子供の行動ではなく、子供の意識を変えることで広がる成長
こんにちは、しまきです。
今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。
子育ては、とても複雑です。成功させたいと強く思うがゆえに、他と比べたりしてしまうことはよくあります。ただ、成功と成長は似て異なるものです。子供にとってより大事なことは成長ではないかと思います。子供を成長へ導くためのコミュニケーションには何が必要なのかを考えるきっかけになれば幸いです。英語のポッドキャストですが、全文が掲載されていますので活用してください。
子供の意識を見守る
スタンフォード大学のアリア・クラム(Alia Crum)准教授は次のように言っています。
「勉強しなさい。」「ゲームをやめなさい。」「野菜を食べなさい。」親は子供に対して行動を変えさせようとすることがしばしばあります。これは、親の知識を子供に伝えるという教育の基本的な考え方からきているのでしょう。この方法はうまくいくとは思いますが、反抗期などの副作用が強く表れてしまうリスクもあります。
例えば、職場において部下に事細かに指示を与える行為はマイクロマネージメントと呼ばれ、トップダウンな官僚的なアプローチの中でも悪手であることが知られています。マイクロマネージメントは、不必要なストレスを与え、やる気を奪い、成績の低下や離職につながりかねません。
もし、子供に学ぶ楽しさを伝えたいのであれば、子供の潜在意識の中にある、そのような行動につながる価値観や視点を育ててみるのはどうでしょうか?「この子は、こういうことに興味があるのか。」「この子は、そのような視点でみるのか。」子供とコミュニケーションをすることで、一緒に楽しみ、認め、好奇心を引き出すことができれば、意識が変化していきます。
子供との時間
子供とのコミュニケーションで大切なことは、まずは、時間を作ることです。同じ時間を共有できなければ、コミュニケーションできません。休暇を取って家族との時間を増やすことが推奨される時代になりましたが、その時間がどれだけ有意義なコミュニケーションに使われているのかが重要です。まずは自分の意識を変えて、もはや自分一人だけの人生ではないことを自覚し、子供とのコミュニケーションの時間を積極的に作ります。
子供と視点を共有する
そして、勉強する、野菜を食べるなど、人生の知識や答えを伝えるだけの官僚的なコミュニケーションから、お互いの意識や視点を共有しあう開放的なコミュニケーションに移行していくことを試みます。どの子供にも楽しみがあります。どんな楽しみであっても、成長という視点から見つめることで、学習や健康など子供に伝えたい大切なことへ導くことができます。
例えば、自分の視点を子供と共有してみるのはどうでしょうか?違った見方があることを子供に伝えることで、視野が広がり新しい発想が生まれます。楽しいことをしていると疑問や興味など、満たされきれない好奇心が隠れているものです。その気持ちに届くような別の視点を伝えることができれば、さらなる成長が期待できます。
知識を伝える危うさ
視点を伝えることの利点は、知識や意見とは違って、衝突しないことです。意見はぶつかり合うことで、一方が勝ち、他方が負けることがあります。残念ながら、親子の場合、子供は強制的に負けを認めざるを得ず、この経験は心をむしばむ危険があります。親は、自分の知識が既に時代遅れであることに気づかず、自分の知識を伝えることで子供が成長したと勘違いしてしまうこともあるのです。たとえ、親が正しく、子供が間違っていた場合であっても、この経験は大きなリスクを伴います。
視点は衝突することがなく、むしろ複数の視点を理解することが、成長を助けます。子供が既に持っている視点を尊重することができ、さらに新たな視点を得る喜びを与えられます。この喜びは、好奇心からくるのです。
好奇心が能力の源泉
自分の好奇心で自分の成長を実感すると、成長思考が芽生えます。すると、好奇心が能力に変わっていくのです。子供とコミュニケーションする際には、子供の好奇心を見つけることに好奇心を持ってみませんか?好奇心を育むことができれば、成長思考という意識が芽生え、自律的に成長していく様を楽しむことができます。
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