「島と僕」編集長 長谷川晶規

Drコトーに憧れて看護師に|島で暮らし島ごとの文化・暮らしのファンに|『島をみぢかに』感じてほしくて島雑誌販売中|島フォト・島記事・島グラレコで日々奮闘中|江ノ島→大崎下島→小川島 /佐賀県の離島担当地域おこし協力隊/旅離島60島(R5.4)

「島と僕」編集長 長谷川晶規

Drコトーに憧れて看護師に|島で暮らし島ごとの文化・暮らしのファンに|『島をみぢかに』感じてほしくて島雑誌販売中|島フォト・島記事・島グラレコで日々奮闘中|江ノ島→大崎下島→小川島 /佐賀県の離島担当地域おこし協力隊/旅離島60島(R5.4)

最近の記事

「大凧っていつ作るの?」って聞いたら、大きな凧が実際にできたお話

韓国と九州の間に浮かぶ島に暮らし始めて2年が過ぎ、実家より実家な居場所になりつつある小川島。人口は300人をきり、島の子供は10数人。そんな小川島には、長男が生まれたら大凧を作って揚げる伝統行事がある。 「そういえば、小川島って、凧作るよな、いつ作るんやっけ」と島に帰る船に乗りながら思い出したのは8月の初旬。船が波止場に到着すると偶然にも物知りなおじちゃんに遭遇。 「大凧は16日に作るもんばい。今は忙しか。」と。正月でなく、盆に作るもので、盆はみんな忙しいからと。島の盆は

    • 「言葉にすることの大切さ」とこれから

      ずっとずっと行きたいなー思っていたら、行けてしまった日本離島センター この1年はしたいなー、会いたいなーやってみたいなーと思っていたことが実現して、大阪、東京にいた時よりもあきらかにゆるく生きていると思うけど、佐賀に来て、いろんなことが叶った。 『言葉にして伝えること』の大切さを改めて感じているこの頃です。 「島が好きなんですよ」と言うていたら、大好きなritokeiに寄稿する機会をいただき、いつか会いたいなーと思っていた編集長さんにも会えてしまうという。しかも小川島(

      • 「島と僕」は Instagram から始まった  〜島の本できるまで〜

        「島の本を作ったんです」というと、「どうやって?」「出版業界の人?」って聞かれることが増えてきたので、島で暮らすただの僕が本を作るまでに至った過程を残しておく。 本を作ってみたいと思う人の何かを解決できればと願いを込めて。 2019年の12月、瀬戸内海の大崎下島に暮らし初めて、自身の生存報告の意味合いも兼ねて、Instagramで島の日常の発信を始めたのが3年前。発信のコンセプトなどはなく、島のことが認知されてほしいと漠然と思っていた。 最初は瀬戸内海の島だけをアップし

        • 【島ごはん】 小川まんじゅう 〜5月の節句になつかしのあの味を〜

          島には、今でも昔から作られている懐かしい食文化が残っています。行事で作る品物や食料難をしのぐために保存が効くように作っていたり、お祝い事に食べるものだったり、作り方や味には、たくさんの思い出が詰まっています。 今回は、佐賀県唐津市にある小川島で昔から親しまれている小川まんじゅうのレシピをご紹介。小川島では、旧暦の5月3日に魔除けを、5月4日に小川まんじゅうを作り、5月5日にまんじゅうを神様仏様にお供えする習慣があります。 材料 作り方振るって、混ぜる Aの粉類をふるいに

          余白を大事に暮らしていきたい〜島暮らしが教えてくれたこと〜

          島で暮らして、インタビューを受けたり、質問を受ける機会がある。「理想のライフスタイルは?」「仕事とプライベートのバランスは取れてますか?」「都心の頃に比べて給料が減りましたよね?」など内容は様々である。 島での暮らしは、仕事とプライベートで分けることが確かに難しいところがある。仕事もプライベートも自分の暮らしであるため、暮らしという視点で、島という地域で3年間暮らして変化した大切な価値観について。 地域に暮らしてみたいが、どうなのか?地域で暮らし始めて、人付き合いや仕事で

          余白を大事に暮らしていきたい〜島暮らしが教えてくれたこと〜

          「子どもの頃のように遊ぶこと」 楽しく遊ぶように旅をする 休場龍さん

          島が好きな人は、無性に島へ訪れる。島を愛する人々を掲載している季刊雑誌「島と僕」。今回は、新連載企画《あなたにとっての旅とは》。この連載を通して、なぜ旅をするのか、学んでいきます。 記念すべき第一回は、POOLO JOB1期生のバリューこと休場龍(やすみばりゅう)さんです。 北の大地で生まれ育ち、上京し、自転車日本一周、すごろく旅などさまざまな旅をされています。旅のアイデアはどこから生まれてくるのか?そして、現在は、故郷の十勝地方に戻った休場さん。これからどんなことをする

          「子どもの頃のように遊ぶこと」 楽しく遊ぶように旅をする 休場龍さん

          構成が全て〜書く迷子とさようなら〜

          今までサボりがちなnoteを最近は更新しています。令和5年4月からP OOLO JOBの1期生として文章を書くことを学んでいます。 文章を書く時に気をつけるべきことなど、様々な講師から学びながら、テーマに沿って毎週文章を書き続けるライティングのブートキャンプ*のような研修です。*あくまで筆者のイメージです <構成がない>と成り立たない 文章を書くには、いろんな要素がありますが、初めにどんな文章にするのかを熟考しなければ、書いてる途中で迷子になります。 「構成が甘いかも

          構成が全て〜書く迷子とさようなら〜

          島で取材するようになって1年。地域取材の反省とこれから取材するあなたへ。

          佐賀県の小川島に移住してちょうど1年が経ち、今の聞き書き取材を始めるようになった。この1年を振り返りつつ、反省とこれからを考えてみることに。 7つの島の聞き書きをするために、佐賀県へ離島で暮らしてみたいなと思っていた時に、佐賀県の島の暮らしや文化を聞いて本にする仕事の募集を知り、応募した。無事に採用されたはいいものの、文章などSNSで日記変わりの投稿をしているだけ。 人の話を聞くことは好きだけど、ただ聞くのと仕事で聞くのは大違いであった。 ”誰のために、なぜ書くのか”を

          島で取材するようになって1年。地域取材の反省とこれから取材するあなたへ。

          島に暮らして、顔の見える暮らしが教えてくれたこと

          「島の何が好きなの?」「田舎の何がいいの?」とよく質問される。大阪出身であることを言うと、必ずと言っていいほど、驚かれる。なんでこんな田舎にと。 そう言われる度に、改めてなぜ、自分にとって今の暮らしが居心地がいいのかと振り返る機会になる。 今の暮らしで一番好きなのは、ご近所付き合い。 「えっ、めんどうじゃない?」って言われるし、地方移住で度々ネガティブな要素で上がってくる項目ではないだろうか、僕はご近所のローカルな関わりが好きである。 都市部のマンションで暮らしている

          島に暮らして、顔の見える暮らしが教えてくれたこと

          人と向き合うことを教えてくれた長島での暮らし~はるちゃん~

          「島で暮らすってどうなの?」ってよく聞かれます。島で暮らす人たちのお話を伺いながら、島暮らしをみぢかに感じてもらうための連載「島で暮らす」。第一回は、鹿児島県の長島町の長島へ東京から移住して暮らすはるちゃんに、移住や島で暮らして感じたことを教えてもらいました。 *インタビューは、はるちゃんが鹿児島県の長島から筆者の暮らす佐賀県の小川島に来られた時に行いました。本文の写真は長島と小川島の風景があります。 忙しい中にもゆったりした時間をみんなが持っている-島の印象を教えていた

          人と向き合うことを教えてくれた長島での暮らし~はるちゃん~

          広島のソウルフード”コウネ” inたつみ園

          ふと訪れた広島県呉市にあるたつみ園で食べたあの味が忘れられず、何かの節目になると食べに行くそんなソウルフードがある。 その名もコウネ 広島県では、コウネはいろんなところで食べれるのだが、今回おすすめする食べ方は焼肉。口の中でとろける肉汁と脂身をぜひ味わってみてほしい。 焼肉で食べるならぜひ、一度は訪れてみてほしいお店は、外観は少しレトロな味わいのあるたつみ園さん。瀬戸内海沿いを走る国道185号から1本小道に入って少しすると現れる。駐車場は2箇所ありますが、人気のお店なの

          広島のソウルフード”コウネ” inたつみ園

          温かさであふれた農泊 ”銀杏の宿” in対馬

          韓国との国境離島である対馬に初めて訪れた際に、おすすめの宿を聞いた際に紹介されたのが、農泊。対馬の島の中には農泊が30数箇所もあり、訪ずれる際にぜひ、泊まってほしい。 農泊したら、農業するの?と思いますよね。もちろん農業体験することもできますが、必須でなく、農家さんや漁師さんのお宅に泊まることがメインとなります。その土地で暮らす人の暮らしを泊まりながり経験することができます。 前置きがながくなりましたが、今回みなさんに、ぜひ泊まっていただきたい農泊の”銀杏の宿”について

          温かさであふれた農泊 ”銀杏の宿” in対馬

          佐賀県の鹿島市に訪れたら、文化と自然で溢れていた!

          佐賀県の鹿島ってご存知ですか?何気なく訪れた佐賀県の鹿島市について今回はおすすめしたい。 佐賀県の鹿島市は、佐賀県の西南部に位置し、東には有明海が広がり、西は多良岳山系に囲まれ自然環境に恵まれたところ。国道207号が長崎本線と並行して、福岡市からJR長崎本線で約1時間の距離です。 何が文化的なのか?祐徳稲荷神社 日本三大稲荷の一つに数えられており、商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全等種々の祈願者が絶えず、訪れます。 佐賀の人は、京都の清水の舞台を見ると、祐徳稲荷を

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          「何のために書くのか」書く迷子にならないために 準備と思考の整理を支えてくれた3冊

          佐賀県に移住してから書くことを始めてから、何度もお世話になっている本を紹介。 「何のために書くのか」を整理してくれた【書く仕事がしたい】 筆者の佐藤さんが実際に今のキャリアに至るまでの紆余曲折から、ライターになる前とライターを続けるための秘訣が詰まっている。ライターの生涯が書かれているのではないだろうか。 「冒頭にこの本はライティングの本ではない」と明言されている。文章の書く技術書ではなく、文章を書く上での心構えが記されている。 ライターネームで少し苦い思いをした話な

          「何のために書くのか」書く迷子にならないために 準備と思考の整理を支えてくれた3冊

          えっ!どこに住んでるの?佐賀県の離島「小川島」のはなし

          九州の島といえば、沖縄や鹿児島の島々や長崎県の五島列島を想像するのではないでしょうか。2022年の6月から移住している玄海灘に浮かぶ小川島(おがわしま)について紹介します。 佐賀県唐津市の呼子から定期船にゆられること20分。辿り着くのは、かつて捕鯨で栄えた人口280人ほどの小川島。 歩いて一周3kmのこの島には、何があるのだろうか。 暮らしを大切にする 今でこそ当たり前だが、昔の電気は自家発電、水も溜めて、防波堤がなく季節の海風で集落は被害を受けていた。 この記念碑

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          「きっかけは、江ノ電」〜暮らしを意識するようになった話〜

          「旅行」「旅」「外出」「出かける」など、この言葉は【外に出て行く】ことに共通している。「がっつり、旅をしてきます!」と時間をとれたらいいのですが、日々生活していると、中々、簡単に時間やお金をかけれない。 ふと、空いた時間は、ふらっと行きたい所に行って、なんとなく過ごしてみるのはどうでしょうか? 今回は、僕が地方での暮らしを意識するように(原体験)になった江ノ島電鉄のある町のお話。 僕は、小さい頃から、姉が見ているドラマを横で見ていた。年を重ねるにつれて、ドラマの内容を理

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