見出し画像

【広島・島根講座】現地インターンシップ

こんにちは、しまコトアカデミーです!
昨年11月に実施した、広島・島根講座の現地インターンシップの様子をお届けいたします!

広島・島根講座の講座第3回目は、島根のかかわりしろを巡る現地インターンシップ!しまコトの一番の目玉プログラムです。
広島・島根講座のインターンシップは、島根県西部の津和野町で実施。
地域プレイヤーとの出会いや交流を通じて、地域に向き合う視点や考え方を学んでいきました。

1日目

水上 真悟さん、石川 元揮さん(放課後さんま-つわのathomeプロジェクト

インターンシップ最初の訪問先は、放課後さんまの水上 真悟さん、石川 元揮さん。
水上さんは津和野町派遣の社会教育主事。石川さんは「やってみたいが叶
うまちへ」を掲げ、子どもたちの教育にかかわる活動に取り組んでいます。
「つわの@HOME放課後さんま」は、小学生の遊べる場所や居場所をつくりたいと、官民のメンバーが立ち上がり2020年7月にスタート。「さんま」とは、時間・空間・仲間の3つの「間」を大切にしたい、という思いからプロジェクト名になりました。
放課後さんまの成り立ちや、地域の子供達を主体にした地域のイベントづくりの実践などをお話いただきました!

左が水上さん、右が石川さん

💬受講生の感想
"子どもの成長と地域の活性化が融合して素晴らしい活動だと感じた"
"志ある多様なバックグラウンドをお持ちの方が有志で色々な展開を作っていることがすごいなと思いました。やりたいことをやるうえで、自分の本職に活かしていたり、本職がやりたいことに結びついていたり…まさにパラレルワークをしていて、それが人生をより豊かにしているのだと思いました。"
"自分達が楽しみながら、それぞれの特性を生かして、プロジェクトや関わる方の成長や学び、地域のことも考えて、未来志向で発展させている話しが良かった!誰かではなく当事者がやりたいことをやる。これからの社会の在り方。"

大江健太さん・大江梨(れい)さん(ハタガサコ×72recipes「糧」)、太田幸輔さん(つわの蚤の市

大江健太さんは千葉県出身、住宅販売の仕事を経てリノベーション事業に携わり、津和野町へ移住し、カフェレストラン「糧」を旧畑迫病院内にオープン。本屋を併設したカフェの運営、食や農に関するワークショップ等の活動を展開しつつ、「高津川デザイン工房」として建物のリノベーション等にも取り組んでいます。
大江梨さんは京都市出身。2020年に津和野に移住。夫の健太さんとともに「糧」を運営し、薬膳の提供・講座等を行っています。また「小さな拠点づくり事業」に携わり、畑迫地区住民とともに活動。2022年より町会議員を務め、主に食や農の視点から提言も行っています。
太田幸輔さんは東京都出身。大学卒業後、ブータン・日本・タイ・ミャンマーと、様々な環境で育つ子どもたちと体育を通じて関わる中で津和野町と出逢い、2020年3月に家族で移住。現在、保小連携コーディネーターとして活動しながら、大自然の中で男子3兄弟の子育てを楽しんでいます。また、「暮らしをもっと豊かにおもしろく」をテーマに、TSUWANO CRAFT BEER の製造・販売、パーマカルチャーの実践に取り組んでいます。
訪問した際に、受講生が第2回でまとめたインターンシップで知りたいこと(丁寧な暮らし方や、地域の資源を活かした方やはじめ方など)に対して大江さん・太田さんから、リアルなコメント、フィードバックをいただきました!

太田幸輔さん
左が大江健太さん、右が大江梨さん

💬受講生感想
"ただの座学のような形だけではなく、参加者みんなで交流する機会もあり、仲が深まって良かったなと思いました。また、お話自体も大変興味深く、津和野に移住のための話というよりも人生に役立つお話をたくさん聞かせていただきめちゃくちゃ刺激を受けました。素敵な仲間は、やりたいことをしている中で見つかるのかなとも思いました。"
"自分のやりたいことを実現していくためのパワーをとても感じて、少しの興味、少しの好きを自分のペースで広げていけばいつか何かに繋がるのかなと前向きな気持ちになれました。"

齋藤香菜子さん(Tsuwano GuestHouse &Cafe Lounge 野窓

齋藤香菜子さんは東京生まれ、札幌育ち。ホテルでの勤務を退職後、505日間・24か国の世界一周一人旅に。その中で発展途上国で「生きるための知恵」や「自然への畏怖」を持ちながら暮らしている人々に心動かされ、帰国。その後、自然と人の営みが織りなす風景が美しい津和野に移住。「旅人を迎えるゲストハウスをつくりたい」と思い描くなか、築50年の古民家に出会い、譲り受ける。店舗兼住宅として材木屋さんが建築。齋藤さんは、1年半をかけて、多くの専門家や協力者によりリノベーション。仲間や応援者とともに片付けや塗装・棚の設置などをDIYで行い、2023年7月にオープン。
野窓が出来上がるまでの様子や地域の人が関わってくれたこと、野窓への想いなどを伺いました。

齋藤香菜子さん
「野窓」で交流会のひととき

💬受講生感想
"野窓では、津和野のお野菜を使った美味しい料理を食べて参加者と交流をしたり、かなこさんの話を聞けたのがとても良かったです。色々な思いがあって、作られたのまどという場所がこれからもたくさんの人に愛される場所として広がっていくんだろうなというのを勝手ながら想像して、幸せな気持ちになりました。"

2日目

リコッタ上領瑠美さん(香味園 上領茶舗)

1930年創業の老舗「香味園 上領茶舗」。瑠美さんの曽祖父が創業し、祖父から3代目を継ぎました。瑠美さんは大阪で生まれ育ち、広告大手で企画・マーケティング、プロジェクトマネジメントを行っていましたが、父の末期がん宣告を機に、父の実家の家業を継ぐために津和野への移住。江戸時代以前から津和野の暮らしに欠かせない「ざら茶(マメ科の植物カワラケツメイ)」を中心に、ハーブや漢方などをブレンド。
夫のアディさんの故郷フランスの「Tisanes」のように気分や体調に合わせて選ぶ楽しさ、食事とのペアリングで、暮らしの一部となるようなハーブティーの楽しさを発信しています。
家業を継ぐかどうかを考えた時に大事した想い、アディさんとの出会いや地域の内外や海外へ津和野の魅力発信や仲間たちとのコラボレーションの取り組みなどをお話しいただきました!

手間が瑠美さん、奥が夫のアディさん

💬受講生感想
"ルミさんご夫妻の今に至るまでの道のり、大好きな香味園さんがますます好きになり、自分だけではなく関わり方接点を増やしたくなった。"
"洪さんの温度のあるお話には、今まさに分からないながらも進めようとしている未来の事に、体現されてきた方のお話を聞けたようで有り難かったです。"
"瑠美さんの話し方が、自然体ながら、とてもスッキリとまとまり、聴きやすく、心に響くものだった。"
"リコッタさんの異業種への挑戦への恐れのなさ、自分たちで選んできたものだからこその自信とか後悔のなさがすごく素敵でかっこいいなと思えたため。"

山田達郎さん(循環型農業)

山田達郎さんは、1983年、愛知県生まれ。高校卒業後、アメリカ・オクラホマ州大学へ留学し植物学を専攻し研究者を目指しましたが、疑問を抱き異なる道へ。帰国後、塾講師を経てバックパッカーとしてアジア、ヨーロッパ、北米、中米、南米を1年8カ月かけて周遊。ブラジルで農業に出会い、その後津和野町で農業研修生となりました。
1年の農業研修を経て独立。Iターン者で資産・資金ゼロから津和野町の制度を活用しながら事業をスタートして、少量多品目の野菜を生産・販売を行っています。
これまで、町内外においてシェアキッチンやイベント出店を通して、畑で採れた野
菜を使ったオリジナル料理の提供も数多く行っています。
海外での旅や出会いを通じて見つけた大事にしたい生き方、それを実践するためにどのように農業に取り組んでいるかやその想いなどをお話しいただきました。

山田達郎さん
甘くてみずみずしいニンジンをいただきました!
かつては棚田。多品種の野菜を生産する農園に。

💬受講生感想
"食料の自給については、私のテーマの一つなので、実践している人に直接話を聞けたのは参考になった。"
"農業に対する思いを持ち、真摯に学ばれてきたのが伝わってきて良い時間でした。"

インターンシップを通じて得られた学び

"インプットがたくさんあり、楽しく刺激されました。 やりたい事があるようでない事になにか劣等感があり、何かやりたい事をむりにみつけなくてはならないのではと、プレッシャーがありひどく疲れていたのですが、すこし考えかたを変えることができた気がします。 むりに答えを出す必要はない、無理矢理やりたい事を決める必要はないと感じました。 とはいえ、それでもどうあるべきか、どう生きるかくらいは、もっていきたいです。"

"お金でない幸せ、生きるということ、自分が自信を持てるものを人に提供するということ、自分の王国を作るということ、楽しむこと"

"津和野の現地プレイヤーが、良き仲間と出会って、協力し、刺激し合いながら、そして各自が楽しみながら活動していることを肌で感じる事が出来た。"

"得られたことは、今自分の周りにも十分にある。、の中で強みを見つけて、そこから動きだすことが大切だとおもいました。その地域にも成功と成功しなかったこと(失敗ではない)がある様に周りから見つけることを大切にしたいと感じました。"

"今回のインターンシップで「仲間」について知りたいと思っていたので、それについてとても刺激を得ることができました。まずは自分がやりたいと思うことをやってみる というのが大切で、そこに賛同してくれる人は必ず現れるのだと信じていこうと思いました。私の場合は「目的」がまだ少し曖昧ではありますが、楽しい・楽しそうだと思うことを始められるよう動きたいと思います。"

みなさん、インターンシップお疲れ様でした!次の講座第4回は、インターンシップや講座での学びをもとに、自分と島根のつながりを考える【しまコトマイプロジェクト】を考えていきます!