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迷ったときには「嫌われる勇気」

好きなときに好きなところへ自由に行けない、奇想天外な2020年もあと1ヶ月。テレビを見ていたら去年はラグビーワールドカップで盛り上がっており、とっても密なのがはるか昔のことのようでした。

先行きはわからないけれど、それよりもわからないのは自分のことかもしれない。迷ったときにいつも読み返す、私のバイブルのような「嫌われる勇気」を紹介します。

嫌われる勇気とはアドラー心理学

嫌われる勇気とは、アドラー心理学の考えをまとめた本です。アドラー心理学とは、フロイト、ユングと並ぶと言われる、心理学の大家アルフレッド・アドラーの思想のこと。

本の見開きや裏表紙を見てみると、

人はいま、この瞬間から幸せになることができる
世界はシンプルであり、人生もまたシンプルである
「世界が」複雑なのではなく、ひとえに「あなた」が世界を複雑なものとしているのです

一見すると、「ホントかいな」とつぶやきたくなるような言葉が並んでいます。疑いながらも興味をそそられる内容。

アドラー心理学の魅力

アドラー心理学を知ったきっかけは、図書館に入り浸っているときでした。人といるとやたら疲れるので人間関係がラクになる本はないかと、哲学コーナーをふらふらして見つけたのが岸見一郎「アドラー心理学入門」。この「嫌われる勇気」を書いた著者の初期の本です。

新書だったので気軽に手にしたら、今までとは全く違う考え方でなんども読み返しました。あまりに新しい視点だったので自分で購入したほどです。

そのころは、幸せになるには頭がよく、立派な学歴、立派な職業、いつも人に優しく、家族の仲がいいことが必要だと思い込んでいました。ちゃんとしていない私ではダメなんだと勝手に決めつけるという状態。

それがアドラー心理学だと、

人はいま、この瞬間から幸せになることができる

なんです。どんな状況でも、「いま、この瞬間から変われる」。なんという力強い励まし!これ、すごく勇気づけられました。もう目の前がぱーっと明るくなる感じ。


著者は岸見一郎、古賀史健

岸見一郎は京都在住の哲学者。とても穏やかそうな方です。2016年にはEテレで「100分で名著」の番組でアドラー心理学の講師をしていました。

古賀史健は、ライター界で有名な「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を書いています。noteの毎日更新も楽しみです。

最初に読んだ岸見一郎の「アドラー心理学入門」とくらべると、「嫌われる勇気」は共著ですごく読みやすい本です。


気になる目次

内容が濃い。自分でしっかり考えると時間がかかります。でも、この自分で考えることで悩みの本当の正体や原因がわかり面白いですよ。目次を見てそのときに気になるページだけ読むのもおすすめです。
目次の一部は、


あなたの人生は「いま、ここ」で決まる
なぜ自分のことが嫌いなのか
劣等感は、主観的な思い込み
すべての悩みは「対人関係の悩み」である
自己肯定ではなく、自己受容
「おまえの顔を気にしているのはお前だけ」


と、気になる内容が目白押しです。もちろん、この他にもまだまだたくさんあります。


こんな人におすすめ

・人付き合いが苦手
・悩みのある人
・人生に迷い中
・自分のことが嫌い
・他人からどう思われるのか気になる
などなど悩みや迷いのある方。

こんな方はぜひ一度、「嫌われる勇気」を読んでみてください。新しい視点が見つかるかもしれません。もっと知りたい方は続編の「幸せになる勇気」もいいですよ。視界が広がる「嫌われる勇気」おすすめです。


オンラインフェスが開催される

グッドタイミングで、本の出版7周年を記念して「嫌われる勇気フェス」、通称「嫌フェス(きらフェス)」が12月12日(土)午後に開催です。著者の岸見一郎、古賀史健やゲストに糸井重里、田中泰延などが出演とのことでどんな話が聞けるのかワクワクが止まりません。無料オンラインイベントでどこからでも参加できるようです。


嫌フェスの詳細はこちらから

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