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社員のおすすめビジネス書②

こんにちは、志高塾です。

本日お届けするのは、社員によるビジネス書の紹介文です!

社員のリレーブログと本の紹介……このルーティーンも定着しつつある今日この頃。今回も充実の内容です。ぜひ、最後まで楽しんでご覧ください!


徳野のおすすめビジネス書『降伏論 「できない自分」を受け入れる』

何か一つのことをコツコツ続けられる真面目な人は、周囲からの評価が悪くなることは基本的にありません。特に学生のうちは大人から褒められる機会の方が多いはずです。にも関わらず、肝心の成果を出せずに頭を抱えている人も少なからず存在します。そのような場合は「自分は出来るはず」という過度な期待を捨て切れていない可能性があります。

本作の著書である高森さんは元プロ野球選手です。高校生ドラフト4位で横浜ベイスターズに入団したものの、戦績を上げられないまま6年目で戦力外通告を受けて引退、というけっして輝かしい活躍をしたとは言えない点はご本人も強調しています。そんな高森さんですが、けっして怠けていたわけではなく、膨大な練習量をこなしていたのはチームメイトの誰もが認めていました。しかし、一流の選手との決定的な違いは、「結果を出すための思考を続けているかどうか」にありました。

人は自身が思っている以上に習慣や常識といった「現状維持バイアス」に支配されているため、今のやり方を見直そうとすると脳が反発しようとします。よって、まず大事なのは、そこにある自分の弱さを全面的に受け入れることです。すると、他者からのアドバイスに素直に耳を傾け、より良い結果に向けた指針も有無を言わずに実践できるようになると高森さんは主張します。また、本当の意味で謙虚な人物は挫けそうになった時でも周囲に助けてもらいやすくなるため、適切な努力を持続しやすくなります。

かつての高森さんのように頑張っているはずなのに状況が好転しない人にはもちろんのこと、目の前のことに対して一生懸命になり切れていない人の心にも刺さる1冊です。

三浦のおすすめビジネス書『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』

任天堂元代表取締役社長、岩田聡氏が人生について、仕事について、自身の哲学について、尊敬する人々について、生前に語ったさまざまな言葉をまとめた一冊である。節々に感じる信念に似た理念は要約するには惜しく、思い切って割愛する。

本書に出てくる「マネジメント」に関するトピックには、往々にして彼自身のプログラマーとしての経験が繋がってくる。例えば課題解決の際には、最も処理が重くなっている工程を探すように、問題のボトルネックになっているところを探るところから始まる。システムが上手く作動しない時にはコンピューターを責める前にプログラムに原因を探るように、コミュニケーションがうまくいかなかった時には自分の伝え方に原因を探る。様々な情報を掴んだ上で最適な判断基準を作成し、優先順位をつける。そういった合理的なプロセスでも温かみを失わないのは、「人に喜んでほしい」ということを最大の目標として設定しているからだろう。

ゲームはアイデアを詰め込めばいいというものではない。より最適な解を出す、何が目的なのかを明確にした上で、とことんシンプルにしながら、求めているものを果たすアイデアを考える。ゲームクリエイターである宮本茂氏について、彼は「ひとつのことを解決するだけでなく、様々なことを一気に解決するアイデアをずっと探している」と評している。そして自身のことは、「なぜ、をどこまでも追求し、仮説を立てては検証している」と述べている。理想だけでなく、そのために考え続けること。その大切さを教えてくれる。

竹内のおすすめビジネス書『解像度を上げる―曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』

私の話、いつも「長い」とか「だから?」とか指摘されちゃうな…、「質問はありますか?」なんて言われても、すぐには思い浮かばないよ…、毎日つまんないな…。もしそんなことを憂えている人がいたとしたら、「解像度」が低いことが原因かもしれません。

この言葉はもともと液晶画面の画素数などのことを指しますが、「物事の理解度」や「整理された思考」の意味でも用いられることが増えてきました。本書はビジネス書であるため、顧客のニーズに応えるという場面を想定しており、その際に必要となる状況把握力を高めるための4つの視点を挙げています。それが副題にある「深さ」「広さ」「構造」「時間」です。端的に言ってしまえば、何か1つの事柄について検討するときに、その対象の具体性を掘り下げること、それに関する事例を多く集めること、それらの関係性や優先順位を見極めること、そして今後の展望を予測することが問題を整理するために不可欠だということになります。このようなプロセスを経て「解像度」が上がることによって、自分が分かっていること、そうでないことが明確になっていくのです。

同じ一つの瞬間であっても、高性能のカメラで撮ればより鮮明に映る。日々を過ごす中でも物事に対してそのような目を向けることができれば、くっきりと見えるものが増えていけば、世界をもっと面白く感じることができるはずです。

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