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田舎暮らしの田舎って、どこら辺?

田舎に移住して5年。ドーナツ化現象の団塊ジュニアです。そろそろ稲刈りを始めなくては、まずは竹を切りに行って…まだそこ⁉

田舎と一口に言ってもいろいろある。田舎暮らし、農的暮らし、移住、これらのことを調べるとき、書き手はどこを田舎として書いているのか、これが非常に重要だ。そこに細心の注意を払い情報をとろう、ここを見誤ると躓く可能性がある。

首都圏

大学時代、実家が千葉でそこから都内の大学に通う人達は、飲み会で終電が早すぎて、田舎だからと笑われる、なんなら本気田舎から出てきて都内で一人暮らしをしている人達からも笑われる。これも一つの田舎だが、16号の内側は田舎暮らしの田舎ではない。東京圏は世界でも一番か二番の大都市圏だ、近郊・郊外問わず世界最先端の空気を感じながら生活することになる。全くもって、ぜんぜん田舎じゃない。

最近、雑誌などで都内から圏央道くらいの田舎に移り住み農的暮らしを楽しむなどという記事をちらほら見るが、これも少し違和感が残る田舎だ。場所によっては鶏の鳴き声や薪ストーブの煙を気にせずに暮らせるのかもしれないが、週3回くらいなら都内の会社に通勤も可能で、その地域で働くサラリーマンは東京を意識している、そして東京圏の空気感が自然と流れてくる。

地方都市圏

大阪圏・名古屋圏・福岡圏をはじめ、規模こそ東京とは比べ物にはならないが、世界的にみればその辺の小国より経済規模は格段に大きい都市圏がある。大企業の支店は必ずあり、サラリーマンは東京を意識せざるおえない。近郊はもちろん郊外でもまだ田舎とは言えない。

札幌・仙台・広島圏、この辺の地方都市もまだまだ東京の空気が流れている。経済規模もヨーロッパの小国アジア南米アフリカの一部の国を除いた国々と同等かそれ以上だ。全国チェーンの店舗は必ずあり、近郊は田舎とは言い難い。しかし、この辺までくると郊外にはかなり緩い空気が流れだす、田舎まであと一息だ。

それ以外の県

ここまでくるとだいぶ田舎っぽくなってくる、東京感は薄まりそれなりに緩い空気も流れている。しかし、市内はまだ鶏を飼ったり薪ストーブの煙を無視するには多少の抵抗はある。田舎の定義はいろいろだが、それ以外の県の市内から一時間くらいのところからが田舎だろう。田舎暮らし、農的暮らしが実践できる、いわゆる田舎だ。と私は定義する。

大きめの家庭菜園で野菜を自給して、小さめの田んぼで家族分くらいのお米を自給しよう。小麦を作りパンを焼き、蕎麦をつくり2:8蕎麦をうとう。鶏を飼い、原木きのこを栽培し、日本蜜蜂の巣箱を設置しよう。ウッドデッキを作り、東屋を建て、石で囲って直火で火が焚ける場所を確保しよう。梅干しを漬け、干し柿を吊るし、大麦を焙煎してむぎ茶を作ろう。大根を干して沢庵にして、大豆を作りお味噌を仕込み、茶葉を摘んで番茶を作ろう。なんでもできる。

山暮らし

ちなみにさらに奥へ行くと‘’山‘’という地域になる、ここまではすべて平地でここからは山林だ。山は田舎暮らしではなく、山暮らしだ。ここに移住できるのは本気で気合いの入った何でも自分でできる人と都会にやられて自分探しをしている若者だけで、後者は2年以内に都市部に戻る。

郵便局以外は何もない、本当に何もない。平地であれば、ど田舎とはいえ日本なので銀行・コンビニ・HC・居酒屋スナックくらいはある が山には何もない、子供もいない。最低限の今の時代に沿った生活子育てができない、だから過疎化して限界集落になっている。自然がいっぱいで住みよい場所なら移住者が入る余地はない、地元の人が暮らしてる。

高速IC と空港

今はどんなに田舎でもネットがあるので、宅配は1日遅れだが何でも買える。ただ、ずーっとそこだけに居続けるというのも煮詰まってしまい、精神的にもあまり良くはないのではないだろうか。そんなとき20分以内に高速IC 、50分以内に空港があればかなり快適な田舎暮らしになる。

平日ならだいたいどこの田舎県からでもLCC で東京まで5000円くらい、子供と一緒にはとバスに乗ったり浅草からフェリーでお台場に行ったり、たまには一人で都内の駅近マンションに住む友人と飲みに行ったり、満員電車と数字のノルマがない東京は結構楽しい。車で高速に乗ってしまえば全国どこでもいける、伊勢神宮や出雲大社や高千穂峡など有名神社を訪ねたり、ディズニーランドやUSJ やハウステンボスなど遊園地に遊びに行ったり、普段は田舎でたまに行楽地へ出ていくぐらいが調度いい。

移住して、快適な田舎暮らし農的暮らしを堪能しよう。

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