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日々の言葉 #17『本日は、お日柄もよく』

今日の #日々の言葉 は、原田マハさんの小説『本日は、お日柄もよく』から。

古くからヨーロッパでは、政治家には、スピーチが必須の教養と考えられていたそうです。
プレゼン自体は度胸が大事と言われていますが、やはり心を打つスピーチには、選び抜かれた言葉があると思います。

幼なじみの結婚式で衝撃的なスピーチに出会った二ノ宮こと葉は、伝説のスピーチライター久遠久美に弟子入りすることに。想いを言葉にしていく仕事に魅せられていきます。
「言葉は操るものだ」が信条のライバルと共に、スピーチライターとしての修業が始まるのですが。

ライバルが師匠と仰ぐ方は、「リスニングボランティア」をしている人なんです。
「話す」よりも、先に「聴く」ことが大事なんですよね。

日本語は漢字で「きく」を使い分けていますが、英語は別の単語を使っています。
聞く:hear
訊く:ask
聴く:listen
「リスニングボランティア」の方が駆使しているのは、もちろん「聴く:listen」です。

「聴く」ことは、コミュニケーションの基本の「き」といえますが、考えてみたら、「聴く」って学んだことはないですよね……?
自然にできると考えられているのだろうかと、とても不思議に感じています。

コーチングも、「聴く」ことから始まります。
小説では、「聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる」に続いて、「だから話すための勇気が得られる」と続きます。

わたしももっと、話すための勇気を与えられる「聴く」力をつけたいなと思います。

話を「聴けた」!&話を「聴いて」もらった!

という、つながりが生まれる快感。これは、コーチングの醍醐味かもしれません。

最近、全身で話を「聴いて」もらったという経験はありますか?

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