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やっぱり丁寧に生きることに、まさるものはないんだろうな

今日、お風呂でお湯につかりながら、ふと思ったこと。


「やっぱり丁寧に生きることに、まさるものはないんだろうな」


なんでこんなことが頭に浮かんだのか。

最近読んでいる「聴く」ことをテーマにした本の影響なのか、仕事からの帰り道に音声メディアで尊敬する友人の声を聴いたからなのか、仕事で新型コロナウイルスの影響で山になった書類に目を通していたからなのか。

原因は分かりません。


「やっぱり丁寧に生きることに、まさるものはないんだろうな」


もう一度、声になるかならないかの大きさでつぶやいてみる。


私が考える「丁寧に生きる」とは、例えば妻がつくってくれたお弁当を食べるときに誰も見ていなくても手を合わせて「いただきます」と言うとか、職場で電話を取り次ぐときにはちゃんと相手の所属と名前を確認してひかえるとか、自分が何か言いたいと思っても相手の言葉が終わるまで待つとか、そういうこと。

あと、いつまでたっても片付かない棚の中のいらない書類や資料を捨てることも、そう。

私は今、丁寧に生きることができているかな? と自分の日々の様子を振り返ってみると、「アチャー」と目を覆いたくなる行為や姿勢が思い出されてしまいます。そして、もう何度目の決意か分かりませんが、部屋の中を片付ける決意を固めるのです。


ところで、松下幸之助は『道をひらく』(PHP研究所)の中でこんなふうに言っています。

仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは、些細と思われること、平凡と思われることも、おろそかにしない心がけである。むつかしいことはできても、平凡なことはできないというのは、本当の仕事をする姿ではない。

『道をひらく』(松下幸之助、PHP研究所)



「やっぱり丁寧に生きることに、まさるものはないんだろうな」


再び、そう呟きながら、丁寧に生きるとどんなふうに生きていけるようになるんだろう? まさるものはないってどういう状態なんだろう? そのことが気になってきてしまいました。

何か論理的に考えて導き出す答えがあるわけではありませんが、私が感覚的に仮置きしている答えは、「社会が守ってくれる」ような状態。

何か具体的な恩恵があるわけではないかもしれませんが、私たちは心のどこかで「真面目にまっとうに生きているひとが馬鹿を見るような社会は嫌だな」と思っていないでしょうか。

その思いの集合体としての社会が、そのひとに味方をし、生かしてくれるような気がするんですよね。

いい出会いが巡ってきたり、誰かが親切にしてくれたり、残り少ない新幹線の指定席を予約できたり。


影響力があることも、発信力があることも、仕事で成果を出すことも、地域活動で感謝されることも、どれもすごいことですし、それらができるひとのことは尊敬します。そして小人物な私は少し妬みます。


でも、今の私はそういうんじゃなくて、丁寧に生きること、棚の中のいらない書類を捨てることに、毎日電車の中で10分間読書をすることに、職場で元気に朝の挨拶をすることに、エネルギーを注いだ方がいいような気がしています。


そして、このnoteの記事も、日々1本ずつ、重ねていきます。




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