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当店の大人気商品〈バスクチーズケーキAMF〉のネット販売を始めさせて頂きます!!! 4号(直径約12cm・4~5人分)ワンサイズのみ。冷凍でのお届けとなり、ご自宅の冷蔵庫で解凍(16時間~20時間)してからお召し上がり頂く形となります。もちろん店頭でもご購入頂けますが、その際も通販と同様〈冷凍状態〉でのお渡しになりますので、ご了承下さい。

本稿は、2023年8月25日に掲載したタイトル『日本一美味しいチーズケーキ3種!(自称)。本当に、本当に美味しいんです!このケーキ達こそ正に〈論より証拠〉。ご自身でご確認下さい(笑)』から〈バスクチーズケーキAMF〉のみ抜き出し、加筆した物になります。

ネット通販用バスクチーズケーキAMF 4号サイズ

有難い事に、多くの方から「めちゃくちゃ美味しい!」「過去いち美味しいチーズケーキ!」との評価を頂いている、当店の〈バスクチーズケーキAMF〉。
以前から「ホールで販売して欲しい!」「地方の家族に食べさせたい!」等のご要望を頂いておりまして。その声にお答えするべく、昨年末からネット通販を想定し〈出来立て瞬間冷凍・包装・サイズ・解凍時間〉等々を検討して参りました。先日、事前の発送テストもクリアし、ようやく販売開始に!

待望の〈冷凍ケーキ〉販売第一弾!

5月30日より受注を開始致します。

サイズはネット通販専用  直径約12cm 4号サイズ(約4~5人分)です! 
申し訳ありませんが、しばらくはその1サイズのみの販売。
更に、5月末~6月中(約1カ月間)のみ、日頃の感謝&販売開始を記念して

定価¥3200―(税込・送料別)のところを、特別価格¥2900―(税込・送料別)

でのご提供となります

ご購入手続きは、ネット通販サイト〈BASE〉の進藤洋菓子店のページから。当店の〈インスタのプロフィール欄にあるBASEのURL 〉または、こちら〈noteのプロフィール欄のショップマーク〉から入れます。
通常、店頭でのお支払は〈現金のみ〉とさせて頂いておりますが、こちらの〈BASE〉では〈各種クレジットカード使用可〉となっておりますので、ご活用下さい。

お買い得なこの期間中に、是非ともお試し頂ければと思います!

ご購入に当たり、幾つか注意点がございます。
☆ケーキの解凍方法について
※本商品は『冷凍』状態で配送します。
解凍は、ご自宅の冷蔵庫に入れて頂いてから16時間~20時間かかります(冷蔵庫内の状況・場所によって時間が少し異なります)

☆賞味期限、及び、消費期限
ご自宅の冷凍庫にて、冷凍状態(配送時のまま)で保存した場合の賞味期限は1ヶ月
お召し上がりになる為に冷蔵庫に移し(16時間~20時間)、完全解凍した時点から消費期限は1日となります。ご注意下さい。
一度解凍した後は、再度冷凍しないで下さい

☆受注から発送にかかる日数
入金後、7営業日以内に発送となります。

また、表題にもある通り、店頭でも販売致します。こちらも上記と同様の期間のみ、
通常¥3200のところ→¥2900でのご提供。お支払いは現金のみ。その際はネット販売と同様に〈冷凍状態〉でのお渡しとなります。ご注意下さい。付随する注意事項も同様となりますので。

是非ともこの機会に、当店オリジナルの絶品〈バスクチーズケーキAMF〉をご賞味下さい!

以下は、その〈バスクチーズケーキAMF〉の詳しい説明になります。

〈バスクチーズケーキAMF〉

ケーキを普段あまり食べない方でも、〈バスクチーズケーキ〉という名前くらいはどこかで耳にしたことがあるのでは?
なぜなら、少し前までちょっとした〈ブーム〉になっていたチーズケーキなので。

日本でこれまで起こった〈スイーツブーム〉と言えば、私が覚えている限りでは〈ティラミス〉〈ナタデココ〉〈マカロン〉〈エッグタルト〉〈カヌレ〉〈タピオカ〉〈パンケーキ〉〈クリスピークリームドーナツ〉〈生キャラメル〉…など色々あり、直近で言えば〈マリトッツォ〉と表題の〈バスクチーズケーキ〉ではないでしょうか。
軽くネットで調べると、2018年に東京白金にオープンしたバスクチーズケーキ専門店「GAZTA(ガスタ)」が、その当時、連日メディアに取り上げられたのをきっかけに〈バスクチーズケーキ〉という名前が巷で認知され始め、その後「ローソン」が〈バスチー〉なる商品を販売した事で一気に全国区となったようで。

〈バスクチーズケーキ〉とは、スペイン・バスク地方サンセバスチャンにある「ラ・ヴィーニャ」という“バル”(食堂+バー)のチーズケーキがオリジナル。
ちなみにその「ラ・ヴィーニャ」では〈tarta de queso(スペイン語で“チーズケーキ”の意)〉という名前で販売されているとの事。
「そのバルにはとっても美味しいチーズケーキがある」と評判になり、たくさんの人がそれを目当てに訪れるようになったようで。そして世の常ですが〈よく売れる物〉があればそれを真似する人達が必ず出てきて、結局、それを模したチーズケーキが町のあちこちで売られる事に。
なので、そういったレシピ・スタイルで作られたチーズケーキを総じて、日本では〈バスクチーズケーキ〉と呼ぶようになったようです。お店によっては〈バスク風チーズケーキ〉や〈バル風チーズケーキ〉と名付けていたりも。

そのブームが始まった頃、私は元製菓専門学校教員であるにも関わらず、恥ずかしながら〈バスクチーズケーキ〉なる物を知りませんでした。やはり、百聞は一見に如かず。早速、評判の良い〈バスクチーズケーキ〉を買ってきて実際に食べてみることに。
幾つか候補がありましたが、とりあえず1店舗に絞って購入!
そして、ひと口食べてみてビックリ!

「メチャクチャ美味しいっ!」

ひとカット食べただけで〈ブームになった理由〉が理解できました。
カットされた先端の方は〈濃厚なチーズ感に、驚く程豊かな乳風味〉。ケーキの外側にいくにしたがってエッグタルトで味わえるような〈美味しい卵感〉があり、上下がしっかり高温で焼かれる事で、香ばしい風味が全体を包んでいて…。そして多くの人がそう表現するように、レアチーズケーキとベイクドチーズケーキの良いとこ取りな〈滑らか食感〉が心地よく…。

確かに既存のチーズケーキには無い要素を持った、素晴らしく美味しいチーズケーキでした。
と、同時にもう一つの感想が。
「これは作れそう…」

なぜなら、ピエール・エルメ氏のケーキやコンクール優勝ケーキ等を食べた時に感じる複雑さは皆無で、少ない素材で最大級の美味しさを表現するケーキに思えたので。
感じた材料は、ベイクドチーズケーキの基本材料の4つのみ。クリームチーズ、砂糖、卵、小麦粉。

日頃から〈作ってみたい衝動〉は抑えないようにしているので、早速レシピ棚を漁り、以前に業者から貰って放置してある大量のレシピの中から〈バスクチーズケーキ〉のレシピを発見。
案の定、レシピは単純で。

ここからが私の腕の見せ所。

〈そのレシピの持つ“長所”は消さず、もっと日本人好みなケーキに変えられるか?〉

〈誰にでも作れる物ではなく、進藤洋菓子店にしかない物にできるか?〉

進藤洋菓子店は〈クラシックな菓子をクラシックな製法で作り、海外の食文化をそのまま伝える〉事はしない主義なんです。すみません。私はフランス人やスペイン人等の外国の方に「美味しい!」と言ってもらいたい訳ではなく(そんな時期もありましたが)、日本人に「美味しい!」と言って貰えるような菓子作りをモットーとしています。〈パティスリー〉と名乗らず〈洋菓子店〉と名乗っているのも、その理由から(笑)。
海外で暮らしてみてハッキリと理解しました。向こうで〈素晴らしく美味しいと言われてる食べ物〉でも、私が同じ様に〈素晴らしく美味しい〉と感じる訳では無いんです。育った環境、それに合わせた食文化に違いがあれば、すぐに受け入れられる物と、そうでない物は必ずあります。食で言うと、顎の骨格の違いや、唾液の量の違いから話さなくてはならない事もあり。

話が少しそれてしまいますが、フランスで暮らしていた頃。勉強がてら、語学学校に通う日本人数名とフランス人の友人とで、2つ星のレストランに食事に行く機会がありました。実際、料理は値段に相応の素晴らしいものでした。そして、コースの締めくくりにデザートが出てきた時の事です。ムニュ、サクッ、カリッ、とろっ。色んな食感を駆使した、レベルの高い〈レモンのデザート〉。でも、ひとくち食べて顔をしかめてしまいました。酸味がキツ過ぎて。隣の日本人の友人も同じリアクションでした。これはレシピの分量を間違ったのかな?と思いながら、向かいのフランス人の友人を見ると、彼は美味しそうにペロッと平らげているんです。そして「このデザートメチャクチャ美味しい!」との一言まで。聞くと「丁度良い酸味!」だと。
結局何が言いたいかと言うと、もし私がその〈レモンのデザート〉を作るなら〈フランス人には物足りなく感じるとしても、日本人の口に合うように酸味は減らしたい〉という事。
壮大なタイトルを付けるとすれば〈フランスの食文化を曲げる事の是非。進藤洋菓子店の功罪〉?(笑)

話を戻します。
進藤洋菓子店の〈バスクチーズケーキ〉を作るに当たって変更しなければならない点は、まず①焼き過ぎを防ぐ事。多くの店のバスクチーズケーキは焦げています。「これは美味しいコゲなんです」と言われても〈コゲはコゲ〉です。240~220℃の高温で焼成するので、ある意味焦げていて当たり前。しかしそれがオリジナルだとしても、焦げは嫌いです。忘れもしません。一番最初の就職先のシェフにしつこく言われたのが

〈焦げる一歩手前がベスト〉

大いに賛成。となると、高温・短時間で焼きながら、焦げる前に取り出さなければなりません。
次に、②しっかりと焼けている部分と、半生でトロッとしている部分の対比を明確にする。そうなれば、トロッとしている部分の火入れ問題が。卵を使うのであれば、最低でも食中毒菌であるサルモネラ菌の殺菌→70℃1分間の加熱はマスト。そこをクリアしなければ安心安全な商品として販売する事が出来ない為、上記の高温で短時間焼く事との微妙な板挟みに。
まだまだレシピ変更希望はあり、③乳風味をもっと増す為に生クリームとマスカルポーネチーズを加え、④チーズ感を上げる為にクリームチーズを増量。⑤小麦粉を加えるとどうしても固くなり、コーンスターチに置換しても余り変わらずで。しかも、それらに入っている〈デンプン〉への火入れの問題もあり…。結局、粉類は入れない事に。そうすると次は固める素材を抜いた事による保形の問題が出てきて…。

理想ばかりを考えれば実現不可能な問題が出てきて。その1つをクリアすれば次の問題が。いつもこんな〈いたちごっこ〉を繰り返してレシピは固まっていくんです。
今回も試作に結構な時間がかかり、いつの間にやら〈ブーム〉は終わってしまいましたが(笑)、最終的には上記の問題

①美味しい焼き色
②しっかりと火を入れた上で、中は柔らかく滑らか。外は美味しい卵風味
③豊かな乳風味
④濃いチーズ感
⑤柔らかさと保形の問題

それらを全て解決し、実現する画期的な、進藤洋菓子店独自の製法を開発しました!
なので商品名は

〈バスクチーズケーキAMF〉

に。AMFはフランス語の〈a ma facon=私流の〉の略です。なので、

〈私流のバスクチーズケーキ〉

出来上がったチーズケーキは、〈日本一のチーズケーキ〉だと自負しています。
ちなみに当店のもう1つの看板チーズケーキである〈ベイクドチーズケーキ〉は、チーズや乳や卵以外に、バニラ・サワークリーム・クッキー等の複雑なハーモニーが美味しく…。片やこの〈バスクチーズケーキAMF〉は素材ならではの良さ〈チーズと乳の風味〉と〈なめらか食感〉勝負な美味しさです。
あとは個人の好みの問題かと(笑)。

ここまで長々と書き綴りましたが、そろそろ終わりにします(笑)。御精読ありがとうございました。

ではいつも通り〈当店の菓子は違いの分かる大人向き〉〈論より証拠〉。
ご注文をお待ちしております。
あ、現在販売中の〈バスクチーズケーキAMF のカットケーキ〉は商品入れ替えの為、そろそろ販売を終了致します。ご了承下さい。

〈滑らか食感〉な断面。


以下の物が、元記事になります。



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