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踊ってばかりの国 [2014] 踊ってばかりの国 (アルバムレビュー)
3rd fullアルバム『踊ってばかりの国』。セルフタイトルにして休止からの復帰作。昔からのコアなファンの間では支持を集めるアルバムだが、サブスクは解禁されていない。
2012年の『FLOWER』リリース後に脱退したBass柴田の脱退に伴い活動休止したが、2013年春にBass谷山が加入し、再開した。谷山は加入時、ベース経験どころかバンド経験もなかったというから驚きだ。活動再開後の一枚目として2
FLOWER [2012] 踊ってばかりの国 (アルバムレビュー)
今回は3rd mini アルバム『FLOWER』だ。このアルバムは踊ってばかりの国の一つの臨界点にあると言える。またフルアルバムでもメジャーでもないが、同時代の日本の音楽シーンにおいて特異点という意味で重要なアルバムの一つだと考えている。
ある時代以降「日本社会を歌う」、「ミュージシャンが社会批判にコミットする」というのは困難となっていった。「政治を音楽に持ち込むな」、「音楽を政治利用するな」等
世界が見たい[2011] 踊ってばかりの国(アルバムレビュー)
今回は2nd fullアルバム『世界が見たい』。このアルバムに関しては長めのインタビューが残っているので半分以上がそれに依拠している。最後にリンクを載せてある。
このアルバムは踊ってばかりの国にとって大きな転機であった。その理由は大きく分けて二つある。
一つはサウンド面でギターの大きな役割を担いつつ、下津と共に踊ってばかりの国のブレーンでもあった滝口敦士の脱退だ。理由として下津との方向性の違い
SEBULBA [2010] 踊ってばかりの国(アルバムレビュー)
踊ってばかりの国のアルバムのレビュー。今回は1st fullアルバムである『SEBULBA』だ。
もしも前作『グッバイ、ガールフレンド』を尖った作品だと見なすならこの作品はややマイルドになったと評されるだろう。下津の声の刺々しさは相変わらずだが、歌詞やサウンドでは彼が想いを歌っているのがわかる。ここまで優しく愛を歌うというのは前作と次作『世界が見たい』との間にあることを考えると不思議に思われる。
グッバイ、ガールフレンド[2010]踊ってばかりの国(アルバムレビュー)
踊ってばかりの国のアルバムについて。『おやすみなさい。歌唄い』に続く2回目。ぜひ前回のも読んでほしい。
2ndミニでEPアルバム、『グッバイ、ガールフレンド』。アルバム名からは失恋ソングだと思い、手に取ったり再生ボタンを押した人は多かったかもしれない。ただ実のところこのアルバムに典型的で誰にでも分かるような失恋ソングは含まれていない。下津が仕掛けたちょっとした挑発的なトラップのようにさえ思える。
おやすみなさい。歌唄い [2009] 踊ってばかりの国 (アルバムレビュー)
何回かに分けて踊ってばかりの国のアルバムのことについて書きたいと思う。単なるレビュー以上のものを目指して書いている。基本はアルバム全体と曲ごとという構成の予定。サウンドより歌詞の話がメイン。
2009年リリースの1stミニアルバム。彼らがまだ神戸に本拠地を置くときのもの。下津の声は荒削りで毒々しさがある。全体としてはインディーズらしい音のチープさがあるが、演奏は決して軽くなく、曲調が不安定でサイ