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「日本」というコミュニティ

コミュニティ活動で日本各地を旅してきた経験を経て、当時からなんとなく感じてきたことを改めて言語化してみようと思います。

過去のコミュニティ活動

大きな主語である「日本」を冠にするには、まず自身が日本全国をどれだけのレベルで知っているかを説明する必要があります。

きちんとしたコミュニティ活動の記録が残っている2018年には、6つのコミュニティ、イベント総実施回数63回、総登録人数2,188人、フライト118(うち海外6)回という記録がありました。国内での実施場所は札幌、東京、横浜、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、沖縄、海外はシアトル、ハノイでした。

令和元年のゴールデンウィーク中に実施した「全国行脚」では、更に「初開催地」を増やし最終的には自身が企画したMeetupの開催場所は国内18箇所(札幌、仙台、新潟、東京、横浜、名古屋、富山、金沢、京都、大阪、神戸、岡山、広島、松山、福岡、熊本、宮崎、沖縄)になりました。

47都道府県コンプリート

Meetup(イベント)活動としては「47都道府県コンプリート」ができなかったものの、2021年にはスターバックスから47都道府県ごとに限定(47種類)の「47 JIMOTO フラペチーノ®」が発売されたことをきっかけにInstagramを通じいわば「自分とスタバ好きな人とのオンラインコミュニティ」として全国を巡りました。ここで人生上、初めて「全国」を回ったということになります。

「冒険」と「変わらないこと」

旅にしても、ビジネス(仕事)にしても常に「新たなる冒険」をしてきましたが、特にこの「旅」という各地を巡る物理的な移動(変化)を伴う「冒険」のなかで

ある一定の変わらないこと

が日本には存在している、と感じてきたことがあります。例えば、日本語というものは各地でイントネーションや単語などの細部に違いはあるものの、この言語ひとつで東西約3,000km、南北にも約3,000kmに広がっている国を難なく移動できる(言語バリアがない)ことは素晴らしいことだと思いました。そして何より、その旅の「体験」でみられた「ある一定の変わらないこと」が強く印象に残りました。

信用と親切

2021年の夏は、まだ社会的に長距離移動が容認されていなかった(ある意味「ならず者」だったかもしれません)ので乗客が極度に少なかったという要素があったにせよ、日本の公共交通機関の正確性には改めて驚きました。業務をこなしながら並行して短期間(「期間限定」販売のため)で47箇所を全て回るには、効率的な移動が求められます。よく外国からの観光客が「日本の交通は正確だ」と驚く話は聞きますが、それを実際に体験しました。こんなにも正確無比で「信用第一」な社会は他にあるのだろうか、と思いました。

そして移動時だけではなく、各地へ滞在した時にも「ある一定の変わらないこと」を感じました。それは、日本のどこでも「親切」にされるということです。人間的で温かみのある、ウェットなコミュニケーション。確かに、自分は「旅人」、その親切さは他所様には「マシ」ているのかもしれません。しかし、滞在中に経験したホテルや街でのちょっとした「すれ違い」にすら感じる「親切」「思いやり」「気遣い」は「ある一定の変わらないこと」として感じました。

「日本」というコミュニティ

コミュニティが相互信頼(信用第一)に基づき、参画する人々の「善意」で成り立ち、共通の目的で運営され継続されていくものだと定義するならば、日本は

「善」を維持するコミュニティ

として存在していると言えるのではないでしょうか。そこで改めて「善」という言葉の定義を調べてみました。

1 行いや性質などが好ましい。よい。よいこと。
2 物事にうまく対処する。よく。
3 仲良くする。

デジタル大辞泉 ぜん【善】

どれもコミュニティの本質に当てはまっています。関わる人が、登壇、運営、会場など様々な「善」の提供を行い、その場にいる人が「よい」思いをして「仲良く」なれる場。それがコミュニティではないでしょうか。

信頼の交換所、それがコミュニティ

昨今の混沌とした社会情勢のなか、いま一度「善」のコミュニティである日本について考えるときが来ている気がします。

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