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ユビーAI問診についてわかりやすく解説します

ユビーAI問診とは、Ubie株式会社が2017年頃にサービス提供を始めたWeb問診票システムの1つです。

ユビーAI問診の導入により、医療機関の業務効率化につながることから、近年導入する現場が増えてきています。

筆者が働く医療機関においても近日中に導入される見通しですが、早くもご高齢の方を中心に「難しいんでしょう?」「覚えられるかな?」と不安や心配の声があがっています。

この記事では、ユビーAI問診について、①患者さん向け、②医療機関向けに分けて解説していきます。

1.ユビーAI問診とは?

AI問診とは、専用のタブレット端末 (一部病院ではスマートフォンにも対応) によるAIを使用した事前問診のことです。

答えた症状などによって、AIが自動で最適な質問をしていきます。そのため、質問項目が固定化された従来の問診よりもさらに詳しいヒヤリングを行うことができます。

その完成した問診票の結果を医師が1クリックするだけで電子カルテに転記される仕組みです。

医師がカルテに1つ1つ問診結果を入力する手間が省けるため、医師は患者との診察に一層集中でき、患者としても診察前の空いた時間を使って、自身の症状をより詳しく医師に伝えることができます。

2.AI問診による患者さんのメリット/問診内容

<患者さんのメリット>

医師を目の前にすると話しづらいようなこともタブレットで的確に、かんたんに入力ができます。

また、AI問診を使って診察前に質問に答えていただくことで言い忘れや伝え漏れが減り、医師からの診察をより充実させることができます。


<患者さんへの問診内容>

・患者さんの基本情報
・来院目的や症状
・症状の詳細
・これまでの病歴や生活習慣
・AIによる詳細な質問

具体的な質問項目や質問数は、来院目的や回答いただく症状によって異なります。分からない・覚えていない質問項目はスキップすることもできます。

3.AI問診による医療機関のメリット

ユビーAI問診を導入するメリットとして、次の4つが挙げられます。

・診察の効率化・充実化
・感染防止と顧客満足度の両立
・転記作業の削減
・非専門領域の業務効率化支援

・診療の効率化・充実化

ユビーAI問診にはAIが搭載されています。そのためAIが質問を自動生成・聴取してくれます。また回答は医師の言葉に翻訳され、医療従事者向けに出力される点が特徴です。

これによって医療従事者のカルテ転記業務の大幅な時間削減と、患者への伝え漏れ防止にもつながり、医療現場の質があがることでしょう。

・感染防止と顧客満足度の両立

ユビーAI問診は、来院前に問診を行います。その結果、患者の院内待ち時間の減少や患者の満足度が向上するでしょう。

まだまだ減らない新型コロナウイルスによる感染拡大防止への関心が高まるなか、大変重要な取り組みとなっています。

・転記作業の削減

転記作業の時間を削減できる点もユビーAI問診の魅力です。患者のお薬手帳や紹介状をカルテに打ち込む必要がなく、スキャナーで読み取るだけで、該当箇所を画像解析してくれます。

自動で画像解析してくれるので、従来と比較して転記ミスの防止にもつながるでしょう。

・非専門領域の業務効率化支援

ユビーAI問診に搭載されているAIには「5万の医学論文」をもとに常に新しいエビデンスが追加されていきます。

これにより、専門領域ではない業務の効率化を支援することができるでしょう。実際にユビーAI問診を導入している医療機関では、研修医や若手医師への教育に活躍している、と評判です。

<サポート体制>
ユビーAI問診のサポート体制は万全に整っています。機械に慣れていなくてもマニュアルが完備されていたり、導入前に院内説明会を開催してくれたり、導入当日には操作をサポートしてくれます。

4.まとめ

少子高齢化やIT技術の発展が急速化する中では、人や社会が時代に合わせてアップデートしていく必要があります。

患者さん、医療機関としては、AI問診に慣れるまでは時間や支援が必要かと思いますが、間違いなく双方にメリットがある内容だと思いますので、まずは知識だけでも御理解をいただけたら幸いです。








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