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【娘が心を開き始めた2人だけの時間】~君はまだパパと呼ばない。18話~

私には子供がいます。
血のつながりの無い子供です。
昨年、父になりました。
本音を言うと20代の頃には考えられませんでした。
血の繋がりの無い子供を持つなんて。

だから、娘が
「お父さんではない。」
と言う気持ちも分からないではない。

娘との生活が始まりました。
コロナの影響で学校の再開が不透明なまま
我が家へ引っ越しをし、新しい生活が始まりました。
このまま、入学前に転向届を出せればと思っていましたが
自粛期間が終わり予定通り、娘は入学手続きをしていた
学校へ通う事になりました。

新学期初日。
まったく時間が読めず早速、遅刻しました(笑)
娘はランドセルに慣れていないので、ランドセルを置いて
車を降りてしまい、私がランドセルを持ち
娘を追っかけたのは今でも良い思い出です。

片道40~45分。往復90分。
引っ越しの際に娘の事は僕が送迎するから心配しないで
と伝えていた手前、サボるわけには行けません。
この期間で私達2人の結婚も無しになる可能性もあります。

妻の大事な娘。
今まで大切に育てて来たのに、僕のせいで壊すわけにはいかない。
本当に3人で暮らして行けるのか、お試し期間です。

朝が弱い私としては、本当にきつかった。
が、何日か続けて行くと送迎の時間に変化が生まれ始めました。

朝、行く時は学校どういう所なのだろうという話を聞き
帰りは学校はどういう場所だったという話を聞く。

ある日は、新しいお友達が出来た。
また、別の日は嫌な子がいるというように
必然的に娘と2人っきりになることで会話が増えるようになりました。

娘を預かったり、一緒に住み始めてからも
「しんごさんには、言わないで」
と娘が妻に言っていた事がいくつもありました。

お母さんには話せる事も、私には話せない。
娘の中で線引きがあったようです。

一緒に住むしんごさんは
「パパでは無くて、お母さんのお友達。」

この線引きは送迎というの2人きりの時間で少しずつ
無くなり始めました。
恐らく、引っ越し先の小学校であれば会話も無く
もう少し時間がかかっていたでしょう。

また、小学校に入り新しい事を覚えて誰かに話したい
小学生の学童に混じる事で誰かに話したい欲求が
娘にもあったのでタイミング的にはかなり良かったと思います。

2人だけの時間のおかげで、妻は知らないけど
僕だけが知っている事も増え始めました。
妻が知らないので僕に話すというように、
さらにコミュニケーションが取れるようになりました。

この、2人だけの時間を3ヶ月続けて気付いた事。
どんなに欲しいおもちゃや洋服を買ってあげたとしても
子供と過ごしている時間が長い方が子供には大事なんだなと
とても感じるようになりました。

うちの親父は帰りも遅く、出張も多かったのですが
プレゼントを良くくれました。
連休には家族で旅行も連れて行ってくれました。

しかし、普段の休みの日は疲れていて2人で遊んだ記憶は
あまりなく、家族旅行も母といる時間が多かった気がします。
そりゃ、必然的にお母さんが好きになるわなと。

子供との生活はたくさんの事を教えてくれます。
話もまとまらないし、話が前後したり飛んだりもします。
結構めんどくさいです。
が、その話をちゃんと聞く事で子供は信頼してくれるんだなぁと
今改めて感じます。

このnoteを書きながら、反省もしています。
疲れている時に、話を流していないだろうか?
懐いてくれたから、雑に扱っていないだろうか?

今日、娘が帰ってきたらいつもより楽しそうにして
話を聞こうと思います。

僕の娘になってくれた事を感謝しながら。

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しんごぉ。
沖縄でラジオパーソナリティ、アーティスト、動画編集
デザイン、イベント関係をしながら活動中。

シングルマザーの妻と結婚し、娘が出来た事をきっかけに
noteを書き始めました。
娘とのこれまでを振り返りながら、家族とは何か?
を考えながら書き綴っております。

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