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人ヲ殺して、もらいマス。

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【あらすじ】 何者かに拉致された伊原舜介は、作動すると脳が破壊されてしまう器具を取り付けられた。その作動を防ぐためには、指示された五人を殺せと命じられ、伊原はその命令に従うことを…
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#小説

【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#01

 2008年 5月12日 月曜日 AM08:08 / 伊原舜介  そうそう! このままこの…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#02

 5月12日 月曜日 PM16:13 / 伊原舜介  ベッドの上で眼を覚ました伊原は、すぐ…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#03

 5月12日 月曜日 PM19:00 / 伊原舜介  高山は七時ちょうどに来た。 「だいじ…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#04

 5月12日 月曜日 PM20:37 / 伊原舜介  伊原がアパートに戻ったのを見ていたみ…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#05

 5月13日 火曜日 AM7:30 / 伊原舜介    翌朝、目覚まし時計に起こされた。  畜…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#06

 5月13日 火曜日 AM10:23 / 伊原舜介    原宿まで出て、メモに書き込んだ買い…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#07

 5月13日 火曜日 PM15:08 / 伊原舜介    南浦和駅の東口は、駅の扱い的には裏口のようだったが、タクシーが十五台も待機できる広場があった。高架下にタクシーを数台しか止めることができない西荻窪駅に比べると大きな違いだった。しかし、ざっと見たところ、伊原がいつも利用するような店があまりなく、街全体が面白みのない築三十年ぐらい経った役所の建物みたいな印象だった。住んでも一日で飽きてしまうだろう。  駅構内のトイレで着替えを済ませてから、駅前の立ち食いうどん屋で腹ごしら

【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#08

 5月13日 火曜日 PM16:32 / 伊原舜介    岩淵のアパートに着いてみても、先ほ…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#09

 5月13日 火曜日 PM19:27 / 岩渕勝美    ため息をつくたびに、なにか大切なも…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#10

 5月13日 火曜日 PM20:00 / 伊原舜介  ようやく夜になった。八時ちょうど。運…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#11

 5月14日 水曜日 AM7:25 / 伊原舜介    眼を覚ましてすぐに目覚まし時計を確認…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#12

 5月14日 水曜日 PM13:13 / 伊原舜介    伊原はまた原宿に出て、必要なものを…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#13

 5月14日 水曜日 PM18:04 / 横丸万記男    んふー、んふー。  横丸万記男は…

島田幻史
6か月前
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【長編小説】人ヲ殺して、もらいマス。#14

 5月14日 水曜日 PM23:12 / 伊原舜介    結局、伊原は、佐藤家の斜め向かいにある〈売地〉の看板が立っている空き地の奥のしげみで待つことにした。  すでに深夜だったが、いつ人が通るかわからなかったし、佐藤家の前には昼みたいに明るい街灯があったので、気づかないうちにどこかの住宅の二階から見られているかもしれないという不安もあった。それで、雑草が生い茂っていて、けっして気持のいい場所ではなかったが、この空き地に身を潜ませることにしたのだ。そこだとどの方向から横丸万記