飲食店の小規模事業者持続化補助金と事業再開枠の使い道。アイデアについて

持続化給付金と違いますのでご注意を

ほぼ毎日、コロナウイルスの影響を受けている経営者の方々から集客についてのご相談を受けるんですが、小規模事業者持続化補助金は申請しましたか？と質問すると、

「しましたよー！まだ振り込まれてないけど。」

と、持続化給付金と混同されているケースが多く感じます。

小規模事業者持続化補助金は事業者が補助事業を計画し、申請したものが採択されて、使った経費の3分の2、もしくは4分の3が返ってくる補助金です。

事業化給付金とは違いますのでご注意を。

最近、経営者様からのご相談が急増してますが、持続化"給付金"は知ってるけど、小規模事業者持続化"補助金"〈コロナ特別対応型〉は知らない。

5/22に追加された消毒液やマスクの購入、パーテーションの用意に使える50万円の"事業再開枠"についても知らない方が多い。

小規模事業者は絶対申請すべき！

— 虎矢真伍@「プロの家めし」編集長 (@koyasin) May 27, 2020

Twitterでも書きましたが、5月22日にあらたに情報が追加され、”事業再開枠”というものが設けられました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策へ投資した経費に対し、最大50万円補助されるものです。
※小規模事業者持続化補助金＜コロナ特別対応型＞で採択された事業者が対象です。

マスクや消毒液購入、パーテーション、換気設備などの整備など直接的な感染拡大防止対策に加え、感染拡大防止に取り組んでいることを告知するためのポスター制作費などPR活動費用にも使えますので飲食店の方は必ず申請スべきです。

ですので、小規模事業者持続化補助金＜コロナ特別対応型＞最大100万円の補助額ですからコチラと合わせれば、150万円の補助金がもらえることになります。

小規模事業者持続化補助金を飲食店で活用するアイデア

小規模事業者持続化補助金はかなり幅広い目的の経費に使えるのが特徴です。

広告費などにも使えるので、過去の採択事業を眺めているとホットペッパーの広告費に使っている事業者さんがいました。

ただ、私、この使い方は少しもったいないと感じています。

せっかくなら今までなかった販路開拓に使うべきですし、なによりも自社の顧客リストを構築するための投資に使うべきです。

このコロナの影響でテイクアウトやデリバリーを始めた飲食店の方は多いと思いますが、どの経営者もおっしゃられているのが、

「今まで来てくださっていた既存のお客様が利用してくれる。既存客の大切さSNSやLINEでつながっていることが大事であるのを実感した」と。

ですから、単純に広告費に使うのではなく、LINE公式アカウントの友達に集約されていくような仕組みを作ったり、細やかな顧客管理ができるような仕組みを用意し、ここにレバレッジをかけられるような広告費の使い方をすべきだと思います。

小規模事業者持続化補助金〈コロナ特別対応型〉の要件に非対面型のビジネスモデルに転換、リモートワーク環境の整備などがありますが、飲食店では無理だと思っている方もいらっしゃいますが、そんなことないですよ。

・ネットショップ立ち上げ
・オンライン料理教室

などもいけます。

— 虎矢真伍@店舗集客アイデアマン (@koyasin) May 27, 2020

ネットショップのアイデア

今あるお店の料理を単純にネットショップに並べるのではなく、お客様との関係性をもっと近く、強くするためにInstagram、YouTubeやZOOMを使ったLIVE配信で商品や食材、生産者のストーリーを伝えれば、料理や食材の価値が上がりますよね！

えもさんのオンライン蔵見学

例えば、以前も紹介したことがありますが、えもさんのオンライン蔵見学。

日本酒の蔵元の方に酒づくりへの思いなどを聞きながら飲めるなんて最高じゃないですか。

ここでもらった知識を仲間たちと飲む際にはまた話題にしますよ！
絶対。

こうやって生産者さんの想いがすこしずつ世に知られていくなんて素晴らしいじゃないですか。

精肉店サカエヤ 新保吉伸さんの生産者紹介とポリシー

もう一つの事例はコチラ。

仕事のポリシー、生産者さんのこだわり、なぜプレゼントにしたのか？などを背景がたっぷり語られた後に、商品をご紹介している。

魅力を感じないわけがない。

オンライン料理教室の事例

スッキリでプロの料理人が料理を教えてくれるシリーズをやってました。

最近スッキリで特集されている「プロの料理人が教えるシリーズ」

水卜アナが中華料理のミシュランシェフ大津光太郎さんに「黄金比率の麻婆豆腐」を教えてもらう中でプロが普段使う食材の代用品を教えてくれたり、豆腐が崩れないポイントを教えてくれたり、あのような需要は絶対あります。

— 虎矢真伍@「プロの家めし」編集長 (@koyasin) May 27, 2020

専門店でしか手に入らないような食材を、「家にある納豆で代用できますよ」とかアドバイスもらっていて、おぉ。なるほど。とか思いましたし。

妻に話したら、そういうのやってほしー！と言ってましたから、このような需要はすごくあると思います。

単純に料理や食材を販売するだけではなく、付加価値をつけることで他店舗との差別化、高単価化ができます。

— 虎矢真伍@「プロの家めし」編集長 (@koyasin) May 27, 2020

いいですよねー。
イタリアンの料理人に質問しながら本格パスタを習うとか。

画面見ながら、ちょっとしたポイントとか教えてもらえたり、どんなワインが合いますかねー？とか相談したり。

お店で開設したネットショップで料理講座付きで必要な食材もセットで販売したらいいと思うんです。

単純に料理や食材を販売するよりも価値が上がると思います。

ラフィナージュさんのzoom講習会

プロのシェフから300gの厚切りステーキの焼き方を教えてもらえる講習会付きの熟成肉ステーキ付き。

当然売り切れております。

飲食店のいろんな可能性を感じます。

魚卸の武市さんの「あじのなめろう作り」

以前、ご紹介しましたが、福岡の魚卸売をされている武市さんはオンラインでアジのなめろうを作る会というのを主催されていました。

魚を自宅でさばく機会はすごく少なくなっていると思うんです。

これを気に「魚、さばくって楽しい！」という価値を作れたらいいですよね♪

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