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無制限遊び【子どもを信じて見守る】

こんにちは。
夏休みも後半戦に入って朝夜涼しくなってきたなー、と思っていたらスーパーにビールの秋味が並んでいて時の進みに驚愕している釜慎吾です。

お仕事のお盆休みも最後の一日となりました。
今年は妻が今年からやっている親子教室「無制限遊び みんなのおうち ちゃのま」のイベントを3発この一週間に詰め込んだので、その実施と準備に充実していました。

ステキなお子さん、親子とたくさん出会えて最高の時間を過ごすことができました。合計50組以上のご家庭とご一緒した中で特に印象的だったシーンのお話です。

商業施設を借りてのイベントでキャンバスに絵の具を使って作品をつくっていく時のこと。
ある女の子がスタートからずっと止まっていました。

他の子がどんどんと塗りすすめていき
「迷いなく書き出して凄いですねー」
「早速色を混ぜてセンスありますねー」
という言葉が飛び交う中、じっと真っ白なキャンバスを前にじっと動かないその子。

お母様は横でこれまたじっとその様子を見守っていました。

僕らは
描きたい色がなくて困っているのでは?
もしかしてつまらないと思ってるのかなー?
など考えてあれこれ声をかけてみますが、ほとんど反応なく目もなかなか合わせてくれないまま、時間が過ぎていきます。

10分くらいたって、他の子がある程度形になりだした頃、おもむろにピンクの色を塗り始めるその子。

そこからは止まることなく手を動かし続けてとても可愛いお花の絵を描いてくれました。最後の一人に残っても、余白を残さず配色と構図にこだわり続けて時間いっぱい仕上げてくれました。

たぶんお母様はその子が頭の中でイメージをふくらませて描くことを決めているのだと信じているからこそ、あれこれ声をかけずに待っていたのですね。

その信じて見守ってもらえているという安心があってあの素敵な作品ができあがったのだと感動しました。

僕も経験がありますが、ああしたイベントにお金を支払って参加をすると、どうしても
「せっかく参加したんだから早くやりなさい」
とか
「もっとこうしたら?」
「先生に教えてもらったら?」
と子どもの気持ちよりも親の気持ちや、他の人からの見られ方を優先して声をかけてしまいがちです。

妻は教室の最初に、お約束事として

「やりたい気持ちもイヤな気持ちも、どちらも大切なお子さまの気持ちです。
お子さまのその時の気持ちを大切に親子一緒に楽しみましょう」

と話をしています。同じメニューでも日によって、直前にあった出来事によって、子どもさんの取り組み方は全然違います。
大人は世間体や常識から求められていることを気持ちに反してでも繕うことができます。(もちろんそれは社会生活を円滑に進めるために大切な力ですけども)

でも、そうした力よりも
お子さんの直感や感性を大切に伸ばしてあげたい。そうできる環境を親御さんたちと一緒につくっていきたい。

そうした想いで教室を開催している私達夫婦にとって、昨日のその親子さんとの時間はとても最高でした。

イベント終了後、外からの窓越しに最高の笑顔でずっと手を降り続けて帰ってきて帰っていく女の子。その姿が嬉しすぎました。

他の親子さんとの素敵なエピソードがまだまだ8個くらいあるので、随時ご報告していきます。
参加してくれたみなさん、場所を提供してくださった施設の方、お手伝いいただいた家族

みんなのおかげでいい経験となりました。またこの気持ちを次で会うご家族に還元していきます。
本当にありがとうございました。


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