倫理宣言(Declaration of Ethics)
【まえがき】「倫理宣言」の位置づけ
この宣言は、ICF(国際コーチング連盟)の定める倫理規定(ICF Code of Ethics)と主従関係を持つものではなく、ICFの活動とも全く関係ありません。また、宣言者はあくまでもICFの倫理規定を、コーチング業界の倫理に関して最も包括的な規定として認識し、それが規定する倫理観の下にコーチングを提供することがコーチとしての使命であることを認識している旨をここに補足します。
この宣言は、宣言者(清水翔太)自身が、責任ある高潔なコーチングの提供者として対人支援を行う上での倫理的な行動規範や哲学を表明するものであり、私的に公表することを目的としています。
【倫理宣言】
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
1.
私は、責任ある誠実なコーチとして、
クライアントの人生に関わります。
2.
私は、責任ある忠実なコーチとして、
ICFの定める倫理規定を遵守します。
3.
私は、責任ある高潔なコーチとして、
コーチングの健全な発展を阻害しうる、または阻害していると判断した活動には一切に与せず、自らの倫理意識に従って行動します。
4.
私は、責任ある勤勉なコーチとして、
自らが提供するコーチングの継続的な品質向上を志し、不断の努力によって業界水準の向上に寄与し続けます。
5.
私は、責任ある思慮深いコーチとして、
自らの道徳観や倫理観を更新し続けます。また、自分と自分以外の世界を俯瞰する視点を常に持ち、周囲に盲従しません。
6.
私は、責任ある誠実なコーチとして、
クライアントの能力と意志に最大限の敬意をもって行動します。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
【あとがき】倫理を「宣言」することへの想い
だれかの人生に関わる仕事ほど、より穢れのない倫理観が求められます。コーチングもその1つだと考えます。ICFは倫理規定を定めることにより、その点においてもリーダーシップを発揮してくれています。
しかし、いくらICFの規定する倫理規定が包括的とはいえ、これにただ従っていればそれで良い、というわけではないことはプロフェッショナルなコーチの皆さまであれば薄々感じられているところだと思っています。
倫理観の追求に終わりはないと僕は思っています。
人生の支援者としてクライアントに携わる中で、色々な葛藤や気付きがあるものと思います。そして、その内容は個々のコーチによって微妙に違ってくるはずです。全く同じ経験をする人間はいないのですから。
せっかくオリジナルな経験を積んで、それぞれのコーチがそれぞれの思想や哲学を築いているとしたら、それさえも表明していけば良いと思います。
倫理を定義することは、正義を定義することにも繋がります。コーチングは様々な正義が乱立してはザワザワしがちですが、ザワザワするだけで終わるぐらいなら思いの丈をいろんな形で表明していった方が、クライアントにとってもわかりやすいし、表明されている内容に深みが出ているほど経験値も測りやすいでしょうし、クライアントもこういうのをどんどん判断材料にしていけばコーチの定性的な評価に役立つかもしれないし、なかなか良いのではと思い、始めてみました。(SNSは「口だけ」が横行しがちですが、言ってるだけで体現できていなかったら、文句言えちゃいますしね。)
そんなこんなの想いで始めてみました。
上述の通り、倫理の探求に終わりはないため、このnoteも随時更新していく予定です。
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