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夫婦別姓:私の場合

最近日本でも夫婦別姓の選択肢を、との声が上がっているようですね。

結婚にはさらさら興味がなかった私でしたが、不思議なことに結婚することになりまりした。*そのお話はこちらで読めます↓

結婚相手はアメリカ人ですので、姓をどうするかには選択肢があります。
1 相手の姓に変える
2 自分の姓のまま
3 相手の姓とハイフンでつなぐ

私の姓が 島津、夫の姓が Siciliano シチリアーノで、私の名前が奈々だとすると、

Nana Siciliano , Nana Shimazu, Nana Shimazu-Siciliano の3通りから選びます。

結婚する時に漠然とですが、日本の姓はそのままにしたい、という思いがありました。メインの理由は一つ・・・日本の病院などで “シチリアーノさ〜ん” と呼ばれるのが小っ恥ずかしいからです。
夫の本当の姓はシチリアーノではありませんが、似たようなイタリアの土地を思わせるもので、私はどこから見ても南九州の田舎から出てきた顔ですので、そのミスマッチがいやだな〜と思っていました。
さらには ナナという名前はイタリア語の Nonnna (おばあちゃん)と似ているので、ナナ・シチリアーノと呼ばれるとどうもスパゲッティのソースか麺かのメーカーに聞こえます。もしくはやっすいピザの店。
ということで日本でもアメリカでもイタリアでも、ナナ・シチリアーノにはなりたくなかったのです。

私の名は日本語とわかりにくいものですが、姓は日本らしいものですので、アメリカに永住することになった時には、出会う人に私のルーツを理解してもらいやすいのも決め手でした。こちらではありふれた姓ではなく、“ユニーク”な姓で、すぐに日本人だとわかるからです。日本の名前を使うことによっての恩恵もあれば偏見もあるでしょうが、結婚する前も本名でいたわけですから、それは想定内です。

もっと突っ込んでいうと、万が一離婚した時にまた姓を戻さなくて良い、パスポートやドライバーズライセンスなどのあらゆる書類の名前を変えなくてもよい、そんな理由もありました。

アメリカでは本当に人それぞれで、姓をどうするかで特にもめることもありませんので、日本で結婚したとは言え、私には選択肢があり、好きな方を選べた私はラッキーでした。日本の大学の同窓会名簿などを見るとみなさん名前の横に(旧姓)と併記がありますが、私はそのまんまですのでみんな私は独身だと思っているかもしれません。それはそれでいいです。

うちには子供はおりませんが、もしいたのなら第3の姓になったと思います(父方の姓を子供が受け継ぐことが多いですが)。
例えば、父親が Siciliano で母親が Shimazu で娘は Shimazu-Siciliano と一家庭で3つの姓になります。彼女が結婚する時はどうなるのでしょうか?
Christina Shimazu-Siciliano-Takamizawa となるのでしょうか笑?ハイフンは2つはダメなのかな?
*実際には自分のラストネームをミドルネームにしたりしています

世間を騒がせている夫婦別姓問題ですが、日本には日本の事情があるのでしょうし、すぐには変わらないかもしれませんね。

個人的にはチョイスがあった方がいいな、チョイスがあって良かったな、と思っています。

シマフィー


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