見出し画像

【高校生インタビュー企画#11】(高尾 知永)

この記事は

「SHIMOKITA COLLEGE」は2020年12月に、下北沢をキャンパスとして生活の中で互いから学び合う場として開校された(以下、カレッジ)。そのカレッジに2週間の高校生モニタープログラムとして滞在した際にカレッジで生活している大学生・社会人方々5名にインタビューをした内容をまとめて記事にしたものである。

インタビュアーである私は、大きく分けて2つの質問をした。
1つ目は選択に関する質問である。現在高校3年生で未だ進路に悩むことが多く、進路を決めるにあたって初めて自分自身を見つめ直した。そこでいつも「本当にやりたい事ってなんだろう」「自分軸って何なのか」「大学ってなんで行くのか」と疑問で溢れる。進路のみに関わらず、私たちは日々選択をして生きている。その選択をどう決断してきたのか、カレッジ生に聞いた。

2つ目は、コミュニティに関する質問である。私は、地域のコミュニティに所属している。地域のコミュニティ内では、同じ地域に住む人、一部に世代が集まってしまうため、どうしても偏りが生まれてしまうことに課題を感じている。そのため、様々な地域から、幅広い世代が集まる、カレッジ生にコミュニティの必要性やそのコミュニティによって自分がどのように変化をしたか、について質問した。

画像1


以下では、それぞれの質問に対する5名の回答のうち、特に印象に残っているのものを抜粋した。

インタビュー内容

Q1. なぜカレッジに住もうと思ったのですか?

>留学予定だったんだよね。でもコロナで行けないかもってなって…それで私が留学で求めていたものってなんだろうって考えた時に、英語力だったり色んな人と出会って刺激を受けたいって思っていたから、留学がダメだった時のプランとして、カレッジに住もうと思っていたの。

>ディスカッションの授業をやった時に、自分は色んな視点から物事を見るのが不得意で、苦手意識を感じていたのね。だから、日常生活で論理的なコミュニケーションを取れたらいいなって。カレッジならそれができると思ったから入学を決めました!

Q2. カレッジに住んでからの変化はありましたか?

>自分に自信がついた!周りが勉強以外の能力を褒めてくれて認めてくれる場だから自己肯定感が高くなった。

>建設的に話す機会ができたから、視野や選択肢がすごく広がった!今まで自分が当たり前であると思っていたことがそうでなかったり…。様々な人の話を聞いて変化していったかな。

Q3.(私は他人からの評価がきなってしまって自分軸で生きれているのか不安になるんです…)自分軸ってどう見つけてますか?

>まず、学びと仕事は違うと思っていて…。学びは興味、自分の好みは偶然なんじゃないかな。学問は自分の興味に沿ってやっていった方がいいと思うよ。でも、他人に評価される=自分に価値があるという時もあるね。難しいけど常に自分のやりたいことを自分自身に問いかけるといいかも!

>他者からの評価を気にしないことかな。周りのことは一旦考えないで、自分勝手になってみる。あとはポジティブ思考を意識して、自分を肯定してあげる!自信持って!!笑

>人の話を沢山聞くこと!
・学びだったら情報を自分の中に入れる!知ることは大事だよ。
・やりたい事全部やってみる!
・アクション起こしてみる!
そんな感じかなぁ…。その時の自分次第!

>自分の”ワクワク”って何だろうって探し続ける。探していくうちに、価値を見出すことができると思う。他人軸で生きているかもって思ったって言ってたけど、他人軸の切り口から表現するのも自分が納得できるものならいいんじゃないかな?相手が自分の軸を評価できるよう表現するように両立が大事だと思う。

Q4. 大学生になって選択肢の自由度が高くなったと感じましたか?

>そうだね、私は高くなったと思うよ。でも、それと同時に選択することに責任感を持たなくちゃならなくなったかな。高校生までは自分の責任が少なかったけど、大学生は誰も助けてくれないから。大学生はいい意味で自由だけど、その自由には責任が伴うと思うよ。

Q5.  コミュニティは生きていく中で必要であると思いますか?

>あったほうがいいよね。コミュニティに自分が属することによって、自分自身が変化したり、その変化を身近で見ている人がいるのはいいことだと思う。

>自分の心理的心地良さになるかなぁ。小さい時に周りにいる人って選べないけど、今は、思慮深い、相手の気持ちを考えたり、否定する人がいないハッピーに過ごせる環境を自分で好んでいられる。そういう環境にいられるといいなと思う!

画像2

考えたこと

(1)探求すること

悩むことと考えることは似ているが全く違う。私は選択に対して悩むことが多かったが、カレッジ生は選択に対して考えていた。インタビューを通して「悩む」ことから「考える」こと、「探求する」ことに変えていかなくてはならないと感じた。悩んでいる状態を脱して、自分に問いかけ続けることはとても大切であるのではないか。

(2)コミュニティは自分に影響を与える

コミュニティが無いと生きていけないというわけでは無い。しかし、コミュニティに身を置くことで自分の成長に大きく影響するのではないか。ただコミュニティに属すればいいというわけではないと、HLABのようなコミュニティに自らの身を置いて体感した。互いが尊重し合えている、価値観や考え方に触れることができる、ライトなコミュニケーションから深い話をできる…そのようなHLABは自分を引き上げてくれるコミュニティであると感じる。

インタビューを終えて

様々な人の話を聞くというのは面白い。5人に話を聞いたが、誰一人同じ話をする人はいなかった。沢山の考え方、価値観に触れられたと思う。しかし、正直まだ”ぼんやり”している部分がある。その”ぼんやり”は止まっていない。私は今、自分を「見つめ直すこと」、「知ること」を探求しようと、自分に問いかけ続けている。

画像3

・・・

SHIMOKITA COLLEGEについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


また、モニタープログラムについての詳細は、以下の記事にてご参照いただけます。

SHIMOKITA COLLEGEでは、Boarding Programにて、2021年9月入学の高校生1期生を募集しております。説明会も開催中です!募集要項など、詳しくは以下をご確認ください。皆様のご応募をお待ちしております。


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?