀬くんの動物園にいるかどうかも知らない。

46歳になった今、私はあのバスタブに一万円札を入れて裸で可愛いオネェちゃんと肩を組んでそのお風呂に入って「うぇ~い」っていう感じに離れてはいないが、まぁそうなってなくてよかったとも言える。(オネェちゃんは心残りだが。)

あの鉄の円盤の置物のおかげなのかも。

ちなみに、ムーのロゴは、今でもこれまで見たどのロゴよりもカッコいい。

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