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老後を語る

まさか自分が老後のことを考える歳になろうとは思いもしなかった(笑)

若い頃は好き勝手に生きてきて、”まぁここで死んだらそれまでか” と思いながら毎日を過ごしてきたけれど、歳をとってくると欲が出てきてできるなら150歳まで生きたい(笑)。

世の”定年退職”の年齢までには程遠いけれど、夫と私はもう引退後の話をしている。もし可能ならば5年くらいを目処に二人とも仕事を辞めて、好きなことをして暮らしたい。そのためにはお金がいることを最近学んだ。夫の大学は州立なので、辞めてもこれまでの給料の何割かのペンション・年金が出るが私の学校は私立なので、毎月の給料からたくさん差し引いてもらい(税金前)それを退職後に使える貯金に回している。(*アメリカ東に在住です)

これもパンデミックの影響なのだろうと思う。それまでは退職なんてまだまだ先のことだと思っていたけれど、二人で話しているうちにやっぱり健康で元気があって色んなものに興味が向いているうちに時間の自由を勝ち取りたい。残念ながら我が家は億万長者ではないので、それなりに働いてからではないと自由にはなれない。

私たちの夢は人里離れた山の中に広い土地(80エーカーくらい笑)を買って、小さな家を建て、自分で育てや野菜と狩った動物などを主に食べ、なるべくゴミを出さず、自然を満喫できる生活をすることだ。

一年に何度かは美しい海にダイビングに行きたい。

日本にも長期で帰って家族に会いたい。

唯一の親友とも年に何度かは会っておしゃべりしたい。

アルフィーさんのライブにも行きたい。

でも基本は車や飛行機や人間の出す音が聞こえない代わりに、鳥や動物や水や風の音がよく聞こえて、星がたくさん見えて、生きてるっていいな、と思える場所で残りの人生を過ごしたい。虫や、シマリスや、石や、木々に囲まれて幸せになりたい。

16歳の頃の私は、なんと35歳で死のうと思っていた。

35歳なんて果てしなく遠く、歳を取りすぎてもう何も楽しいことはなく、生きていても仕方ないんじゃないか、それならもうその頃に死んでもいいや、と思っていた。若いとは馬鹿馬鹿しくて罪深い。

35歳をとっくに過ぎた私は、退職したらどうしようか、と夫と話すのが本当に楽しい。

そんな年齢になったのも、嬉しい。35で死ななくてよかった(笑)。

シマフィー 


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