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Pilot cocoon[改]

 数年前に、本屋に併設してある文房具コーナーで購入した。 目的は、外で書類にサインする機会が多いので、筐体が透けているペンではいい歳してどうかと思ったので、筐体が金属製のこのペンに目がとまり購入した。色はテーマカラーのひとつ「青」系。  それから、しばらくは、そんなわけでメインで使う事は無かった。ただ、いつもカバンの中には入っていて、いろいろな場所に同行してくれていた。 膨大なまとめにはやはりノート  突如、仕事が増え、ものすごい数の「本」を読んで、まとめなければならなく

    • ZEBRA SARASA

       仕事柄、筆記具をよく使う。 現代ともなれば、そりゃ清書とか、提出とかはコンピュータを使って書くけれど、アイディアスケッチとかでは、やはり旧来の筆記具にはかなわない。タイピングだって、話すスピードくらいに打てる能力があっても、である。  筆記具で大切なのは、何より「連続して長時間書き続けられる」かと言うこと。そうした耐久性が今の筆記具にはない。会議での60分か、授業での90分を想定しているのか?その場合は手を止める時間も多い。多いというより7割くらいは書いていない時間になる

      • chatGPTにいろいろ尋ねて分かったこと

         毎日のように、どこかで報道される「chatGPT」。 いろいろと試して分かったことを書き込みます。それにしても、TVのコメンテーターとか、まったく使い込んでいませんね。ありきたりの答えばかりで・・・。 坂本龍一さんのことを尋ねてみた件 me:「坂本龍一さんを知っていますか?」 この基本的な質問をしてみた。最近亡くなったばかりなので話題も多いので。  実は、この前で、さまざまな日本の作曲家について尋ねている。 その質問にほぼ答えられなかった。「chatGPTはアメリカ人だ

        • 坂本龍一さん、と・・

           坂本龍一さんと、ものすごく若い時に接点があった。 それからしばらくして、日本のみならず、世界的に有名なRyuichi Sakamotoになられた。「以前」を知っている僕に取っては、「その後」の坂本さんは本人が望まなくとも周囲から「虚」と「実」とが混ざり合った人物像が作り上げられてしまったと感じている。 相次ぐ書籍の出版に  最近、坂本龍一に関する数冊の本が出版された。  ひとつは、吉村英一著『坂本龍一 音楽の歴史』(小学館)。 ざっと読んだところ、一般的な坂本龍一像が

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          深掘り・楽典講釈 #3拍・拍子

          拍とはbeat[英]、Taktteil、Takt[独]、temps、battement de mesure[仏]、battuta[伊]  拍の辞書的な定義は「音楽における時間周期の基本となる単位」。 しかし、そこには「均一な強さで、等間隔なもの」という条件も加わります。 ◆正確な拍  良い音楽家になるためには、まずは、「均一で、等間隔の拍」を演奏できる必要があります。  ピアノなどの楽器演奏の前に「手拍子」で正確な拍を作れるようになる必要があります。正しく拍が作れていな

          深掘り・楽典講釈 #3拍・拍子

          偶然、機上で出会った日本人

           学生のとき、ヨーロッパに行った話。(ちょっと、思い出話も絡めて)  「ロシア」を越えていっても、「アメリカ経由」でも、格安チケットが同じ値段だったので、マイレージが貯まる「シカゴ経由パリ行き」のチケットを買った。  成田の出発は2時間遅れとアナウンス。 まず、ゲート前で待たされて、さらに機内に入ってからも待たされた。  天候による遅れ。 天候と言っても、空の上の気流の問題。当時、北太平洋路線には80本ものルートが設定されているけれど、実際に使われるのは推奨されるルート

          偶然、機上で出会った日本人

          深掘り・楽典講釈 #2 音名

          音名ドレミの起源  ドレミの起源は、中世の聖歌のひとつ『聖ヨハネ賛歌』(Johannes-Hymnus)の各フレーズの歌い出しの言葉からとられています。  歌詞とその意味は Ut queant laxis   あなたのしもべが Resonare fibris   声をあげて Mira gestorum   あなたの行いの奇跡を Famuli tuorum   響かせることができるように Solve pollute    私たちのけがれた唇から Labii reatum  

          深掘り・楽典講釈 #2 音名

          日本のコブシ、Chopinの装飾音

          JSPN主催の尺八講座をのぞいてみた。 今回のテーマは「民謡尺八の指技」について。講師は小湊昭尚さん。 当然、受講生は尺八奏者の方ばかり。そもそも、JSPNは「日本尺八演奏家ネットワーク」であるので、そうなることは当たり前か。でも、会員以外の一般の参加も可能。 民謡の伴奏楽器としての尺八 民謡伴奏の尺八におけるさまざまな奏法をひとつずつ紹介してくださった。その中には「上行形のアタリ」のいくつかのパターンや、「コブシ系のアタリ」のパターンとかを実演付きで説明された。  その

          日本のコブシ、Chopinの装飾音

          藝大 再起動!

          高い学費!? 受験生を見ているので各音楽大学の「入試情報」のページは細かく目を通している。  最近驚いたことは、国立であるにもかかわらず東京芸術大学の初年度の納付金が恐ろしく高くなっていること。  なんと、初年度122万円超え!!!  入学金が33万円。授業料が年額64万円。 これだけ足しても97万円。実質は約100万円。どういうこと!?学費の安い国立大学ではないのか??  ちなみに、東京大学は入学金が28万円。授業料が53万円。 合計81万円。 あれれれれ???どういうこ

          藝大 再起動!

          2022共通テスト 外国語「ドイツ語」私見

           代ゼミや河合塾などが発表する「出題分析」と「解答解説」を見習ってやってみた。かつてドイツ語で大学受験をした自分にとって、現在のドイツ語共通テストはどのように進化しているのかが気になった。 ※2021年問題は「代ゼミ(毎日新聞)」より取得  出題意図については、最近の何でも文章として表示する行政主義に従って、時間が経つと大学入試センターから発表される。  しかし、出題を担当する大学のドイツ語教員は、全国のドイツ語の大学入試問題を一覧として見ていない。かつての代ゼミの受験クラ

          2022共通テスト 外国語「ドイツ語」私見

          深掘り・楽典講釈#1 はじめに

           楽典の勉強の前に、音楽を学習するものにとって非常に重要なことがあります。それは、私たちの接している音楽が「西洋音楽」だと言うことです。 「音楽」とは  「音楽」という言葉は「西洋」の音楽を指しています。 「音楽の授業」や「音楽やろうぜ!」とか、「音楽好きですか?」で使われている「音楽」という単語は、クラシック音楽だったりポピュラー音楽だったりしますが、いずれの場合も「西洋」由来の音楽を指します。 「音楽やろうぜ!」と言って尺八やお箏などの邦楽を演奏することなどは、まずあ

          深掘り・楽典講釈#1 はじめに

          深掘り・楽典講釈

           音大受験に必ずある筆記試験「楽典」 しかし、その内容は、例えば「音楽中学」を受けても「難関音楽大学」を受験しても内容は一緒!?  つまり、中学受験のために勉強している小学生と高校生または浪人生が受ける入学試験の受験科目・内容が同じと言うこと。こんな試験科目、「数学」や「英語」など一般の勉学の世界には存在しない。  なので、出題する方からすれば実は大変難しい。 「楽典」と呼ばれる範囲は実は狭く、音楽を勉強している者ならどこかで必ず触れている内容。なので、普通の問題を出題すれ

          深掘り・楽典講釈

          「第九」その声の主は・・・

           年末ですね~。 でも、今年はコロナの影響で、年末恒例のBeethoven交響曲第九番「合唱付」が演奏されませんね。残念です。 <シラーの詩>  シラーの詩「An die Freude」をBeethovenは1790年頃に知りました。 ちょうど、フランス革命の時期。Beethovenも「自由」「平等」「博愛」の思想を好み、それを言葉で表わしたシラーの詩をとても気に入っていたみたいです。  事実。1792年、Beethovenはこの詩を曲に作り上げるトライをしています。雑誌

          「第九」その声の主は・・・