デジタル田園都市と都農町のまちづくり 1万人の町での成功例

中川敬文さんがNOTE上で執筆しているまちづくり。いったん真剣に向き合う姿勢を見せることで、どれだけ周囲も変わるかの好例だと言える。この先こういう地域がどう変容してゆくかは、このような人、取り組みがそこに存在するか否かに、大きく左右されると思う。

日本では、どんなテーマも日常の中で流れてゆく。いったん立ち止まり、向き合う姿勢を持つか持たないかで大きく違う。周りの人、若者や大人も、大きく影響される。そう、日本人は、影響を受けやすい国民だ。明治期、少数の外国人が来日し、多くの貢献を日本にしてくれた。彼らの教えを素直に受け入れ、それを国づくりに生かせた日本人も多くいた。

地方の動きを見ていると、衰退も早い。郊外で、子供世代が都会に巣立つと、あっという間に商店街まで終わる例をいくつも見た。そこには時代の必然のようなものもあるだろう。コンパクトシティは時代の要請。ヨーロッパ的に、小さなエリアに集住し、その外は広い農業地帯に、少しずつ変えてゆかねばならない。(困難だが、100年単位で言うと、そうなるだろう。)効率の悪い一戸建て政策をやめ、集合住宅に切り替えてゆく。

都市エリアの外に、仕切りも広告もない、美しい農業地帯。ヨーロッパなら普通のことだ。それはいくつもメリットがある。広い場所は心を開放する。十勝地方のように、放牧もできる。農業の効率もいい。コンパクトな都市はエネルギー効率もいい。

岸田総理のデジタル田園都市とは、実際そういうイメージなのだろう。そういうヴィジョンを目指すことは、あてどのない探求よりは、希望を与えてくれる。

都農町は1万人の町。小さな取り組みが、実を結んでいるように見える。この先デジタルも取り込んで、日本の1モデルに育つと期待する。
中川敬文|まちづくり・地方創生|note

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