どら焼きにハマっていたあの頃
出会ったお菓子と思い出と
「なんだかステキな物がある!お菓子?ほっこりユルユルねこ・・・可愛らしい。パッケージに癒されるねー。パッケージって大事よね」と思いつつ、ねこに釘付け。机の上にあるお菓子らしき物をまじまじと眺めていた。
「何これ?かわいいんだけど。もらっていいの?」
「いいよ。職場の人からのお土産。福島土産らしいよ。」
そのねこは、夫がもらってきてくれたお菓子だった。
「嬉しい。ありがとう」
中身は何だろ?箱がなかったし、ピンクの袋には「TANBOU」の文字のほか成分表示も何も書かれていなかったから、中身の見当が全くつかなかった。クッキーかな?何だろう?わからないから尚更にワクワクしていた。
このネムネムしているねこさんには、果たしてどんなお菓子が眠っているのだろうか?と。
福島でTANBOUといえば、有名などら焼き屋さんがあります。「もしや?あの丹坊だろうか?」気になりつつ封を開けてみました。
ふわりと桃の香り、ほんのり洋酒も漂うような、しっとりとしたパウンドケーキのような甘い生地、素朴で優しい美味しさだった。
調べてみたところ、株式会社 丹治製菓で作られている「よしえさのももケーキ」という商品らしい。福島県内の駅の売店などで販売されているようです。丹治製菓は甘納豆やどら焼きを販売されている会社。そう、やっぱりあのどら焼きのTANBOUだったのです。
「あ!やっぱり丹坊の会社だったのかー」
ネムネムねこさんに導かれて、どら焼きにハマっていたあの頃を思い出しました。
どら焼きにハマっていたあの頃
6年ほど前、どら焼きにハマっていたことがあります。
当時、SNSに投稿していた写真をまとめていきます。
お時間ある方、お菓子好きの方、お付き合いいただけると嬉しいです。
なまどら焼 菓匠榮太楼 (宮城県)
初めて、なまどら焼を食べた時の衝撃!
小学生だった頃は、まだ小豆や餡子の魅力を知らず、どちらかというと苦手でした。生クリームと合わさることで、小豆はこんなにも食べやすく美味しくなるのか!私となまどら焼との出会いは、子供心に鮮烈な記憶を残しました。それ以来、見かけると思わず手が伸びる。
①なまどら焼 小豆
蜂蜜とお酒の入ったしっとりふっわふわの厚めの皮に、甘さひかえめ、生クリームと小豆の混ざり合った絶妙な美味しさのクリームが入っています。封を開けると、お酒と醤油の独特な香り。
私はこの香りも大好きです!大きめサイズで、食べ応えあります。
ありがたい事に近くのスーパーでも買えてしまうので、ついつい食べてしまう美味しさです。
②なまどら焼 ごま風味
しっとりふかふか厚めの皮の中に、小豆とクリームと黒ごまの入った、甘くて柔らかいごま風味の餡が入っています。後味にふわっと香るごま!美味しいです。
定番の小豆のなまどら焼に擦りごまが入っている感じです。
以前よりも、ごまが美味しく感じるのは年をとって味覚が変わったからなのでしょうか?
③なまどら焼 苺 季節限定
しっとりふかふか!蜂蜜やお酒、醤油の入っている香ばしい皮の中に、白いんげん豆、ホワイトチョコレートの入った、もったり甘いクリーム餡。その中にはジャムのようなフルーティで甘い苺、果肉がゴロゴロと入っています。苺の種のツブツブ食感も楽しい。かすかに洋酒、カシスも入っている⁈甘酸っぱさがクセになる!美味しさです。
④なまどら焼 レモン 季節限定
しっとりふかふか!蜂蜜とお酒、醤油の入っている香ばしい厚めの皮の中に、インゲン豆、ココアバター、レモンの入った!もったり甘いクリーム餡が入っています。レアチーズケーキのような洋風なお味。レモンピールも入っていて、さわやかな酸味とほのかな苦味が美味しいです。
⑤なまどら焼 カフェオレ 季節限定
こんがりコーヒー色!蜂蜜とコーヒーとお酒の入ったしっとりふっわふわの厚めの皮に、生クリームと小豆の混ざり合ったクリームが絶妙!コーヒーも入っています。甘さひかえめで、コーヒーの豊かな風味。小豆クリームとも好相性。ほろ苦甘く、まさにカフェ・オ・レです。コーヒーの余韻が後を引く、また食べたくなる美味しさです。
定番の小豆味に絶妙なバランスでコーヒーが入っています。実は敬遠していましたが、「何故!今まで食べなかったのか!」と思う美味しさでした。
⑥なまどら焼 ずんだ味
蜂蜜とお酒の入ったしっとりふかふか甘い厚めの皮に、ずんだ餡とずんだクリームが、たっぷり入っています。ほんのりずんだ味。ずんだ好きには、ちょっと物足りないですが、はじめて、ずんだを食べる方にはおすすめかも?
⑦なまどら焼 ラムレーズン
蜂蜜とお酒の入ったしっとりふかふか厚めの甘い皮に、大きくてジューシー!甘酸っぱいラムレーズンがゴロゴロ入ったホワイトチョコレート入りの濃厚な甘いクリームが入っています。口の中でとろけるクリーム。ラムレーズン好きには堪らない美味しさです。もはや洋菓子。
小豆の次に好きなお味です。
お酒は苦手なのですが、ラムレーズンは大好きです。ラムレーズンは間違いない。ラミーチョコレートを見かけると、冬が来るなぁとちょっと寂しくなりますね。
ankoya (宮城県)
宮城県内に現在は3店舗あります。仙台駅近くの店舗をよく利用していました。午前中で売り切れてしまうこともある人気店です。ムチッとしたこのお姿が可愛らしいのです。どら焼きの皮好きさんには邪道なのかもしれませんが、餡子や中身も美味でお気に入りです。季節限定で色々なお味に出会えます。
みっちりむっちりずっしりぷにぷにの四角どらやき!かわいいお姿。
きめの細かいしっとりやわらかな皮に、素材の味が引き立つ甘さひかえめの粒あん。あんこがおいしい、絶品です!パクパク食べれます。
①あんどらやき(写真なし)
粒あんがたっぷり入ってます。どら焼の皮好きなので、あんこの量にビックリ!皮も美味ですが、あんこを味わうどら焼きですね。むしろ、あんこをガッツリ食べたい方におすすめです。
②抹茶どらやき
あんこに口溶けの良い濃厚な抹茶クリームのババロアがたっぷり入っています。抹茶の苦味とあんこの優しい甘さが絶品です。
こちらは要冷蔵です。
③もちどらやき
あんこにやわらかいモッチモチの求肥が入っています。
皮は全て同じみたいです。
姿は斬新!中味はしっかり正統派の丁寧な丁寧な優しいお味です。
後から後からジワジワしみる美味しさです。
④クリームチーズどらやき
しっとりふっくらやわらかくて甘い皮、粒あんの間にクリームチーズのババロアがたっぷり入っています。口の中でクリームチーズのほのかな酸味と塩味が効いてる甘いあんこが混ざり合って絶妙なおいしさです。
甘み強めです。
クリームチーズの酸味がもう少しある方が好みかな。
要冷蔵です。
⑤くるみどらやき
たっぷりあんこの中にたくさんのザクザクくるみが!ゴロゴロ入っています。食感楽しい。くるみ好きにはたまらない美味しさです。
⑥バターどらやき
しっとりふわふわのやわらかい皮、甘さひかえめのふっくら炊かれた粒あんの間にふわふわクリーミーなホイップバターが入っています。バターの塩味、あんこの甘さ、絶妙なバランスがおいしいです。
みっちりむっちり四角のお姿!やっぱり可愛いです。
あんこの旨み味わえて!とても美味でした。
みっちりむっちりずっしりプニプニの四角いどら焼き。ふかふかの甘い皮、やわらく炊かれた小豆の粒あんが美味しいです。
⑥クリームあんどらやき
優しい甘さ、口溶けの良いなめらかなミルクババロアがたっぷり。
⑦マロンどらやき
ほんのり栗味のなめらかなババロアがたっぷり。
⑧いもどらやき
ムッチリ!ズッシリ!しっとりふかふか柔らかい皮の中に、柔らかく旨味の詰まった小豆の粒あん、程よく歯ごたえ残るさつまいものペーストが入っています。優しい小豆の甘さの後に、ほんのりさつまいもが美味しいです。ゴロッと歯ごたえ残された、さつまいものペーストがたっぷり。
⑨モカどらやき(写真なし)
小豆の粒あん、コーヒー牛乳を寒天で固めたような優しい甘さほろ苦さもある、しっとりプルプルやわらか、シュワっと口溶けの良いババロアが入っています。コーヒーの風味が前面、ほんのり小豆。コーヒーと小豆も好相性。美味しいです。
あんこを美味しくする為の脇役のように、ババロアやさつまいもの味は控えめ、後味にほんのり。
こだまのどら焼 (宮城県)
こだまのどら焼、なかなか自分では買わなかったりするのですが。ほっこり優しい美味しさです。仙台では餅入りどら焼の元祖として長年親しまれています。
①こだまのどら焼 餅入り くるみ
香ばしくしっとりふかふか柔らかい皮の中に、トロっとのびる!やわらかなお餅、風味豊かな胡桃餡が入っています。
胡桃餡は、くるみが細かくすり潰されたプチプチ食感が楽しい。バターや練乳が入った甘くしっとり濃厚なお味。どら焼きには珍しく、小豆やインゲン豆などが入っていない、くるみ好きにはたまらない美味しさです。
6年前の私は、こんなことを書いていた。
どうでも良い話ですが、妊娠前は唯一の苦手な食べ物がナッツ類。特に胡桃。アーモンドチョコもドライフルーツケーキに入っているナッツも全て避けて食べていました。ナッツの口の中に残る異物感が苦手で。当時は、入っている意味が、美味しさが、全く分からなかった。
今では大好物に変わり、むしろ入っていて欲しい。
色々な意味で妊娠前と後では、世界が変わりました。
日常の些細な事から
天災など大きな事から
良くも悪くも
いつどうなるかわならない
人生って。
大切に生きないとですね。
②ぴぃーち限定生どら 果肉入り 季節限定
まん丸!きれいなお姿。しっとりふかふかキメの細かいやわらかな皮の中に、さわやかフルーティ、豊かな桃の風味、ほのかに洋酒の香る、とろり口溶けの良い生クリームが入っています。白桃の果肉も入っていて、食感も楽しく桃好きには、たまらない美味しさです。
こだまのどら焼きは、餅入りどら焼き、季節限定の生どらなど種類が豊富。嬉しいです。
賣茶翁 (宮城県)
練り切りなどの美しい季節の上生菓子を販売している、仙台の老舗和菓子屋さんです。どら焼きも個数限定で販売されています。
きめ細やかしっとりふかふか甘くてやわらかいカステラのような皮に、ねっとりつややか甘い粒あんが丁寧に包まれています。小豆の粒の食感も残っていて、美味です。皮も餡子も甘いですが、絶妙なバランス。あきのこない美味しさです。
森の香本舗 (宮城県)
こちらも美しい上生菓子や干菓子が有名な和菓子屋さんです。お団子やお饅頭、どら焼きも作られています。こちらのお店、お菓子だけではなくパッケージもとても素敵なのです。
表面さらっとした手触り、きめ細やか、やわらかふかふかもっちり!噛むとムギュウの食感がたまらなく美味しい。甘くて少し塩味も感じる香ばしい皮に、甘さ控えめ、粒の食感が程よくやわらか、みずみずしい!粒あんが、たっぷり包まれています。
大きなどら焼きですが、ペロリと食べれてしまいます。
二日目の方が、しっとり馴染んだお味になりますが、皮の香ばしさや小豆のみずみずしさ!一日目の方が好みでした。
味の変わっていくどら焼き、奥深いです。
また!食べたい。今!食べたい。
お味はもちろん、焼印や包装、お店の雰囲気などなど素敵すぎです。
丹坊 (福島県)
変わり種が美味しいどら焼きです。季節限定の物も色々とあるようです。私は直接お店を訪れたことがないのですが、生クリームやフルーツを使った洋菓子のようなどら焼きも、たいそう美味しいそうです。
福島に住んでいる叔母は、いつもお土産に「柏屋の薄皮饅頭」や「かんのやの家伝ゆべし」「三万石のままどおる」などを買ってきてくれていました。福島も美味しいお菓子の宝庫(この辺りもいつかは記事にまとめたい)。その叔母が最近は丹坊のどら焼きをお土産に持ってきてくれるようになりました。「あ!このどら焼き!叔母さんも好きなのか」と嬉しくなりました。今や福島県を代表する銘菓の一つではないでしょうか?今はパッケージが変更されています。
①どらやき 落花生
しっとりふかふか、きめ細やかなやわらかい皮に、甘さ控えめな粒あんと塩味の効いたねっとり甘く濃厚なピーナッツバターがふわっと包まれています。ピーナッツのザクザク食感がおいしいです。皮は下側だけ閉じられていて、半月のような可愛らしいお姿です。
ピーナッツと小豆が合います。
②どらやき 胡桃胡麻
しっとりふかふか。きめ細やかなやわらかい皮に、風味豊かな濃厚なねりごま餡がたっぷり包まれています。ねりごま餡の中には、小豆の粒あん、ザクザクの胡桃が入っています。濃厚な胡麻!胡桃の食感!おいしいです。
ほんのりお酒の香る、はちみつ入りのしっとりふかふか!きめ細やかなやわらかい皮、美味しいです。
③どらやき 黒豆
上品な甘さの白餡に、甘くてやわらか!大きな粒の黒豆かのこがゴロゴロ入っています。ほんのり塩味もあって、甘じょっぱい美味しいです。
④どらやき 栗
甘く柔らかく炊かれた、みずみずしい小豆の粒あんに、栗の甘露煮がゴロッと丸ごと一個入っています。甘すぎず美味。
有名特製 亀十のどら焼 (東京都浅草)
地元の催事で開店前に並んでなんとか食べられた!憧れのどら焼きです。
①有名特製 亀十のどら焼 黒あん
ふかふか!!しっとりふわふわ!香ばしい!たまご味のある、きめ細やかなパンケーキのような甘い皮の中に、みずみずしく柔らかな大納言小豆の粒あんが入っています。みずみずしい餡をやさしく皮が受けとめて!口溶けなめらか。
大きくて甘いながらも、さらっとあっさりとした食べ心地。これは絶品!パクパクやめられない!美味しさです。餡もおいしい。
ふわふわしすぎて切りにくい。そんなどら焼きでは、はじめてです。
洋菓子のような食感。原材料は、砂糖、小麦粉、卵、大納言小豆、膨張剤のみ!なんですね!!!独特な焼き目も素敵です。
②有名特製 亀十のどら焼 白あん
ふかふかしっとりふわふわ!柔らかく甘いパンケーキのような皮の中に、とろとろ!なめらか!みずみずしい!インゲン豆の白餡が入っています。たまに粒が入っていてホクッとした食感、上品な甘さが美味しいです。
白あん苦手な方も食べられそうな、美味しさです。
黒あんと同じ皮です。白あん好きが多いみたいですが、やっぱり美味しいですね。原材料は、砂糖、小麦粉、卵、手亡豆、膨張剤のみです。
2日目がしっとりして美味しくなるどら焼きもありますが、亀十さんは出来立てが美味しそう!浅草に行きたいです。
皮から
丸かじり
割って
切って
餡から
直ぐに
数日置いて
食べる。
どこにでもある、日持ちがしない、との理由でお土産にはなかなか選ばれないようにも思います。
しかし、どら焼きは、どこにでもあるお菓子でありながら、食べ方で味わいが変わる面白いお菓子だな!と思います。皮から丸かじり、切って餡から、とでは印象がガラッと変わることもあります。そして、お寿司屋さんの玉子のように、そのお店のお味が出るお菓子なのでは?と思っています。どら焼きは、なかなかに奥深いお菓子なのです。お好きなお味、お好きな食べ方を見つけて頂けたら、嬉しいです。
最近は、お菓子食べ比べをやめてしまっているのですが、生きているうちに食べたい!どら焼きがあります。
うさぎや(東京都阿佐ヶ谷)どうやら、阿佐ヶ谷店が美味しいらしいので、是非とも阿佐ヶ谷店へ行ってみたい。
六花亭(北海道)六花亭では他のおいしいお菓子を選びがちなので、いつかは必ずどら焼きを食べます。
榮玉堂(山形)仙台にもカフェがあるのですが、いつも行列ができているようです。近々、食べるぞ。
東北在住なので、偏った地域のどら焼き記事になりました。
全国のオススメどら焼きがありましたら、コメントや記事で教えてください。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます!
久しぶりにどら焼きが食べたくて、仕方がない。
皆さんも美味しい何かを食べながら、日々を楽しんでください。
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