マガジンのカバー画像

ひび

541
日々のことについて文章を書きます。
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

ニューロマンチックについて

今、東京でニヶ月に一度の主催ライヴをしていて、もうじきその二回目がある。『ニューロマンチック』というタイトルに意味は別段無くて、語感だけで決めた。場所は新宿バティオスというところで、東京のライヴシーンでは有名な劇場である。設備がきちんとしていて、漫才は演りやすい。

我々ヤングとゲスト二組が出演、ネタをたっぷりと見せて、ちょっとした企画も用意している。東京を拠点に活動している芸人で仲の良い奴を一組

もっとみる

誰々に何々

店をしていると、これはもうある程度仕方の無いことなのだけれど、誰々にこれを渡しておいてください、と物を預かることがある。ただでさえ狭くて散らかった店であるし、また自分は物をすぐに失くすので、非常に困るのだが、「これ、ホッショさんにこないだのお礼でトートバックなんやけど、ホッショさん来はったら渡しといてくれへん?」などと言われてトートバックを渡される。そんなとき、自分はいつも渋々受け取り、出来るだけ

もっとみる

待ち合わせ

私は待ち合わせが好きだ。何時にどこそこで、と事前に約束をして、誰かと会う。たとえば駅の改札で所在なさげに棒立ちのまま、もう少しで来るかな、迷ってないかな、などと思いながら、待つ。ポケットに手を入れて足を交差させたり、また携帯で時刻を確認してキョロキョロしたり、改札の向こうの人波を見つめたり、する時間。そうした不安と期待の入り混じった頭で相手をただ想う時間が好きなのである。とはいえ、大抵は逆の立場で

もっとみる

間違えてる

おれら、どこまでいっても間違えてばかりで、知らず知らずのうちにまた獣道を歩いてつまづき転ぶ。自分でも本当嫌になるけれど、こればかりはどうしようも無い。とことん駄目になるのは一種の癖のようなものだから、もうあんまりマトモな顔で正しさを説くのはやめてくれ。奴らの正しい言葉を、おれは聞く耳持たず、むしろ嫌悪している。つまらない奴が多すぎて悲しい。それに、弱虫気取りで己を卑下する奴ばかりで、ムカつく。もっ

もっとみる

公園にて

近所の公園は桜が咲いている。その他にも花壇があり、季節ごとに誰かがお花を植え替えている。おそらく町内の人たちで育てているのだろう。自分も立ち寄った際には何となく眺めたりして、ほお、と思う。夏になれば私の身長よりも背の高い向日葵が咲いたりする。私はいつも毎朝、昼過ぎに、起きたらこの公園のベンチに座って缶珈琲を片手に子供たちやお花たちを眺め、こうして携帯をいじったり、するのが日課だ。お爺だ。

お花だ

もっとみる

文章

このnoteがきっかけで舞台に来てくれた人がいる。何で辿り着いたかは分からぬが、とにかく漫才を見るより先にnoteで私のことを知っていて、それで、読むうちに興味が湧いて、舞台を見に来ました。そういう話を聞くと、嬉しくなる。

noteに書く文章においては、結構自由に、色々と遊びを施している。己の想いや価値観を取り出して、それをそのまま書いても面白くないから、言葉のチョコレートでコーティングするとい

もっとみる

昼間は春

冬、ようやく終わったかな。夜はまだ少し冷えるけれど、昼間は春ですよ。皆さん元気ですか。今日も持病と戦っていますか。私は随分昔から慢性的な首の痛みがあって、場合によっては滅茶苦茶首がだるい日がある。整体に行ったこともあるが、そのときは妙に強く揉まれたのか余計に痛みが増した。鍼治療は少し効果があったように思うが、金が掛かるので行っていない。後は眼球、コンタクトレンズが貼り付いたり、目がしばしば痛むとき

もっとみる

ユウコとユウリの恋バナ

沖縄の帰りの飛行機は夜、自分は通路側の席で、隣には女性が二人座っていた。二人ともぺちゃくちゃ喋る関西系高飛車アラサーだったので、嫌だなと思った。周りは皆静か、眠る人もいる機内で彼女たちは、結論から言うと離陸から着陸までの二時間弱をずっと男の話に費したのだった。もっと沖縄の思い出、たとえば海綺麗やったなとかシーサー可愛かったなとか素麺チャンプルー美味かったなとか、そういう会話をせえよ。性欲満点みたい

もっとみる

第10回筆談ラジオ

あなたのパンスト引き裂くぞ、こんばんは、ヤング嶋仲です。この番組はパソコンのキーボードで話し書くラジオです。つまり一度打った文字は消さず直さず、誤字脱字は勘弁小太郎でお願いします。

二月もようやく終わりを迎えました。まだまだ夜は寒いけれど、毛布は手放せないけれど、もう少しの辛抱です。春が来れば、小鳥が窓辺にやって来て、オーイ春だぞー、と言ってくれます。皆さんも、にこにこ小鳥を待ちましょう。それで

もっとみる