今日の始まりに【2024/01/08 金融ニュース】

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本日のひとことコメント

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日本は成人の日でお休みですが、海外は動いているため更新します（えらい）

米国ニュース

経済指標

• 雇用統計

  • +216k、予想175k、前月173k(速報値199k)

  • 失業率3.7%、予想3.8%、前月3.7%

  • 平均時給：前月比+0.4%、予想+0.3%、前月+0.4%

  • 労働参加率は62.5%で、62.8%から0.3pt低下し、3年ぶりの低水準

• ISM非製造業総合指数

  • 50.6、前月52.7、予想52.5

  • 雇用指数は43.3で7.4pt下落し、2020年7月以来の低水準に

雇用指数(下表）は43.3となり、2020年に急落した後の水準にまで

感想

• 雇用統計

  • 前日に発表されたADP雇用統計、新規失業保険に続いて堅調な数字となり、雇用市場の底堅さを示す展開に

  • 一方で、インフレ対策上の懸念とされる賃金上昇率については適度な水準に保たれていることもポジティブ

重要コメント

• イエレン財務長官

  • 米経済はソフトランディングを達成した

  • 労働市場・景気・インフレが辿ってきた軌道を見れば、当局による一連の決定が適切だったことを確認できるだろう

• バーンスタインCEA委員長

  • 雇用統計を評価している

  • 景気回復は底堅く、リセッションを回避できる可能性を感じているし、米国民が同じことを感じているであろう有力な兆しが複数ある

• バーキン・リッチモンド連銀総裁

  • インフレ低下に関する確信が高まれば、FOMCは金利を引き下げるべき

  • 労働市場は弱まっているのではなく、正常化している

  • 金利に変更があるとすれば、インフレと経済の道筋がペースとタイミングを左右するほど変わった時だろう

トランプ元大統領の復活は米国の危機

• サマーズ元財務長官

  • 企業や大学などが自律的に機能する能力が脅かされることになるだろう

  • ポピュリスト的リーダーの就任直後は評価が高くなるものの、最終的には市場は大暴落で終わることを歴史は示している

  • 前回のトランプ大統領誕生の時と違い、今回は側近も含めて過激なレトリックが駆使されており、すでに確立された物事を壊すことに長けた人物のみで構成されている

欧州ニュース

経済指標

• ユーロ圏インフレ率

  • 前年同月比：+2.9%、予想+2.9%、前月+2.4%

  • コアインフレ率は前年同月比+3.4%となり、5ヶ月連続で低下

総合インフレ率は2023年4月以来の上昇。下落基調にあるものの、下落ペースは鈍化している

その他ニュース

コモディティ

• 原油

  • 反発

  • 生産混乱、地政学リスクの高まりがコモディティ価格を後押し

• 金

  • 小幅上昇

  • ISMが想定に届かない数字になると、利下げ期待感も相まって下支えされる形に

パレスチナ・イスラエル戦争

• イラン治安部隊、爆発に関与したとされる11人を逮捕

  • 米政府が傍受した通信によっても、ISによる犯行だったと確認される情報を確認

中植企業集団が破産申請

• シャドーバンキングの大手で、事業継続に疑義が持たれていた中植企業集団が破産申請

• ピーク時の運用資産は1,400億ドルを超えていたが、現在の債務は最大で4,600億元に到達しており、資産2,000億ドルを大幅に超える債務超過状態だと判断された