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「考える」は「書く」に先立つ

まず頭の中で一文を考える。そして、復唱するようにその一文を書く。そんな方法に変えてから生産性が3倍程になった。今まで、私は、考えてから書き始めるタイプではなかった。まずキーボードに手を触れ、ぼんやりしたイメージを辿ってタイピングすることが多かった。だからなのか、文の構成に違和感を抱いたり、途中で手が止まったり、何度もリライトしたり。不調な日にはメール打つのに随分時間を費やしていたことがある。

こんな中、まず頭の中で一文を考え切ってから、その一文を復唱するようにタイピングすることを思いついた。例えば、「まず頭の中で一文を考える」という一文書く場合、まず「まず頭の中で一文を考える」と頭の中で文章を作り、作り終わったのを見計らって、一文をまるまるタイピングしていくのである。またタイピングしている間に次の一文を考え始める。つまり、「考える」は「書く」に先立つ方法である。

効能

この方法を試すといくつもの発見があった。

1.頭がよく回転する感覚がある。
2.考えながら書く方法や手をまず動かす方法より、明らかに集中できる。
3.文章の質が上がる。
4.リライトの手間が省ける。
5.生産性は3倍くらいになった。
6.一文を考えた後に復唱しながらタイピングすると、タイピング時により良い表現が思いつき、同時に校正もできるようになる。

劇的な改善だった。良き方法にたどり着けてよかった。

ブラックボックスとしての認知機能

メールを打つとき、会議の資料作成をするとき、他人の頭の中はどうなっているのか?どんなことを考えながらタイピングしているのか?

頭の中はブラックボックスだ。多くの人はどう処理しているか他人からは見えない。有能な人が当然と思って情報処理していることは他の人には当然でない差別化要因なのかもしれない。

今回の気づきは多くの人にとっては当たり前のことかもしれない。だとすると、私はスタートラインにようやく並んだようなものだ。他の人から見たら「何当たり前のこと言ってるの?レベル低いな。キモチワル。」という類いのものかもしれない。

ただ、私としてはとてもおもしろい発見だった。人間のブラックボックスとしての認知機能に興味を持った。

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