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#旅のようなお出かけ「波乗り遊びでショートトリップ」

あこがれのロサンゼルスで海水浴。輝く太陽と白い砂浜、青い海がまぶしいロングビーチ。ホームステイ先の家族とおまちかねの日帰り旅行だ。

波の大きなことで有名なロングビーチはサーファーも多い。高い波が次々来るのがおもしろく、浮輪で波に乗り遊びはじめる。

波が来たらジャンプして波の表面に乗りながら海岸へ流れていく。波のスピードがスリリングだ。波とうまくタイミングが合うとまるでサーフィンのように滑っていく。

いいぞ、大波が来た。思った以上の急流で渦の中に巻き込まれる。グルングルンともみくちゃにされているうちに、上下左右がわからない。

そのうち収まるだろうと思ったが、波の勢いはいつまでたってもとまらない。明るい方が地上のはずだが、泡が多くて明るい方角がわからない。波の中でもがく。

だんだん息が苦しくなる。えっ、マジ。まさかこれで私の人生。20年で終わるの。

人生の最後に流れるという、思い出の断片、フラッシュバックが見える。小さい頃からのいろんな瞬間がフィルムのようだ。

いよいよこれで、おしまいなのか。。。いや待てよ、泡は海面に向かうはず。ブクブクの泡はどっちの方向に流れてる?

なんとか泡の登る方向に頭を動かしたら、顔が水面の上に出た。しかも足が地面につく。

深いところで溺れていると思ったら、膝の高さの浅瀬で波にもまれていた。こんなおっちょこちょいなことがあるのか。海岸からあの世の門まで、つかの間ショートトリップ。


後日談:友人に話したところ全く同じ経験をしていたので、結構よくある話かもしれません。


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