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異性に依存している私が真実の愛について考えた


“今更何を言うか、と自分でも考えるが、ちょっぴり欲を言ってみたい
  
1.読みたい本
「万葉」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」
2.観たい画 
ラファエル「聖母子像」 芳崖「悲母観音」

3.智恵子(婚約者) 
会いたい、話したい、無性に。”

今日はとある特攻隊員について書いたnoteやブログを見て愛とはなにかについて語りたいと思う。

私の語りを聞く前に、まずは上記noteと下記リンクのブログを読んでほしい。


この話を聞いた時、まずは戦争の恐ろしさや悲しさについて語るべきかもしれない。
しかし、この記事らを読んで、大変失礼な話かもしれないが、まず愛について考え、自分の思考を書きたいと思ってしまった。戦争という非常事態の状況下の中、穴沢さんにあった一途でまっすぐな愛。今日は愛について書いていこうと思う。


コロナの状況下で自粛を強いられる中、こんな田舎のコロナがほとんどいない地方学生の私の生活にも大いに影響があった。新天地に一人暮らし、オンライン授業の影響で友達彼氏は本当に一人もできず。
孤独で、外にも出る気にもなれなくて、そのうち昼夜逆転で眠れなくなり、一人で毎日壁を見て一日中誰とも話さずただzoom画面を見る日々。そんな私がどハマりしたのは「オンラインで知り合った同世代の異性との電話」だった。

普通の生活をしていれば、顔も知らない異性との電話にはハマらない。ただ、誰とも話さない日々が寂しいのだ。眠れないのだ。そんな時に異性との電話は誰とも会わず存在する意味も分からなくなってきた世界を変えてくれる。私がここに生きていると認めてくれる人が現れ、寂しさが紛れてすごく心が満たさせるのだ。

だが、そういった関係はお互い一歩間違えれば、共依存にもなるし、恋愛とも勘違いする。最初はただの割り切った電話だけの関係だったのが、何か月かすると、どちらかが飽きたり重くなったりしてこじれた関係、若しくは突然に縁が切れるのだ。

私は、恋愛依存症かつメンヘラで、さらに自粛で鬱気味なので大概は恋愛と勘違いをした依存をし、飽きられる側だった。そしてそんな自分にいい加減いやになってきた。しかし本当の恋愛というのも喪女歴22年の私にはしたことがない。「じゃあ本当の恋愛ってなんや?」と考えてみた。

そんな時、見たのがこの手紙だ。

‘‘今更何を言うか、と自分でも考えるが、ちょっぴり欲を言ってみたい
  
1.読みたい本
「万葉」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」
2.観たい画 
ラファエル「聖母子像」 芳崖「悲母観音」

3.智恵子(婚約者) 
会いたい、話したい、無性に。”

この手紙を書いた穴沢さんは23歳。私とたった一つしか変わらない。そんな方が、特攻隊に選ばれ、明日確実に死ぬという日に、こんなにも切実で純粋な手紙を婚約者に送った。


私は自分が死ぬ日に、今電話している相手に、いなくなったら過呼吸が起きてしまうほど依存してしまっている相手に、こんな手紙を送れるだろうか。

否、送れない。

穴沢さんは、上記ブログを見ればわかるが本当に、本当に婚約者である智恵子さんのことを大切に想えていた。
私は想えているだろうか、電話相手のことを大切に。

否、思えてない。

ただ自分の生活の支えになってほしいだけだ。この寂しさを満たしてほしいだけだ。

なかなかひどい人だと思う、私も。

智恵子よ、幸福であれ。

真に他人を愛し得た人間ほど、幸福なものはない。

自分の将来は、自分にとって最も尊い気持ちであるところの、あなたの多幸を祈る気持のみによって満たされるだらう。

上記ブログからの引用。

真に他人を愛した人間ほど、幸福なものはない。

私は、真に他人を愛したことが、おそらくない。
自分を差し置いて相手の幸せを願ったことは、家族以外いない。

今までの恋愛も全部依存や「こんな私に話しかけてくれるなんて」と感動からくる自己肯定感の低さや承認欲求からくる感情だった。しかしそれを抜きにして、相手に期待せず相手の幸せを願ったことがあっただろうか。

否、ない。
だから私はいつまでも満たされず、それを埋めてくれる何かを必死に探していたのだろうか。


寂しさが紛れるとか、離れられるのが怖いとか、そんなものを抜きにして、ただ純粋に相手の幸せを長った恋愛をしたい。この話を見てそう思った。

だがそう思っても寂しさや孤独感は変わらない。だが、少し成長するために、依存相手に、あまり期待しないように頑張ってみよう。依存をやめることは難しいけど、返信をするかしないか、電話の誘いをするかしないか、それは期待せず、相手にゆだねるようにしよう。私が決めることではないとわりきろう。

誰かを真に愛せるとき、その時私はきっと自立した素敵な女性になっているはずだ。


椎名ゆず。


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