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【高校生インタビュー企画#14】価値観に溺れた2週間(島崎みちほ)

自己紹介

東京の高校に通っている15歳の島﨑みちほです。SIMOKITA COLLEGE(以下、カレッジ)に2週間滞在していまいした。
色んな価値観に触れたい、自分の地域や学校以外の人と繋がりたい・話したい、自分の学びのアウトプットの場にしたい。そんな想いでカレッジに申し込みました。

少し前の記憶を取り戻しつつ、今だからかこそ書けるカレッジでのインタビューワークの振り返りを書いていきます。

インタビューワークの意図

私がSIMOKITA COLLEGEに入居しようと思った理由は色々ありますが、その中の1つに「様々な価値観に触れる」というものがありました。しかし、価値観と言っても何を基準にするかによって答えは無限にあります。そこで私は、自分の人生の半分を占めていたと言っても過言ではない「音楽」を基準にして、カレッジ生(SIMOKITA COLLEGEの居住者の通称)の皆さんの価値観を引き出そうと決めました。
更に、ただ音楽について聞いても面白味がないので少しだけカレッジ生のみなさんを困らせてみようと思った結果、こんな質問が出来上がりました。

「音楽は人生に必要だと思いますか?」

この質問の他にもいくつか考えたのですが、この質問が私にとって一番大切な質問になったのでピックアップします。7人の方にインタビューしましたが、答えは大きく3つに分けられます。
①絶対に必要
②あっても良いけど、なくてもいい
③いらない
正直に言えばこの答えは誰でも予想できるので、ここからは①の方々に注目していきます。

「音楽はあなたにとってどんなものですか?」

追加で上記の質問をすると、こんな答えが返ってきました。
・聞くとその時の記憶や感覚がよみがえってくる写真のようなもの
・人とつながるための重要なツール
・自分を理解するための方法
私にとって音楽とは人生に必要な絶対的要素であり、自己理解の方法だと思っています。なので、これらの答えにはとても共感しました。そして、1つ発見したことがあります。
「音楽が人生に欠かせない人達は、音楽に娯楽以外の目的や存在価値を持っている。」
音楽をただ楽しんでいるのではなくて、音楽という存在に別の価値を見出している人達が多くいました。この発見は自分にとってとても重要な発見だったなと今でも思います。音楽が人に与える影響について、自分自身の意見しか持っていませんでしたが、一気に自分のボキャブラリーが増えたと思います。特に、音楽を写真に例えるのは今まで自分に無かった考え方でとても感動しましたし、今は自分もそういう使い方をしています。
おまけになりますが、数ある質問の中から2番目に面白かった質問とその答えをまとめました。カレッジ生の魅力や面白さが伝わると思います。

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インタビューワークを通して

インタビューワークを通して学んだ事は多々ありますが、一番は多様性についてです。
単に「色んな人いるよね~」ではなく、それぞれが具体的にどう違うのか分かるようになったし、その違いがどこから来るのか分析出来るようになりました。その結果として、話を聞いてその人を理解することが少しは上手くなったと思います。
1つの物に対する価値観や捉え方の幅の広さに驚きつつも、少しずつカレッジ生の「いいな!」と思ったところを自分に取り入れていきました。そこから自分自身の価値観が変化したり、当たり前の基準が大きく変わりました。
逆に、自分とは全く違う意見の人も当たり前にいましたが、日常生活でそういった人達と話すことは多くはありません。しかし、カレッジでは反対意見の人とも意見を交換でき、さらに質問をしあえる貴重な時間を得ることができます。
また、インタビューワークをしていると、話の流れで自分の考えを話す機会が沢山あり、半強制的に自分の考えを言語化する場面が作られます。カレッジに来る前はそんな経験をしたことが数える程度しか無かったので、自分を表現する難しさや出来た時の喜びを経験出来ました。

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カレッジ生活とその後へ

私のカレッジ魅力化プロジェクトは「カレッジの音楽プレイストを作ろう」です。誰でも曲を追加できるプレイリストを作り、カレッジの音楽文化を発展させるのが目的でした。このプロジェクトを考える際に、自分のインタビューワークがとても役に立った事を覚えています。今は、自分の作ったプレイリストを実用化するために動いています。
更に、プレイリストだけではなく自分の学んだ音楽に対する価値観を使って、別の方法でカレッジの音楽文化を発展させていけたらなと思います。そして、自分の生活にもこの価値観を落とし込んでいきたいと考えています。

最後に

カレッジ生活は私の人生において、「人の話を聞く事・自分の話をする事」のふたつを1番経験した2週間だったと思います。インタビュー以外にも本当に沢山の人と対話をしながら、本当に沢山の事を学びました。インプットもアウトプットもずっと楽しくて、夜通し喋っても疲れないくらいにワクワクしていた時間でした。インタビューを受けてくれた方をはじめ、私に宝物のような時間をくれたカレッジの皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

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