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【大学院生の雑記】初の入院生活

はじめに

こんにちは.
お久しぶりです.
博士課程の入学や講義,学位プログラムの申請や面接,手続きなどでなかなか記事を書く時間が取れないでいました.

学位プログラムは学内で2つ,また,何かと界隈では毎年話題に上る「学振DC」の申請もおこなってみましたので,その辺も近いうちに記事にしていこうと思います.

ありがたいことに,大学生の方からフォローいただくことが多くなってきていますので,今後は引き続き大学院生の生活,薬剤師のこと,薬学のことを書いていこうと思います.


初めての入院

さて,学生生活のことを書く,とか言いつつ,最近入院して色々と感じ考えたので,ここに書き残しておこうと思います.

なんのために入院したかというと,歯科口腔外科の手術のためです.所謂「親知らず」の生えている方向がちょっと大変でしかも4本とも抜くことになったのが原因でクリニックに行ったのがきっかけでした.

レントゲンを撮ってみると,「歯のないところに白い大きな影が」

大きな病院で精密に検査をすることになり,確認したところ,1.5 cmほどの唾石というものが見つかりました.唾石症については下のように説明されます.

唾液腺の中や導管の中に石(唾石)ができることによって生じる病気で、ほとんどは顎下腺に生じます。唾石は砂粒大の小さなものから数cmに及ぶものまでみられます。

唾石の原因は導管の炎症や唾液の停滞、さらに唾液の性状の変化などです。

唾液腺の疾患 - 日本口腔外科学会

まさにこれ,長いこと(覚えていないくらいで本当に小さい頃から)たまにご飯を食べていると喉の下が腫れて,痛みがあることもあり,でもドロっと粘性の高い液体が出てきておさまる,ということを繰り返していました.

医療に携わっていながら,無知とは恐ろしいもので,「自然現象」だと思っていたんですよね(残念...)

そしてこの度,喉に程近い位置で,自然排石もその大きさから考えにくく,全身麻酔下での手術が必要ということになりました.

21:30消灯

普段は9時 - 10時に大学へいき,実験やら講義やら色々やって19 - 22時にラボを出る,という生活をしています.
しかしながら,入院時は,強制的に規則正しい生活になるわけです.
具体的には,21:30消灯→6時頃起床といった感じです.
初日は,手術前かつ色々作成しなければならない書類も残っていたこともあり,9:30消灯,手術に向けて絶食,というのは結構辛かったです笑

初めての手術室

ドラマの世界で,主人公に治される側,患者役になった気分でした.

目の前には大きなライトとたくさんの医療スタッフ.
全身には色々なモニタリング用の機材が取り付けられていきます.

幸いだったのは,全身麻酔の管理を麻酔科の先生が担当してくださったこと,そして,手術室内の先生方の雰囲気が非常に良かったことです.

手術前だし,私の場合は口の中とはいえ合計6箇所も切ったり縫ったりすることになっていたため,親知らず関連ではそこそこ面倒な方だったのではないかと思っています.

そんな手術前にもかかわらず,緊張しないように最後の確認をしつつ,関係ない話も交えながら和やかな雰囲気でした.カフェの話とかもしてましたね笑

初めての麻酔

「それでは眠くなる薬入れていきますね」
「次目が覚めた時は手術は終わっていますよ」
「落ち着いて深呼吸しながら...」

こんな会話をしているうちに本当に力が入らず意識がなくなっていくのを感じました.
初めてだったのもあり「うわ,ほんとにこうなるんだ,怖えー」
と言いながら意識を失いました.
それを聞いてた先生方はどう思ったんでしょうね笑

目覚めると

手術は無事に終わって,気がつくと自分の入院していた部屋にいました.

日本の現在の麻酔はかなり安全性が高まっているとはいえ,その薬剤の特性や体質等の関係で事故は少ないながらも一定数起こってしまうと事前に説明を受けていました.

死ぬことはない,大丈夫だろう,と思いつつも,目が覚めた時にはホッとしました.
さらに幸いなことに吐き気などの副作用もほとんどなく済みました.本当によかった.

しかしながら,流石に口の中を大工事しているので,血の量が半端ではなくて,一日中血痰を吐き出し続けました.
あれは結構苦しかったです.痛いし,喉につまるし...
翌日は喉が痛すぎて声も出せなければ,ご飯や水も飲み込めない,といった感じで,マジで辛いんだなあ,と思いました.


普段の生活に感謝しつつ.たまには休もう

ありきたりの感想ですが,普段,普通に炊いたご飯を食べられて,大学で実験して,というのができなくなるとそのありがたみを感じます.

その一方で,一週間強制的に入院していたため,規則正しい生活(?)に治されながら一週間くらい休んでもなんとかなるな,と感じました.ゆっくり今後の実験計画や参加している学位プログラム関係の情報を見直して,体と心の回復と整理の時間にもなりました.

そして退院以来,寝るのも起きるのも早くなりました笑

色々とやることが溜まった状態での強制休暇だったことで,かえって休むことの重要性も感じられたような気がします.

次は入院以外で強制一週間休みを作ってみようかな(旅行とか行けたらいいな)と思っています.


最後まで読んでいただきありがとうございました

自己紹介


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