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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2021年7月の記事一覧

第3回筆談ラジオ

あなたの鎖骨にフレンチ・キス。ヤング嶋仲の筆談ラジオでございます。この番組はnoteを通じてあなたの目に話しかけるラジオです。一度書いたものは消さずに、そのまま話し書くようにパソコンで文字を打っています。

前回は愚痴のようなものを殴り書きしました。書き殴りました。少し嫌な感じの文章だったかもしれませんが、私はまったく反省していません。もしあれを見て、この人怒ってはるわ、なんかイラついてはるわ、と

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東へ③

朝起きて、新宿駅地下街にある喫茶ベルクでモーニングを食べる。その後、電車を乗り継ぎ大山駅へ、友達のSくんと、その友達のSちゃんと合流する。三人で丸鶴という中華屋へ行き、炒飯とラーメンを食った後、ぶらぶらしながら、レンタカーを借りて爆走しようか、と盛り上がる。そうしてレンタカー屋へ行くと、6時間で6900円が最安値だと言われる。一旦外へ出て、灼熱のコンクリートを彷徨いながら、座り込み、どうする?正直

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東へ②

朝起きて、宿でだらだらと過ごす。無料の朝食を食べて、無料の珈琲を飲み、風呂に入り、備え付けの漫画を読んだ。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は、前に友達がおすすめしていた漫画で、途中まで読んでみたが、面白かった。文芸部の乙女たちが、未だ経験の無い性行為に想いを馳せながら、恋に立ち向かう話。

昼、電車に乗り阿佐ヶ谷へ行き、gionという喫茶店でナポリタンとアイス珈琲。店員の女の子がすこぶる可愛くて、惚れ

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東へ①

朝、ぱっちり起きて、偉いぞ偉いぞと自分を褒めていたら、いつの間にか随分と時間が経っており、慌てて家を出た。猛暑の中を走って電車に乗り込み携帯で調べると、新大阪駅に着くのが11:49と出ている。新幹線の出発は11:54であった。どうしてぼくはいつもこうなんだろう、そろそろ誰か殺してくれないかな、と思う。とはいえ、新大阪駅に着き、ダッシュで駅弁を買って新幹線に無事乗り込むことが出来たので、偉いぞ偉いぞ

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畜生

特に理由も無く苛ついて、畜生、ぷんぷん、暴れて、呪って、いざ一人になると途端に寂しくなる。

そんなときに、ヨシヨシおいで、なんて言われたら、涎を垂らしてひょいひょいと近寄ってしまう。何と単純な奴だろう。畜生はおれだった。素敵な飼い主をずっと探している。

喜劇的騎士

月に一度、主催の舞台「ナイトオブコメディー」が終わるといつも、へろへろに疲れて、ライヴ中は特に何も無いのに、終演後は必ず首と頭が異様に痛み出す。空腹なのに、何も食べる気が起きず、ふらふら自転車に乗って帰宅すると、薬を飲んでそのままバタンキュー。本当に体力が無くて、悲しくなる。少し眠ると、完全回復、すっきりして、とても元気にもりもりご飯を食べている。体力の問題というよりも、気を張って、頭を使っている

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クラス

お前ええ歳してまだそんなこと考えてるん、と架空の同級生に言われそうなほど、阿呆な想像と卑猥な妄想に日夜くるまり続けている私は、マトモな(とされている)暮らしがどうも送れぬから、もうずっと考えることにした。お前にも構っていられないし、あの娘の唇に触ることも出来ない。星はちっとも見えず、布団の中はいつもびしょ濡れだ。だけど全然平気だよ。ひ弱でも、不細工でも、楽しけりゃ問題無い。真っ直ぐ、ひたむきに、た

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時には反抗的な目つきで

物わかりの良い奴になんか絶対なるなよ。心のどこかにパンクを忍ばせて、時には反抗的な目つきで、甘いチョコレートを食べようぜ(甘いチョコレートを食べるというのは、実は、結構パンクな行為だと思うぜ)。そして拳をぐっと握り締めて、一人で夜空を睨んで流れ星を探す。誰にも秘密の願い事が、きっとお前にもあるだろう。本気で祈れば叶うかもしれない。でも、愚鈍で弱虫のお前には無理かもな。大人たちは何も分かってくれない

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梅雨

梅雨は、何故、梅雨という漢字なのか。何故、梅の雨と書くのか。きみも、変なことを疑問に思うね。私が教えてあげよう、それはね、梅干しを食べると、しばらく舌に酸っぱさが残るでしょう、なかなか止まぬ雨の感じが、それを連想させるじゃない、だから、梅干しを食ったときみたいな雨、と思ったが、多分違う気がするよ。

結局真相は分からずじまいで、けれども、それで良いのだ。もしかすると、グーグル検索すれば、すぐに分か

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皿饅頭

たとえばあなた、河童町にある沼底本舗の名物、皿饅頭を食べたいとする。それはもう、長年の夢であったとする。いつか絶対に食べるんだ、と思いながら、あなたは雑用仕事の毎日を過ごしていた。皿饅頭に想いを馳せ過ぎて、どうしようもなくなって、発狂しそうになる夜もあった。仕方無く冷蔵庫にある粒饅頭で腹を満たして、あぁ、皿饅頭はもっと美味しいのだろうな、と思いつつ、布団に入り涙を流す夜もあった。

とある休みの日

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第2回筆談ラジオ

きみを勿忘草。さあ始まりました、第2回ヤング嶋仲の筆談ラジオです。このラジオは私が話し書く文章、つまり、一度書いたものは消さず直さず、そのまま書き散らかす、というコンセプトで、月に一度、やっております。携帯ではなくパソコンからお送りしています。多少変な文体になるかもしれませんが、大目に見てください。

6月は早くも終わろうとしていますが、皆さんは元気でやっていますか。我が店は相変わらずろくに営業も

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