文章

このnoteがきっかけで舞台に来てくれた人がいる。何で辿り着いたかは分からぬが、とにかく漫才を見るより先にnoteで私のことを知っていて、それで、読むうちに興味が湧いて、舞台を見に来ました。そういう話を聞くと、嬉しくなる。

noteに書く文章においては、結構自由に、色々と遊びを施している。己の想いや価値観を取り出して、それをそのまま書いても面白くないから、言葉のチョコレートでコーティングするというか、ちょっと甘さと苦さを足しつつ、書く。後は語尾をわざと揃えたり揃えなかったりして、読みにくくする。読む人のことは勿論意識するし、多少の見栄や虚構も織り交ぜる。時には誰かが不快になるような言葉も置いておく。読んだ人が何かを感じてくれればそれで良いと思っている。漫才とやっていることは実はそんなに変わらない。後は、きみにだけ分かる暗号を紛れ込ませたり、誰にも分からない印をつけておく。こういう、匂わせ、みたいなのも好きなので、香水のようにふりかけておく。

もし誰も読んでいなかったら、きっと何も書かないと思う。これはプライベートな日記などでは無い。あくまで、読む人がいるから書くだけの話だ。中にはこっそり涎を垂らして読んでいる犬もいるだろう。寄ってくれば良いのに。

今も、きっといる。このnoteいつも読んでいます、けれどもあなたがどんな漫才をするのか、どんなライヴを行うのか、それに、あなたがどんな人間なのか、いまいち知りません、という人。YouTubeとか配信はあるけれど、そういうのではなく、生の舞台。または我が店、ライヴ喫茶 亀。いつか会えると信じています。

何もいりません。舞台に来てください。