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自分では選ばない色を身にまとって元気になりました


毎週、週末には拙著『仕事の楽しさは自分でつくる! 公務員の働き方デザイン』のことを書かせていただいています。


今日は中身ではなく《見た目》の話。


この本の表紙はメインカラーに《黄色》を使っています。

ネット書店のサムネイルなどでご覧いただいている方もいらっしゃるかもしれません。


実は、編集さんから「島田さん、表紙のデザインですがメインカラーは《黄色》になりそうです!」と聞いたとき、

ふ、ふ~ん、黄色かぁ~

と思いました。


「え、黄色とか自分では絶対選ばない色だな~」とか「私のイメージとは合わないんじゃないかな」とか「でも、まぁ、編集部で決まったのなら……」とか、その全部が詰まった

「ふ、ふ~ん、」


直後に返したメールには、こんな風に書いています。

色については、私自身は自分が普段書くものに対してあまり黄色のイメージはなかったのですがこの本にそういう元気なイメージを持っていただけるなら嬉しいです。
最終的にどんな色に決まるのか、楽しみにしています。

明らかに《黄色》を受け入れることができていません。

(それを察した編集さんから、《黄色》がいかに素晴らしい色であるかという情報がいろいろと届いたのは、今思うと申し訳なくて……)


さて、最終的にメインカラーは《黄色》に決まり、今世の中に出ている表紙のデザインになったわけです。

じゃあ、それを今どんな風に感じているかというと、何だか好きになってきたんです。

黄色って、エネルギーがあって、人を元気づけることができる色。

この『公務員の働き方デザイン』にピッタリなのでは!

そんな風に感じています。


いや、ピッタリだから編集部の人たちはこの本に《黄色》を与えてくれたんですよね。「ピッタリなのでは!」じゃないでしょ、という話。


先日、読んだ海老原嗣生先生の『クランボルツに学ぶ夢のあきらめかた』に出てくる、他者から頼まれるということはそれができる可能性がある、という話と似ているな~って思いました。



同著の《身勝手な冒険よりも、与えられた無謀な機会》という項には、大きな成長を得られる機会との出会い方についてこんな風に書かれています。

それは「相手からもらった無謀とも思える機会を生かす」ことなのです。そう、相手からもらった機会は謙虚にうけとめていくべき。
(中略)
一見無謀に思えるような話だけど、その裏には、「奴ならここが生かせる」という判断があり、それでオーダーが出された。つまり、何かしらの生かし場を向こうが見つけて声を掛けてくれているのです。
(『クランボルツに学ぶ夢のあきらめかた』P117-118(海老原嗣生、星海社)

ここでいう“相手からもらった無謀とも思える機会”とは、私の場合”メインカラーに黄色を選んでもらった”ということ。

”奴ならここが生かせるという判断”とは、私の本の場合は”編集部の『働き方デザイン』という本には黄色がピッタリだという判断”ということになります。

「たかが本の色くらいで無謀だなんて」というツッコミは甘んじてお受けします。
でも、「いやいやいや、ちょっと無理でしょ」と思う私とは異なり、編集部は「この本にピッタリ」だと判断したのであって、その判断を信じる、つまりは

この本に黄色というパワフルなメインカラーを授けてくれてありがとう!

と思っておくといいよ、ということ。


そう思うようになったら、街中とか生活の中で黄色いものがいろいろと目につくようになりました。
これまでに自分で撮った写真の中でも、黄色いものってどんなものがあるかなって探してみたり。それを使って今日の記事のヘッダーをつくってみたり。

ヘッダー

何だか日に日に《黄色》が私にとって身近で大切な色になっていき、そうやって《黄色》を意識することで私自身も元気をもらえているような気がします。


あとはこの『公務員の働き方デザイン』が皆さんのお手元に届いて、一人でも多くの公務員の皆さんを元気づけられることを祈るばかりです。



さて、勝手に本の色の話で引用してしまいましたが、もちろん、海老原嗣生先生のご著書の趣旨は、一人ひとりのキャリアにおいて大きな成長を得られる機会との出会いをどのように活かすかというところにあります。

そのポイントは、自分ではグエっと思うような機会が巡ってきても、誰か他者が熟考し判断した結果として与えられたのだとしたら、自分にはそれができる可能性があるということです。
それを信じて飛び込み、シンドくても諦めず粘れるかどうか、それによって人の成長って大きく変わりますよねということです。

若手~中堅の頃って、自分が成長できているのかどうかとか、このままでちゃんと成長できるのかって悩みますよね。私も悩みました。当時の私がこの考え方を知っていたら、もっと違った経験ができていたかもしれません。

でも、きっと今からでも遅くないですよね。
人生100年時代、まだ30年は働き続けることになるのでしょうから。


皆さんはどうお考えでしょうか。


(参考図書)



ご報告

おかげさまで初の著書を出させていただくことになりました!

主に若手公務員を対象に「公務員が充実した気持ちでイキイキと働くことが、住民の幸せにつながる」という信念のもと、「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろう」というメッセージを込めて書かせていただきました。

そのあたりのことは、こちらの記事でもお伝えしています。

よろしければお手に取っていただけたら嬉しいです。



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