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【本】「1秒で元気が湧き出る言葉~精神科医Tomyが教える」を読んで・・・

現役精神科医でコラムニストのTomyさんの著書「1秒で元気が湧き出る言葉」を読んでいます。ご本人も数々の苦労をされていらっしゃるようで、そうした「人の痛みが分かる」からこそ、精神科医としてたくさんの方々を勇気づけることができるのでしょう。そして何よりTomyさん自らカミングアウトされているかたなので、本に出てくるメッセージもお姉さま方に励まされているような辛口の中にもユーモアのある絶妙なテイストになっていました(通勤時に電車の中で吹き出しそうになってしまったことも・・・笑)。というわけで今回はそんなTomyさんの名言の中から幾つかをご紹介しながら、シェアしていきたいと思います。


「元気が出ない」なんて言わないで。

「元気が出ない」なんて言わないで。元気は出すものよ。
それこそ空元気でもいいから。「元気出そう!」って思うだけでもいいの。

「1秒で元気が湧き出る言葉~精神科医Tomyが教える」より

アントニオ猪木さんではないですが、まさに「元気があれば何でもできる」!とはいえ、本当に落ち込んでいる時は、それこそ「しんどい」ときもありますよね。もちろん無理やり「元気出さなきゃ!」では逆効果ですが、ほんの少しだけ「元気がある『フリ』をしてみる」。そんな一歩からスタートしてみるのもいいですよね、私もそういう時、ありました。ちょっと声のボリュームを上げてみるとか(ま、基本的に常に大声タイプなので、周りに「今日、どうした!?」と心配されたことも・・・笑)

自分の嫌な言動がついつい出てしまうときは・・・

嫌味を言ったり、怒りっぽくなったり、被害者意識が強くなったり、
焦ったり。

自分の嫌な言動がついつい出てしまうときは、単純に疲れていることが多いわ。自分を責めすぎず、早めに帰って休みましょ。人は心身に余裕があって、初めて素敵な人になれるものよ。

同上

これもまさに通り!・・・なのですが、渦中にいるときはそうした余裕すらないんですよね。一旦、かたがついた後になって考えてみると、こういうふうに過ごせばよかったのかな、とか思いますが、そんなに達観できる人ってそうそういないですよね。いい経験もそれほどよくない経験も、体験しないと分からないことってありますね。今、このTomyさんの言葉を読んでみると、もし次回、そういう状況(遭いたくないけど)になったら、実践しようと思える言葉です。

キャパオーバーしたら・・・

キャパオーバーしたら、努力して乗り越えるんじゃないのよ。
やることを減らすのよ。キャパオーバーは、努力したってキャパオーバーなんだから。

同上

これも目から鱗。そうなんですよね、若いうちはなんとか努力でカバーできてしまうんですが、年齢を重ねるとそうもいかなくなり・・・と、同時に抱える責任も大きくなり・・・という悪循環。認めたくないけど更年期世代になってしまっているので、身体的にも無理が効かない・・・なんて状態でした。そりゃ昔はキャパオーバーどころかマルチタスクで、あれもこれもとこなしていく自分に「酔う」面があったことは否めません。でも、全力疾走は続かないんですよね。ムリなものは無理と認める。今思い返すと、早いうちにコレをしておくべきだったな、と。

下心のある付き合いは結局身にならない。

人脈ってねぇ、むやみに広げりゃいいってもんでもないわよ。
下心のある付き合いは結局身にならない。限りある時間と体力を、この人に使いたい!そういう人とだけつながればいいのよ。

同上

自称、かつ実際に友人の少ない私としては、とても勇気づけられた言葉でした。それに強がっているわけではなく、昔から「人脈作り」って言葉があんまり好きではなくて・・・。こういうのって自然とできてくるもののような気がするんですよね。また、一緒に働く仲間、古くからの友人などが片手くらいいれば十分かなと。もちろんそれぞれのライフステージでON&OFFはあるわけで、今はSNSなんかもあるので、上手く使えばちょっとブランクが空いても、久々にやり取りしたり会ったりすると、一気に旧友に戻れたりもできますよね。「この人と付き合っておくと得をする」なんて付き合い本当に寂しいと思います、お互い。

信用していた人に実は悪口を言われていたら・・・

信用していた人に実は悪口を言われていた、なんてこともあるわよね。
でも、信用できない人だって、気付いたんだから良かったじゃない。
これから、その人に心を開かなきゃいいだけよ。

同上

人間の器が小さいからか、Tomyさんのようには考えられないんですよね・・・幾つになっても。ま、人を信用し過ぎる自分が悪いのですが、なぜそこまでして人を貶めたいのかが全然理解できないんですよね。自分が頑張ればいいだけなのに。ということもあっての転職でした。今はそういうのが皆無な職場なので非常に快適に過ごしています。

疲れているのに眠れないときは要注意

疲れているのに眠れないときは、要注意よ。
普通疲れたらよく眠れる。でも、精神的な健康が害されると疲れているのに眠れなくなる。こうなると不調が不調を呼ぶようになるわ。やることを減らす、休みを多くするなど工夫した方がいいわ。

同上

これも少し実体験したのでなんとなくわかります。考え事に耽ってしまい、眠れないんですよね。本当は疲れているはずなのに。これが続くと体にガタがきてしまう。幸い、私は早いタイミングで信頼できる周りの助けも借りながら、なんとかリカバリーできましたが、もし少しでも悩んでいて、そういう気持ちになっている方は、一日も早く専門医に診て頂くことが先決です。

私もそうだったのですが、「自分はそうじゃない」と強情を張って無理をしていたので、専門の方に事情を話し、聞いてもらい、処方してもらう・・・つまり第三者の視点で、「あなたは今こうですよ」というアドバイスをもらえたのは本当に心が楽になりましたね。そこを境に「今、自分はそういう状態なんだ」と客観視できるようになり、抱え込んでいたいろいろなモノを手放したり、それこそ信頼できる周囲にサポートしてもらい、乗り切った感じです。参考になれば幸いです。

上手く物事が進まないときは

上手く物事が進まないときは、充電のときだと思えばいいわよ。
じっとゴロゴロしてましょ。そのうち日が差してくるわ。

同上

これは映画版「スラムダンク」で登場予定だった、リョータのおばあのセリフに近いですね。意訳ですが「立ってられないくらいの風だったら、座っていいんだよ、それでも強かったら、倒れてもいいんだよ。そのうち風はやむよ」というアレです。一旦、立ち止まってみる。コレは本当にその通り。なんだか渦中にいると目は開いていても、見えなくなることってあるんですよね。そういうときは、一旦休止。それをなんだかんだ言う人は、それこそ自分の中で距離を取ってOKな人って考えればいいんだと思います。


ということで、今回はTomyさんの金言をいくつかご紹介してみました。先述の通り、新しく職場での仕事を再開したばかりで、妙にこれまでの一連の出来事を振り返っている時期なのかもしれません。ですから、チョイスした言葉やそれについてのコメントもそうした内容が多いように思います。

私の経験など、たいしたことはないと分かっていますが、でももしかしたら、同じような気持ちでいる方がいらっしゃるかもしれない。そう思って発信しています。どれか一つでもTomyさんの言葉や私のコメントに共感→前進するきっかけになれたら本当に幸いです。まだまだ実は名言があるので、また今度まとめたいと思います!笑。

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