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人ヲ殺して、もらいマス。

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【あらすじ】 何者かに拉致された伊原舜介は、作動すると脳が破壊されてしまう器具を取り付けられた。その作動を防ぐためには、指示された五人を殺せと命じられ、伊原はその命令に従うことを…
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#ミステリー小説

【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#02

 5月12日 月曜日 PM16:13 / 伊原舜介  ベッドの上で眼を覚ました伊原は、すぐ…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#03

 5月12日 月曜日 PM19:00 / 伊原舜介  高山は七時ちょうどに来た。 「だいじ…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#04

 5月12日 月曜日 PM20:37 / 伊原舜介  伊原がアパートに戻ったのを見ていたみ…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#05

 5月13日 火曜日 AM7:30 / 伊原舜介    翌朝、目覚まし時計に起こされた。  畜…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#06

 5月13日 火曜日 AM10:23 / 伊原舜介    原宿まで出て、メモに書き込んだ買い…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#07

 5月13日 火曜日 PM15:08 / 伊原舜介    南浦和駅の東口は、駅の扱い的には裏…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#08

 5月13日 火曜日 PM16:32 / 伊原舜介    岩淵のアパートに着いてみても、先ほどとはなにも変わってなかった。  しかし、冷や汗ものだな、と伊原は考えていた。あのまま喫茶店に長居していたことを想像しただけで恐ろしかった。ブギーマンは友人じゃないんだ。そのことをよく考えないと取り返しのつかないことになってしまう。  結果的には岩淵が在宅している可能性を教えてくれたことになったが、もっと気を引き締めて行動しなくてはならない、と伊原は強く自分に言い聞かせていた。  それ

【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#09

 5月13日 火曜日 PM19:27 / 岩渕勝美    ため息をつくたびに、なにか大切なも…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#10

 5月13日 火曜日 PM20:00 / 伊原舜介  ようやく夜になった。八時ちょうど。運…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#11

 5月14日 水曜日 AM7:25 / 伊原舜介    眼を覚ましてすぐに目覚まし時計を確認…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#12

 5月14日 水曜日 PM13:13 / 伊原舜介    伊原はまた原宿に出て、必要なものを…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#13

 5月14日 水曜日 PM18:04 / 横丸万記男    んふー、んふー。  横丸万記男は…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#14

 5月14日 水曜日 PM23:12 / 伊原舜介    結局、伊原は、佐藤家の斜め向かいに…

島田幻史
2か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#15

 5月15日 木曜日 AM7:00 / 伊原舜介    翌日の朝七時に伊原の携帯が鳴った。上司の吉田だった。伊原が休暇を願い出て以来はじめてかかってきた。考えてみると、それもほんの三日前のことだった。  伊原は携帯にでた。 「おー、オハヨー」と吉田は、まだ早朝なのにいつもの元気な声だった。 「お早うございます」 「あれ? お? まだ七時やったんかー? こりゃゴメンなー!」 「いえいえ、大丈夫です」 「いま、社長から『伊原は大丈夫か』って連絡あって、時間確認せんとすぐにしたんや