日々の言葉 #43『歴史思考』
今日の日々の言葉は、深井龍之介さんの『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』から。
「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」のパーソナリティ?のお一人である、深井さん初の書籍です。
コテンラジオは、1つのテーマに対して50〜100冊の本を読み、人物や事件を再構成してくれるので、めちゃくちゃ分かりやすいんですよね。
人物なら立体的に、ひとりの「人間」としての手触りが感じられるし、事件なら、まさかあれが!?ってくらい離れた出来事が引き金になっていたことが分かる。
学校の授業で歴史は苦手だった…という方にこそ、おすすめしたくなります。
「大切なことは、この世に生を授かって生きることです。存在することです。何をするかではないのです」
この言葉は、「奇跡の人」と呼ばれるヘレン・ケラーを紹介した時の言葉です。
ところで、「奇跡」の人って誰のことだったのか、ご存じですか?
ヘレン・ケラーといえば、サリヴァン先生が有名ですが、元々の戯曲はヘレンではなく、このサリヴァン先生のことを指していたのだとか。
でも、ヘレンの奇跡に関係していたのは、サリヴァン先生だけじゃないんです!
多くの人の存在が連鎖反応を起こし、ヘレンを支え、障がい者福祉へとつながっていきました。
歴史の偶然というか、運命の必然というか。
ドラマティックでウルウルしちゃいます……。
わたしたちはつい、「いま」だけを見て、成功している人、負け組のヤツ、なんて考えてしまいますが。
ひとりの存在が、100年後の世界を変えている可能性だってあるんです。
ちっぽけな自分に落ち込んでいる姿を俯瞰してみると、実はまったく違う局面に立っているのかもしれません。
意見の合わない人や、自分の思い通りに動いてくれない人がいるとストレスに感じてしまうこともあるけれど、だからこそ、組織は前に進んでいくともいえます。デコボコを上手に組み合わせることができれば、きっと最強!
わたしも、あなたも、「奇跡」の流れの中にいるのだから。
さて。
今日は、誰に感謝を伝えたいですか?
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