第1章 ニンジンを思い出せ!
こちらの記事は2007年に北海道で開催された100キロを歩こうよ♪大会に参加したときのブログを再掲載したものです。
当時、私はハンドルネーム「ハカイダー」を名乗り、全国のブロガーと交流を図っていました。その仲間と共にイベントに参加し、感じたこと、思ったことをありのままの言葉で綴っております。
ブログでは人格が変わり、かなりのハイテンションのキャラクターだったため(笑)、言葉使い等、不適切な部分がかなりございますが、若気の至りと大きな愛情で許容していただけたら幸いです。
おうおうおうおう!!!!!
ついに、その日がやって来た!!!!
出発会場となる施設に朝6時に着いて、早速、かわけんと共に選手登録をする。しのや、す~さん、さゆり、武田っち、栗など仲間も集まってきた。
ユカイな仲間たちを改めて紹介しよう。
☆かわけん
THE面白本舗の代表であり、ビジネスパートナー。
嫌がるオレを強引に説き伏せて参加させやがった張本人。
☆ミッキー
THE面白本舗のクライアント。
物静かな紳士かと思っていたが・・・
☆栗ちゃん
THE面白本舗が事務所を間借りさせてもらっているところの大家さん。
この日のために100キロ以上あった体重をなんと84キロまで減らしたとか・・・。あ、あなどれん!!!!!
☆しの
あるカリスマ整体師に「生きる意志はあるか?」と詰問されたほどの身体の持ち主。半病人のコイツだけには負けられん!!!
この3~4ヶ月で6キロ太ったこの男だけには負けられん!!!
☆武田っち
昨年、このイベントに参加し、残念ながら50キロ地点でリタイア。
今回はそのリベンジにかけているらしい。
☆す~さん
おっさんのセミナーで知り合った不動産屋の兄ちゃん。
今、しのとがっつりタッグを組んでいろんな企画を練っているらしい。
熱いハートと強靭な肉体と無愛想な表情の持ち主。
☆さゆり
オレの敬愛するハカイダーレディの一人。ニュートラルな真っ直ぐな心で、いつもオレをワクワクさせてくれる。今回、唯一の女性メンバー。
ホテルから支給された朝ご飯(おにぎり)を食べてると大会スポンサーでもあるピップフジモトさんが
「足に自信がない人~! テーピングしておきませんかぁ~?」
だってさ。
ハイッ!!!!!
お願いしますっ!!!!!
足に自信がないことにかけては、オレ、誰よりも自信がありますっ!!!
・・・ってことで、足の指を負傷しているというさゆりと二人でテーピングをしてもらうことにした。
実はオレさぁ、テーピングするの初めてなんだよね。
今までテーピングするほどスポーツに打ち込んだことないし。
オレの右膝を触ったテーピング担当の小島初佳さんの美しい顔がこわばる。
小島初佳さんはなんと短距離走の記録保持者らしい。
そして、それよりもなによりも
とても美しいのだ!!!!
オレ、ファンになりました!!!!
小島さんがオレの右膝を擦りながら言う。
「右膝、かなりきてますね。私も練習をし過ぎるとこうなるんです・・・」
ゴ、ゴクッ。小島さん、オレ・・・
な、何にも練習してないんですけど!!!!!
強いて言えば、ホテルからここまで200メートルくらい歩いただけなんですけど!!!!!
・・・っていうか、今から本番で100キロ歩くんですけど!!!!
「大丈夫ですよ♪
筋肉をサポートするのがテーピングの役割ですからね」
ハイ、お姉さま!!!!!
ホントにうっとりしちゃう~
そうこうしているうちに開会式が始まり、準備体操が始まる。
仲間たちとの久しぶりの談笑もつかの間。
緊張が走る・・・ことはない。
ついにスタートの瞬間が。
■第1章 ニンジンを思い出せ!!!
仲間と共に円陣を組む。
昨年もこの大会に参加し、かるくリタイアしたリーダー(?)武田っちが、ボソッと小さくつぶやく。
「がんばろー。」
よっしゃーーっ!!!!!
気合いは充分だぜぇぇぇ!!!!!!(マジか?)
張り切って行こう!!!!!
スターーーーーーート!!!!!!!!!!
曇り空の北海道は、暑くもなく、寒くもなくてくてく歩くにはちょうどいい感じ。足も軽やかにステップ。
そうだ、どうせなら先行必勝!!!
ガンガン飛ばしていくか。
昨年の覇者「武田っち」は、昨年スタート直後はトップ集団にくっついて行き、30~40キロでペースダウン。
足に負担を強いられ、結局50キロ手前でリタイアという経験から今年は時間制限ギリギリの超スローペースでの完歩を狙っていたのだ!!!!
ケッ!!!!
しゃらくせぇぇぇ!!!!!!
オレなんか、いけるところまで行って、逃げ切ってやるぜぇぇぇ!!!!
キレイなお姉さまにテーピングしてもらい調子にのったオレは、しのとす~さんと共に、先を急いだ。
いろんなことを話したなぁ。
ブログについて、最近いったセミナーについて、仕事について、これからのことについて。
いろいろ語ってると、その日、京都でセミナーを開催する「反響のおっさん」から激励のメールが届いた。
これが激励か????・・・という数回のやりとりをした後でこんな画像が。
よし!!!!!
リタイアしないように頑張るぜ!!!!
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
第1チェックポイントに到着。
ほう、もう10キロ歩いたんだなぁ。
朝7時30分にスタートして、9時20分に第一チェックポイント。
一時間に約5キロってペースか。
これくらいなら何とかいけそう。
疲れもないし、今のうちに次に進もう。
そう思った時にさゆりが第1チェックポイントにやってきた。
おおおぉーーーっ!!!!
さゆりーーーっ、ナイスタイミング♪
どうせなら4人で一緒に行こうぜ!!!
というわけで、オレ、しの、す~さんのむさ苦しいパーティに・・・
さゆり姫が仲間に加わった!(ドラクエ調)
第1チェックポイントから第2チェックポイントは屈斜路湖のほとりがメイン。
何だか湖畔を歩いていると
「静かな湖畔の森の影から~♪」って歌いたくなるよなぁ~。
オレがそういうと、さゆりが
「そうだよね~!!!
私もそう思って、第1チェックポイントに着く前に歌ったんだけどさ、誰も輪唱してくれなかったんだよね。」
マジか、さゆり!!!
おまえも周りの反応の無さに驚いたかもしれんが、周りの人はもっと驚いたと思うぞ???
あまりにもさゆりがかわいいので、オレ、さゆり、しの、す~さんで静かな湖畔を輪唱する。
静かな湖畔の森の影から~
もう起きちゃいかがとカッコーが鳴く
カッコー、カッコー♪
カッコー、カッコー、カッコー♪
輪唱に続いてカラオケ大会に突入!!!!
懐メロや、アニメソング、最新ヒット曲、マイフェイバリットソングなどなど、みんなで大声で叫びながら歌う。
一番のヒットはオレの18番
「泳げ!たいやきクン」だ!!!!!
屈斜路湖の対岸まで響かせてやったぜ!!!!
愉しみながら歩いていると割と早い段階に第2チェックポイントに到着。
ふーーーーっ。
少し疲れがでてきたけど、8キロのコースってことでわりかし早く着いたな。先はまだまだ長い。休憩もそこそこにスタートしよっか。
水分を補給し、カロリーメイトを食べて早速7キロ先にある第3チェックポイントに向けてスタート!!!!
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
カラオケ大会も二次会に突入。
オレは、「Mr.ファルセット」という新しい称号をもらったり、後ろを歩いているパーティから拍手をもらったりしてウォーキングを愉しんだ。
次のチェックポイント以降は舗装された道らしいので、足に負担の少ないこのチェックポイントで出来るだけ時間を稼ごうということになり、ペースもグングン上がることになる。
これが結構なハイペースできつかったんだよねぇ。
たださゆりも頑張っていたからね、オレが先に弱音を吐いちゃいかんとムリしてペースを合わせちゃったよ。
少しずつ、カラオケを歌う元気も無くなった頃にくまや、ネモネモ、のん、営業女といった全国に散らばるハカイダーレディたちから、黄色い声援メールがオレの携帯に入って来た。
メールをパーティにもシェアして、エネルギーに点火!!!!
ホントに頼りになるねぇ、ハカイダーレディは!!!!!
ありがとうね。このメールにはホントに勇気つけられたよ。
それにしても、ちょっと疲れてきたなぁ。
もう20キロ以上歩いてるからなぁ、当然といえば、当然かもしれないけど。オレ、こんな長距離は初体験だよ。
時計が12時を回る頃。朝7時30分にスタートして、約4時間30分歩き続けて第3チェックポイントへ到着した!!!
ちょっと足に疲れが出だしたなぁ~。黄色信号だぞ。
出発前から足の指が痛いといってたさゆりと共にサポートさんによるマッサージを受け、ふくらはぎにテーピングをしてもらう。
これから舗装道路だから、余計に準備万端でいきたいよな。
す~さんはまだピンピンしている。マッサージを受けるつもりなんか、サラサラ無いみたいだ。
「オレ、マッサージ好きじゃないんだよねぇ~」
しのはしので、
「まだ足は痛くないけどマッサージしてもらった方がいい感じがする」
なんてことを言ってやがる。
もう25キロ歩いているんだぞ???
少しは身体が疲れを感じるだろうが!!!!
うらやましすぎる!!!!!
負けてられんとは思うものの、さすがにココでマッサージ&テーピングを断るほどオレは自分の身体に自信がもてない。なにせ、生粋の虚弱体質だからさ。
マッサージをしてもらいながらさりげなく昨年、後ろから5位というナイスな成績で完歩したというサポートさんからコースについての情報収集を試みる。
「もう、100キロの山場を乗り越えましたかね?」
「えっ!!!!!!??」
どうやら、まだまだらしいな。
100キロというのは、悲しいほどに長い道のりみたいだな。
だったら、もうこれ以上休憩するわけにはいかん。
そ、そんじゃ、進むか。
第3チェックポイントをスタート!!!!!
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
10分程度歩くと、屈斜路湖の湖畔から舗装道路へと舞台が移る。
ここから。
ここから、オレの身体に異変が起き始めた。4人で緩い登り坂を黙々と歩き続けるが、少しずつみんなに着いていけなくなってきた。
右膝も疲れ出したのか、段々とつま先が外を向き始めた。
ペースは先ほどと変わらず、結構スピードが出ている。
他のパーティを追い抜くことはあっても、追い越されたことはないからね。
しかし、さすがにこのハイペースに着いて行けなくなり、休憩を申し出る。す~さんや、しのはまだまだ余裕たっぷり!!!
さゆりは少し疲れが見え始めたかなぁ~という感じ。
ちなみにオレはかなり疲れてた。
短い休憩時間も終わり、再び歩き出す。
何とか3人に着いて行こうと歩いていると姫路のハカイダーレディのんからメールが届く。
「ニンジンを思い出せ!」
実は前日に、のんに対して「完歩したら何かくれよ」って言ってたの。「ニンジン」がぶら下がってたら頑張れるからって。
そしたらさぁ
のんの野郎、こんな画像を送りつけてきやがったんだ!!!!!
元気が出ねぇ!!!
力が逆に抜けてくぜ!!!!!!
第3から第4チェックポイントまでは10キロの道のりなんだけど、そうだなぁ8キロくらい歩いたところからオレとの間隔が開き始めたんだよ。
そして、さゆりも。
す~さんとしのは超元気で足取りも軽く、走ってもOKだよって感じなの。そして彼らは米つぶほどの大きさになって消えてしまった。
それに少し遅れてさゆり、そして、もっと遅れてオレ。
それでもしばらく頑張って歩いていると、向こうからこちらに駆けてくる人影が。何とす~さんがペットボトルを持って応援しにきてくれた!!!!
「もうすぐチェックポイントだよ!!!水飲んで頑張って!!!!」
こうしてオレは足の苦痛に耐えながらも、す~さんに励ましてもらいながら、何とか第4チェックポイントへ辿り着いた。
それにしても、恐るべしす~さん!!!!!
何でこんなにピンピンなんだ!!!???
すでに35キロ歩いているのにっ!!!
マッサージを受けるためにシートに横たわるとす~さん&しのコンビが
「豚汁持ってこようか?」
「バナナもあるよ」
といろいろフォローしてくれた。
ありがたい。ホント感謝っす。
オレと彼らとは同じ条件だというのに、ちょっと自分の身体が情けなさ過ぎるね。
マッサージを受けている最中に、「自分の身体はまだまだ大丈夫なのか?」をサポートさんに聞いてみたが
「ああ~、まだまだ全然大丈夫だよ」と太鼓判を叩きやがる!!!!
ってことは、まだまだリタイアするなってことなんだな??
数分後、しの&す~さんコンビは12キロ先にある第5チェックポイントに向かってスタートしたようだ。
オレもそろそろ動かないと。
少しずつ動かなくなっていく下半身。明らかに疲れが溜っている。
ホントに大丈夫なのか、オレ????
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第1章 (35キロ地点まで)
第2章 (48キロ地点まで)
第3章 (53キロ地点まで)
第4章 (58キロ地点まで)
第5章 (63キロ地点まで)
第6章 (70キロ地点まで)
第7章 (75キロ地点まで)
最終章 (ゴール地点)
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