見出し画像

【徹底解説】なぜマーケティングとUXは違うのか?どう違うのか?

「マーケティングとUXデザインの違い」は何でしょうか?🧐
実は基本的には「切り口」が違うだけで、目指している「方向」は同じです。

登山にたとえると、「頂上を目指す」のは一緒で「登るルートが違う」イメージです‼️

ビジネスを成功させるという頂上は同じです。
それを達成するための「着目する点、重視する点(登るルート)」が異なるのです。

図示すると、こんな感じです!

ビジネスを成功させる上でUXとマーケティングの両方が同等に必要である

ノンデザイナーでもわかるUX+理論で作るWebデザイン

マーケティング、UXデザインどちらが欠けてもビジネスは上手くいきません。
違う部分・共通の部分を知って使い分けられるようにしましょう!

詳細をわかりやすくまとめたので、参考になれば嬉しいです!😄

◆ マーケティングとUXの違い

①重視
コンバージョン(売上) vs ユーザー体験

マーケター:サービスや売上を重視し、会社の収益に繋げる
→だから良いサービスを与えているだろう

UXデザイナー:ユーザーに良い体験・サービスを与える
→だから収益が上がるだろう

例えば、Webでよく出てくるバナー広告で考えると、こうなります。

・バナー広告のコンバージョンがどのように上がるか→マーケティング。
・バナー広告がユーザーにとって不快になっていないか→UX

重視する点(=切り口)が違いますが、順番が異なるだけで目指している方向は同じです‼️

②注目
トレンド vs 個人の行動

マーケター:統計から消費のトレンドに注目
→統計から消費トレンドに注目して、多くの人が喜ぶサービスを考える

UXデザイナー:ユーザー個人や行動の詳細に注目
→少数の個人に注目して、多くの人が喜ぶサービスを考える

マクロなトレンドから、市場が何を求めているかを考えるのがマーケター。
ユーザー個人の行動から、どのようなサービスを求めているのか考えるのがUXデザイナー。

マクロとミクロの視点が違うだけで、目指すべきゴールは同じです‼️


③ペルソナ:メディア(マーケター) VS プロダクト(UX)

https://www.phonogram.co.jp/column/post-4.html

ペルソナ設定とは、自社のサービスのターゲットについて年齢や性別などの各種項目について設定した人物像のことです。

基本的には1人の架空の人物を想定し、年齢や性別、生活などを設定します。

これはメディア用のペルソナ

一般的には上記の画像のようなものをペルソナ設定とします。
しかし、UXを考える場合はこのペルソナ設定はダメです😨

なぜならば、一般的に言われているペルソナ設定は「メディア(広告用)」で、UXを考えるには適していないからです❌


メディア用のペルソナは「たくさんの人と共通点を持つよう」に記載します。
あまりに独特な特徴で設定すると、その商品に興味を持ってくれないからです。

しかし「たくさんの人と共通点を持つよう」に設定するとペルソナのイメージが漠然とするので「商品のUXに対して本当に興味があるか?」わからなくなります。

結果、「都合の良いように」ペルソナを解釈してサービスを作り市場に出して失敗します😱

では、どのようにペルソナを設定すれば良いのでしょうか?

それは価値観をベースに掘り下げて「プロダクト用(UX用)のペルソナ」を設定すれば良いです⭐️

先ほどのペルソナであれば、
・なぜ糖質ダイエットを選んだのか?
・なぜリバウンドしてしまったのか?
・なぜそもそも痩せたいのか?
このように価値観を掘り下げていきます。

そうするとユーザーが本当に達成したい体験(UX)が見えてきます。
その体験やUXに対して、サービスを考えます。

なので、UXを考えるときに設定するペルソナは「価値観・本当に達成したい体験」以外はテキトーに設定して構いません。
みんなのイメージができればOKです。極端な話、社内の人で良いです。

このように「メディア」と「プロダクト」の使い分けを明確にする必要があります。
ここをテキトーに考えると、「都合の良いように」ペルソナを解釈してサービスを作り市場に出して失敗します😱

◆ マーケティングとUXの共通点

①リサーチベースで考える

マーケターでもUXデザイナーでも、リサーチを重視します⭐️
リサーチ方法は異なりますが、ユーザーのニーズを探る点は変わりません。

  • SWOT分析

  • PEST分析

  • 3C分析

  • 5フォース分析

これらのような分析方法が有名です。
詳細なリサーチ方法に関しては、こちらの記事が参考になります👍


②人間の心理学を考慮する

https://webdesign-trends.net/entry/859

マーケターでもUXデザイナーでも、心理学を考えてサービスを作ります。
一番わかりやすいのは「近接」という考え方です。

画像の左側は8つの四角形があり、どのような関係性か分かりにくいです。
しかし、右側は水色と緑の四角形が近いので、4つのまとまりとして捉えることができます。

このように人間の心理学上、見やすいUI・使いやすいユーザビリティというのが体系的に明らかになっています🌟

特に、心理学とユーザビリティの関係性を研究している「ヤコブ・ニールセン」の資料を読むのが効率的です。

https://tech-blog.cloud-config.jp/2019-08-19-ui-design-usability/


書籍としては、こちらがダントツでまとまっています!

③BX(ブランド体験)の向上に直結する

ブランド体験(BX)は、UXやCXなどの要素を包括する上位のスコープで、サービスに関する体験全体を指します。
「ブランドに対する信頼感」と考えるとわかりやすいです。


マクドナルドで例えると、こんな感じです。
UI:メニュー表が見やすい
UX:ハンバーガーがおいしい
CX:店員の対応が良い
BX:ロゴを見ると、ハンバーガーが食べたくなる

UI、UX、CXが良いことでBXが向上していきます。

ただUIが多少悪くてもBXにはあまり影響はありません。
しかし、UX、CXが悪いとBXはすぐ悪くなります。

◆ 日本での事例

ビジネスのコンバージョン数だけに過剰にこだわりすぎると、デジタルプロダクトのUXがおろそかになることが多くなります。
一方でUXにこだわりすぎると、過剰なコストとなり利益が上がりにくいです。

そのため、マーケティングとUXのバランスをとることが不可欠です😳

GoodPatchはUXに強く、電通はマーケティングに強いと考えると、この協業プロジェクトはビジネスにおいてすごくバランスが取れています。

事業成長のマーケティング戦略と顧客起点のサービスデザインと言う二軸でビジネスに取り組んでいます。

◆ 最後に

マーケティングとUXは表裏一体の関係です。どっちが「良い・悪い」はありません。

2つの違いを知って、適宜使い分けてサービスを作ることが重要です。


◆ 参考文献


サポートしてもらえると、本当に嬉しいです!!😄 『1円』でも超励みになります! サポートでいただいたものは、記事を作るための読書代にさせていただきます📚