タトゥーとMRI。そして、またも立ちはだかる内縁関係（巨大子宮筋腫　体験談⑦）

【前回までの体験談】
痩せて初めて気づいた手のひらサイズの子宮筋腫。私はサードオピニオンの病院で筋腫摘出手術することを決めた。まずはホルモン注射で筋腫を小さくする治療を始めたが、医療保険に加入したばかりで･･･

タトゥーとMRI

MRIを受けた人は知っていると思うけど、受ける前にカウンセリングがあって、その項目に「タトゥーは入っていますか？」という質問がある。

なぜ質問されるかというと、インクに金属が含まれてて火傷になるかららしい。看護師さんが説明してくれた。

たしかに「入れ墨が入っている人はMRIを受けれない」と聞いたことはあった。
実際フタを開けると受けれないのではなく、火傷の心配がありますだった。
なにがどうなってそんな話になったのだろうか･･･。
それとも、全身に入っている人は、火傷になるのだろうか･･･？

なぜ、看護師さんが私に説明をしてくれたかというと、私にはタトゥーが入っている。
19歳の時、記念だ！とか言って入れた。
でも、和彫りみたいな本気のヤツじゃない。
ペンみたいなので入れるやつだ。

本当は肩とか腕とか見えるところに入れたかった。
でも、彫師さんが「女性は見えることろに入れると後悔するから」と断固反対で結局、腰骨から太もものところに入れた。
この時は2日酔いのまま行って睡魔に負けて寝てしまって起きたらスジボリが完成していた。
痛さに強いね！と感心された。
でも、スジボリが完成したら飽きてしまって未だに色は入ってない。
塗り絵みたいな状態だ。

結局、MRIのタトゥーの火傷は、私には何も起こらなかった。
何も起こらなかったし、MRIに入るときは狭いところに入るし縛られるしで緊張するけど、毎回寝てしまう。
手術すると決まってからは腹をくくったのか、不安になることもなくなった。
手術したらコレとオサラバだ！という前向きな気持ちしかなかった。
きっと能天気なのだ。

MRIでは、腹水が溜まっていることがわかった。

ホルモン注射の治療は私には効かなかった

大きい筋腫だからホルモン注射で小さくしようという治療は結局、私には効かなかった。
先生も「小さくならなかったねぇ」と言っていたし、自分でも小さくなった感覚は全く無かった。
骨粗鬆症のリスクを負っただけかい！とも思ったけど、きっと効く人には効くのだろう。
たまたま私には効かなかっただけだ。

注射が終了したら、酸っぱい匂いの汗は出なくなって元の体臭に戻った。

そういえば、１回だけ治療期間中におヘソに満タンの膿が溜まっててビックリしたことがある。診察のときに先生に質問したら「そんなの聞いたことがない」と不思議そうにしていた。
あれは何だったんだろうか…。

手術の延期をお願い

ホルモン注射の治療が終わって、先生はそろそろ手術の日を決めようかと提案してくれた。
でも、まだ、医療保険に加入してまだ3ヶ月経過してない･･･。
このままだと実費で手術・入院費を払わなくてはならない。

私は正直に言った。
「保険がまだなんです」

言葉足らずの私の言いたかった事を先生は、すぐ理解したようで「え〜！そうなの〜？うーん」とかなんとか言って、手術の日を伸ばしてくれた。

･･･ここまでは良かった。
このあと、私は手術に対して1番困った事に直面する。

またもや内縁に立ちはだかる壁

わたしは今までに手術を経験したことがなかった。
だから知らなかった。
親族保証人（サインと手術説明を聞く人）が必要ということを。

旦那さんが前に他の病院で入院した時には内縁なんですと言って私が保証人になった。

だけど、私が手術を受けるこのT病院は親族しかダメらしい。
つまり内縁ではダメなのだ。
内縁ってなんなんだろう･･･。

親族保証人･･･。だけど母に話したくない

しかし、姉は県外で迷惑をかけたくない。
というか、内縁関係にあることさえ、わたしは家族誰一人にも話していない。

母に関しては･･･。母は、私や姉に過干渉だ。
自分が暇になると過干渉になる人だ。
子宮筋腫ができて手術だとか言ったら実家に帰れと絶対言ってくるに違いない。
そして一番母に言いたくない理由は他にある。

私が19歳で婦人科で子供が出来にくいと言われたとき、相談しようと思って「婦人科行ったら･･･」と言った瞬間、「いやらしい！なんで婦人科なんか行くの！？」と言われたのだ。

絶句だった。母にとって婦人科はいやらしい所らしい。
それ以来、わたしが婦人科に通ってても一度も相談したことはない。