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【島ごはん】 小川まんじゅう 〜5月の節句になつかしのあの味を〜

島には、今でも昔から作られている懐かしい食文化が残っています。行事で作る品物や食料難をしのぐために保存が効くように作っていたり、お祝い事に食べるものだったり、作り方や味には、たくさんの思い出が詰まっています。

今回は、佐賀県唐津市にある小川島で昔から親しまれている小川まんじゅうのレシピをご紹介。小川島では、旧暦の5月3日に魔除けを、5月4日に小川まんじゅうを作り、5月5日にまんじゅうを神様仏様にお供えする習慣があります。

材料 

まんじゅう20個程度
A 
・小麦粉 500g  (*打ち粉用の小麦粉は別途必要 100g程度)
・砂糖  90g
・ベーキングパウダー 10g
・ドライイースト            25g
B
・牛乳 400cc (人肌に温める)
C
・卵白 2個 (黄身は使わず、メレンゲに)
D
・こしあん 500g (お好み量を入れるでよし)
E
・いげん葉(サルトリイバラ)  20枚
→まんじゅうが蒸し器につかないようにする役割なので、クッキングシートやアルミホイルで代用可能。

作り方

振るって、混ぜる

Aの粉類をふるいに3回かけます。砂糖は粒子が大きく詰まることがあるので、ふるいの網が荒い物がおすすめ。

*ふるいにかけることで、きめ細かい生地に仕上がります。

Aで振るった生地をよくかき混ぜます。しっかり混ぜることで均一な生地になります。

美味しくなーれ

人肌に温めた B 牛乳を加えて、生地に湿りができるように混ぜます。混ぜすぎ注意。

C 卵白を泡立てて、メレンゲにできたら、牛乳と混ぜた生地の中に入れて、混ぜすぎないように混ぜます。

混ぜすぎない、混ぜすぎない!

1次発酵 20〜30分

どんどん膨らむ様は、理科の実験

生地を発酵させるために、ボウルの上に新聞紙かサランラップをかけます。膨らんでくるのが見ているとわかります。

ちらりと覗きみ

暑い時期は、発酵が進みやすく、寒いと発酵に時間がかかりますので、膨らみ方を見てください。

膨らんでいることを確認できたら、生地を摘んで持ち上げて、下に落として、空気を抜きます。生地を混ぜすぎは硬くなるので要注意。

掴んで落とす

2次発酵 10分〜

空気を抜いた生地が膨らんできたら、発酵が成功の証。
*蒸し器を温め初めて蒸す準備をすると効率よく進めることができます。

生地を包む

中々包むの難しい。

膨らみを確認したら、手のひらに打ち粉の小麦粉をつけて、手のひら程度の量の生地を取って、あんこを包み、いげん葉の上に丸めた生地を置きます。

あんこを丸めて置くと包むのが便利

12分蒸す

まんじゅうが蒸すと膨らむので、くっつけすぎない!
蒸すのは、湯気が出てから! 蓋に布をつけるを忘れずに!

蒸し器にまんじゅうを入れるのは、蒸し器の水が沸騰している状態で入れます。最初の1分と最後の1分が強火で蒸して、残りは中火で蒸すのがポイントです。外はピシッと中はふわっとの歯ごたえが作れます

火加減はいつだって大事
蒸した直後は熱々なので、火傷に注意!生地だけじゃなくて、中のあんこもとても熱くなっています。
いげん葉をつけることで、緑の風味があります。

分量や混ぜ方、発酵の程度、蒸す時間で生地の仕上がりが異なってきます。ご当地レシピを学びながら、当時の暮らしをイメージしながら、懐かしの味を楽しんでみませんか?

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