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結局、何も変わらなかったロシア市民。「Back to the U.S.S.R!」

突然だが、ビートルズの「Back in The U.S.S.R.」という名曲をご存じだろうか? 疾走感のある、これぞロックン・ロールというナンバーだ。

U.S.S.R.とは「ソ連」のことだが、このナンバーは当時、鉄のカーテンの向こう側に居たソ連の若者にも絶大な人気を誇ったそうだ。

The Beatles - Back In The U.S.S.R. (2018 Mix / Lyric Video) - YouTube

タイトル通り、このナンバーは「ソ連に帰ってきたぜイェーイ」というような歌だ。曲調もすごく陽気な感じだ。

歌詞の一部を見てみよう。

ウクライナの女の子にノックアウト
西側の女なんて目じゃないね

モスクワの女の子を見ていると
「わが心のジョージア」を大声で歌わずにいられない

さぁ、カモン!

当時、ウクライナはソ連の構成国だった為、「ウクライナの女の子」「モスクワの女の子」は、どちらも同等に魅力的な存在として歌われている。

「Show me round your snow-peaked mountains way down south」

という歌詞は、「君のおっぱいを見せてくれ」と彼女らにお願いしているという事だろう(キャーー♡)。

さて、ポール・マッカートニーはこのナンバーについてこう語っている。

「あれは同時に、分断している相手に手を差し伸べるという意味もあったんだよ。僕は今もそういう意識を持ち続けている。だってクレムリンにいる指導者たちは僕らのことをよく思ってなくても、あの国には僕らを好きな人たちが大勢いてくれるわけだからね。キッズはみんな僕らを好きでいてくれる。それは僕にとっても、未来の人類にとっても、とても大切なことなんだ

https://www.udiscovermusic.jp/stories/back-in-the-ussr-story-behind-song-2
ザ・ビートルズ「Back In The U.S.S.R.」
解説:名曲ができるまでとビーチ・ボーイズとの関係

ポールは、ただビーチボーイズ風の面白おかしいナンバーを作ったのではなく、ロシアのキッズやビートルズを好きでいてくれる人たちに対して、非常に好意的で平和的な想いを抱いていたみたいだ。

しかし、そんなポールの想いはロシア人たちに届いたのだろうか?

2003年、ポールはロシアの首都モスクワにある「赤の広場」でライヴを開催したのだが、その時に大いにロシア市民たちを盛り上げたのは、この「Back in The U.S.S.R.」だった。

Paul McCartney - Back In The USSR (Live - Reprise) - YouTube

ウクライナの女の子にノックアウト
西側の女なんて目じゃないね

モスクワの女の子を見ていると
「わが心のジョージア」を大声で歌わずにいられない

さぁ、カモン!

ロシア市民は大いに盛り上がりライヴは大成功に終わったのだが、私はやっぱり何か腑に落ちない感覚を抱かざるを得ない。

ポールがロシアを訪れたことによって、名曲「Back in The U.S.S.R.」を披露したことによって、ロシア市民の心に何か変化が生まれたのだろうか?

ライヴ後、ポールは報道陣にこう語っている。

「かねてからロシアの人々は心が広いと思っていた。今ではそれが真実だったと分かる」

……う~ん、どうだろうか? このポールの感想って果たして正しいものだったのだろうか?

だってだよ? だってポールのライヴが開催された2003年以降、ロシアは一体何を行ってきた?

クリミアやドネツク・ルハンシクへの軍事侵攻と併合。
ウクライナへの軍事侵攻。
ウクライナ市民に対する虐殺、レイプ、拷問。

ロシア市民って、本当にポールの想いを受け取ったのか?
ロシア市民って、本当に心が広いのか?

ロシア兵たちが「ウクライナの女の子」たちに行っているのは、悪逆非道なレイプじゃないか?

「モスクワの女の子」がウクライナに派兵された彼氏や旦那に言っているのは

「ウクライナの女をレイプしていいよ」

――そういった鬼畜同然の言葉ではないか?

▼ロシア兵と妻の電話音声とされるやりとり
妻:ウクライナの女をレイプしていいよ。
私は何も知らないことにする(笑)
ロシア兵:レイプしても君には言わないってことだね
妻:そう、私は何も知らないってこと(笑)
ロシア兵:いいのか?
妻:レイプを許すからコンドームはしてね(笑)

「兵士3人で16歳をレイプした」“ロシア兵音声”公開 深刻化する性暴力【news23】 | TBS NEWS DIG (2ページ)


ロシア市民たちはあの時も今も、全くなんにも変わっちゃいなかったということではないか?

今も昔も、彼らは民主主義的な価値観から分断されているということではないか?

ヤツらは全く距離を詰めようとしていないではないか。

犯罪的に心が狭いではないか!

そうとしか思えないではないか!!

2003年のコンサートにはプーチンも参加しているが、別になんにも心に届いちゃいないんだよ。プーチンを含めたロシア市民全員に、な~んにも届いちゃいないんだよ。

「Back in The U.S.S.R.=ソ連に帰ってきた」 ではない。

ヤツらはソ連時代から何も変わっていないんだよ! 

ヤツらはずっとソ連時代のままだったんだよ!

もう、ロシア市民に何の期待もできない。早くウクライナから出て行ってくれ。そうしてソ連時代に戻って鉄のカーテンの中に閉じこもっていてくれ。君たちには一切の期待ができない。

Get out of Ukraine!

「Back to the U.S.S.R!」

ソ連に帰れ!!!!


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