想いを受け継ぐ物
せっかく買った物は、長く使える方が良いに決まってますよね。
家電も然り、家具や日用品も然り。
その意味でも伝統工芸品というのは、とても大きなメリットがあると思います。
例えば、箪笥。
安く探そうと思えば、プラスチック製だったり海外製の量産品も沢山あります。
こういった製品の良さもありますが、やはり質は値段並みになってくるので、長く使い続けるというのは難しいです。
では、日本の伝統工芸品の一つである桐箪笥を購入したとしましょう。
桐箪笥のメリットには、下記の様なものがあります。
・軽い
・防虫効果がある
・桐が湿度調整をしてくれる
・火に強い
上記のメリットも魅力的ですが、何よりも”長く使える”というのが最高だと思います。
工芸品は修理が出来る
以前、四季の美では「工芸品の修理キャンペーン」を開催した事があります。
そこで修理を行ったのは、祖母から受け継いだという桐箪笥でした。
だいぶ年季は入っていますが、「思い出の詰まった箪笥に祖母から貰った着物をしまいたい」との事で、ご応募頂きました。
そして職人さんに修理を依頼した結果が、こちらです。
見違える様に綺麗にして頂きました。
今回は形はそのままに表面を綺麗にしましたが、例えばマンションでも使いやすいサイズに作り替える、なんていう事も可能です。
想いを受け継ぐ
伝統工芸品は、修理をすれば何世代に渡って使い続ける事も出来ます。
古くなったら捨てて、また新しい物を買うというのは簡単ですが、それではその物に込められた思い出や使っていた人の想いというのも無くなってしまう事になります。
新しい物の魅力もありますが、手入れをしたり、修理をして長く使い続けるという文化も忘れない様にしたいですね。
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