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休学のススメ~Withコロナ時代の大学生に向けて~

はじめに

#大学生の日常も大切だ
#大学生の日常も大事だ

Twitter上にあった上記のタグのつぶやきの内容が興味深かったので、筆を執りたい思いに駆られ、緊急事態宣言時以来、久々にnoteに投稿してみたい。

この記事は釣り師としてのネタではなく、いわゆる氷河期世代に学部と院を含めて10年ほど文系学生をしていた者として、Withコロナ時代に学生生活を送っている人たちへの勝手なつぶやきとして書き綴ったものである。

前期の振り返り

まだ期末試験期間の大学もあると思いますが、まずは前期の授業お疲れさまでした。前期は新型コロナ禍によって急遽オンライン授業が導入され、学生の皆さんのストレスも溜まったことでしょう。特に新1年生の皆さんは、憧れのキャンパスライフも消え去ってしまい、友人づくりもままならない状況で長期間の自粛を余儀なくされ、メンタル面でもかなり心労が溜まっている状態だと思われます。

緊急事態宣言の解除後も小・中・高校生が対面授業を受けたり小規模ながら部活動を再開している中、大学によっては入構が禁止され、サークルや部活動にも制限がかかり、一方では社会人が満員電車で通勤して飲み歩いたり、休日には旅行に行ったりしている状況を目にして、理不尽な思いを抱いていることは前述のタグのつぶやきからも伝わってきます。

前期の授業について言えば、オンライン授業の形態にはリアルタイム型もあればオンデマンド型もあり、動画視聴がある科目もあれば資料ダウンロードのみの科目もあるでしょう。教員側も初めての試みでしょうから、期待していた以上に学べた科目もあれば、期待外れで学習効果が得られなかった科目も多かったでしょう。オンライン化自体に対しても、通学のストレスが解消されたというメリットが指摘される反面、教育内容に対する不満の声もTwitter上で多く寄せられています。

ちょうど今は前期が終わるタイミングで後期に向けての授業方針が示される時期ですので、夏季休暇の間に前期の過ごし方を振り返り、後期に向けての学生生活を考える良い機会だと思います。

後期からの大学生活をどうするか

本記事執筆時(7/31)で東京も460名を超える感染者数が出ており、現在の状態が続くと都内の大学は後期の対面授業の再開はおそらく難しいだろうと思われます。地方でも感染者数は拡大しており、医療機関の逼迫状況を考えると、やはり地方でも全面的な対面授業の再開は難しいと思われます。

そこで、もし後期も全面的にオンライン授業を継続する方針が示された大学の在学生(特に1-3年生)なら、思い切って半年間休学することをお勧めします。対面とオンラインを併用する方針の場合は判断が難しいところですが、前期の過ごし方を振り返りつつ、後述する点も考慮して、学費負担者の意見にも配慮しながら最後は自分で決断してください。

今の社会状況で急いで単位を取得して学年を消化したとしても、就職状況の好転はすぐには見込めません。4年間で卒業を目指すよりも、いったん休学し、自分が学びたいことや、やりたいことに集中したり、自己投資して将来に向けてのスキル向上に時間とお金を費やした方が、有効な使い方だと思います。

4年生なら就職活動や公務員試験等の状況次第で今年度に卒業するかどうか決めて良いと思いますが、先行き不透明な時代だからこそ、不本意な就職活動で終えるよりは、大学院進学の選択肢を含めて、もう少し学生を続けながら将来に向けて自身のスキルアップを図るのも一つの方法です。

現在大学院生なら、学外から電子ジャーナルにアクセスできる環境が確保されていれば、学会や研究会はオンライン化が進んでいるので休学しなくても自分の研究に集中できて、むしろ良い研究環境という面もあります。

留学予定者にとっては渡航の見通しが立たない現状で、将来を悲観する気持ちも理解できますが、留学のチャンスをうかがう意味でも休学を検討したり大学院進学を視野に入れるのは悪い選択ではありません。

キャンパスライフを謳歌したい学部生にはとても辛い状況ですが、これまでの常識や価値観が通用しないWithコロナ時代だからこそ、自分を信じて自らのスキルを高めることが何よりも重要です。政治や経済が予測不可能な時代ですので、自分で新しい学生生活のあり方を模索して、ピンチをチャンスに変えて自らの力で難局を切り拓いてニューノーマルに適応できる打たれ強い人間になって社会に巣立っていってもらいたいと思います。

おわりに

自分は氷河期世代を何とか生き抜いて幸運にもやりたい仕事ができる環境に身を置くことができましたが、不惑を過ぎてから突然の業務のオンライン化に試行錯誤しています。社会人になっても仕事やプライベートを問わず想定外の出来事を前にして迅速な対応が求められることはありますので、学びに終わりはありません。学生時代はそうした学びの基礎力を養う修行期間ですので、現代社会に対する反発や反抗心や憤りを糧にしながら、新型コロナ禍によって生じたニューノーマルを理解して、適応できるよう努力してもらいたいと思います。

最後に、新型コロナウイルスに感染すると、たとえ医療区分上は軽症扱いであったとしても、人によっては高熱で苦しんだりしますし、他者への感染拡大の防止という観点からも、老若男女問わず「新しい生活様式」に基づいた取り組みが重要であることは言うまでもありません。

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