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【高校生インタビュー企画#13】優劣、至上、基準がわかんなくなっちゃった2週間 (岡本まりや)

はじめに

こんにちは、ターム5の岡本まりやです。
高校生モニターとして居住していた友人の紹介でSHIMOKITA COLLEGE(以下、カレッジ)に遊びに行ったところ、数時間の滞在にもかかわらず刺激的な考えを持つ人と話す機会があり、「よくわかんないけど、なんかおもろい人の頭にアクセスしたい!」と感じ応募しました。
応募時にはAO入試の準備をしていたので、何か役に立つ人脈やきっかけが得れるかもしれないとも期待していました。

この記事を書くことには少し抵抗があります。なぜなら、ある特定の人間に自分の考えを伝わるように説明する時と、誰が読むか分からない所にとりあえず自分の考えを書く時とではコミュニケーションの取り方が全く違い、うまくやれるか自信がないからです。そもそも現段階の自分の考えや解釈は、書くに値するかも疑問。言語化することで、カレッジでの経験がある特定の物になってしまって、それに囚われ、その経験を別なものに捉え直すことが難しくなる可能性もあるからです。加えて、文章に絶対の完成はない存在しないため、果てしない!!!特に、トピックが私にとって凄く尊いものたちばかりのカレッジでの事だから、書くことの取捨選択にも難航しました。
ただ、数年後に見返して「あー、私こんなこと考えてたんだ」とか「こういう文章書く人だったのね」と振り返りたいので、ちゃんと素直には書きます。それに、だれがどう受け取ってどう思うか分からないなんて、結局どのコミュニケーションでも同じな上、もしかしたら見ず知らずの誰かが「めっちゃいいね!!」って思う可能性も大いにあるので!!
長い上に拙い文章ですがもしよかったら読んでください。

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私の考え方について

カレッジでの生活の話をする前に、少し私について書きます。

私はいつも「何事においても、必ずどこかに“正解”、若しくは“至上”の状態があるはずだ。」と信じて生きてきました。その信念のもと、色んな環境に身を置いては、そのコミュニティにおいてトップの評価を得るために、全力を注ぎ込む、向上心と競争心の強い人間です。

あるコミュニティにおいて最上の評価を得るには、そこに属する人々から与えられる様々なフィードバックや反応(受け答えや反応、褒め言葉等の評価、結果、評判や噂、表情、態度等)、雰囲気を自分の中に取り込み、それを参考にしてよりプラスのフィードバックが得られるよう自分を修正し、レベルアップさせていくという方法が適切でした。だから人の目は凄く気になるし、そのジャッジを他人にも向けて優劣をつけていました。
しかし、これらの考え方は、カレッジでの生活で変わりました。

カレッジ生活

私のカレッジ生活について少し書きます。

めちゃ楽しかったです。アクセス良いし、建物綺麗だし、下北なんかおしゃれで気分上がります。散歩もたのしいです。
家にいれば1人でいる事は保証されるけど、人と話したいとなると少し手間がかかる。それに比べて、カレッジではどちらも手に入るため選択肢が増える感覚でした。

また、初対面の関係から深い話をする関係になるまでにかかる時間が圧倒的に短い点は効率的だと感じました。基本的にその場にいるみんなが対話をしにきている気がします。

更に、考える範囲が広がったように感じます。自分が今まで深く関わってきた人は、主に同年代の友人か両親でしたが、カレッジにいる人は多様で、色んな年齢層の、色んな選択をした人がいました。普通に生活をしていたら関わらないような人と何時間も対話をする経験は、本当に貴重でした。その多様さの中で、改めて自分がどういう人を好きでどういう人に憧れるかを見つめ直すことができたのも新たな発見でした。

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インタビューワーク

そんなカレッジで私のとったインタビューワークの形は、4つの共通の問いを数人に聞くというものでした。以下に質問ごとに紹介していきます。

「隣の芝が青い理由は何か」

・結果を見ていてプロセスを見ていないから
・ないものねだりをしているから
・後から選択肢が出てきて、色んな未来の道を想像してしまうから
・基本的に表面に出るのは 正当化した自分であって、そもそも現実的に芝を比べる事って不可能。
・もしかしたらその奥にある家は、こっちのほうが豪邸かもしれんぞ

「大人になるってどういうこと」

・責任が増え、自分でそれを処理すること
・時間軸も主観も超越して、自分をみること
・予想できるようになり、感性が鈍ること

「見栄・虚勢を張る理由」

・現状を理解できていないから
・自分を実際より大きく見せる事でリターンがあるから
・見られたい理想の自分と実際の自分とのギャップを埋めるため

「生きていると感じる瞬間」

・人を理解できなかったとき
・五感に訴え、没頭した後
・頭をぶんまわして考えた後。そもそも生きているか否かを問うのはナンセンスだけど。
・見渡す限り砂漠の中で、自分だけが複雑な思考と内臓を持っていたとき。単純でモノトーンな環境と複雑な自分とのコントラストを感じた。

どうでしょうか?これらはそれぞれのカレッジ生の考えの見出しというか、結論というかサマリーなので、これだけを読んでもおそらく理解は難しいかもしれません。ですが、これらをきっかけに、それぞれの人がどのようにしてこのような回答に落ち着いたのか、各経路を思索してみるのも面白いと思います。

今までの私なら、回答を見比べては、生意気に回答に優劣を無意識につけていました。そもそも比べている時って、ある基準を定め、そのものさし上で測った優劣を見ていると思うんですが、カレッジ生の回答については、基準を定めて測ることができませんでした。
その一番の理由は、カレッジというコミュニティの中の基準が単一ではなかったからかなあと思います。カレッジはルールとマナーを守った上で個人が自分の生き方をしている場所だと思っています。みんなが何にも迎合せずに自分らしく生活しています。
カレッジで共有されている感覚というか常識は、個人の生き方だったりふるまいに何かを強制したりするようなものではないように感じます。だから人の数だけあった基準が見えやすかったんだと思います。

更に言うと、個人の価値観まで踏み込んだから、という点もあると思っています。私の質問に答えている人は一応他人なので、失礼があってはいけないと思ってその人の思考に必死で真剣に寄り添って辿っていたんですね。その結果その人の基準を少し感じ取ることができて、その範囲においてその回答はおそらく最上なので、なんか納得しちゃったし説明がついちゃいました。もちろん他の人の基準を持ってくればボロボロなのかもしれません(そんなことはないですが)。実際、私のもう一つの頭ではいちゃもんをつけながら聞き続けて、次の質問などにもつなげました。ただ、まずその人の価値観を感じ取ろうとするというフェーズは今までの私になかったので、人の話を聞く時の基本姿勢が変わる機会にもなりました。相手の価値観を尊重すること自体も自分の中では新しいことでしたし。

とにかく、そのようなことが理由で私は回答に優劣はつけられず、また、全部の回答が好きでした。インタビューに協力してくれた方々、ありがとうございました。

おわりに

インタビューワークがきっかけで、物事の優劣だとか、正解だとか、今までの考え方がぶっこわれました。それは整理できない事象に対面してしまったからでしょう。結果としては整理することができたので効率は良かったのかもしれないですが。

この「おわりに」で、自分の中にある色んなセオリーを書き並べようかと思ったんですけど、よくよく考えたら今の私には何も人に言えるような考えがありません。今までもあったことは無いし。ただあると勘違いしていたんだなあと。かといって何をもって「ある」とするかなんてわからないとも思いますし。

とにかく、今の私は、今までの考え方が壊れて、またゼロから広く浅く進み始めている状態です。広く浅く進んでいって何かとっかかりがあったらそこに食いついてみます。
こういう考え方もなんだかややこしいですね。何かを褒める手段として、もう一方だったり過去の状態を批判する必要はないですよね。ただ「好き」とか「良い」って言えばいいんです。これもカレッジ生から学んだことです!しかもその人が「さあ教えてやろう」と伝えたことではなくて、私が勝手に学び取ったことです。そういうのいいですよね。あ、〇〇じゃなくてっていう前置きはいらないな。

でも、これらは全て現時点での私の考えで、今後おそらく変わっていきます。あるカレッジ生から貰った、「思考し続けてね」というメッセージを胸に刻みまくって、適宜セオライズしながらも、頭の中は死ぬまで学び続けたいし更新し続けたいと考えています。といいつつ、これも今だけの考えかもしれません!今後どうなるかはわからないけど、楽しみです。この記事の仕上がりは私の感覚からすれば問題点ばかりだけど、それでも良いです。これは半分妥協に近いけど。それでも結構色々と今の思いを反映した文章になってるんじゃないかなとも思います。1人で書いていると分からなくなってきました。

とりあえずここまで読んでくれてありがとうございましたーーーー!おわり!

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SHIMOKITA COLLEGEについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

また、モニタープログラムについての詳細は、以下の記事にてご参照いただけます。

SHIMOKITA COLLEGEでは、Boarding Programにて、2021年9月入学の高校生1期生を募集しております。説明会も開催中です!募集要項など、詳しくは以下をご確認ください。皆様のご応募をお待ちしております。


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