HSPが疲れない結婚生活を送るための5か条
HSP重篤者、かつ、それなりに長く生きているマチュアなわたしが、「こういう人と出会って結婚してこういう暮らしをしたらきっとしあわせだよね?」と日々妄想した末に生まれたのが、ここに書き残す文章です。
重たいHSPを自認しつつ、これから薔薇色かもしれない結婚生活を送ることができるかもしれない方々にお読みいただければ幸いです。
「最愛の恋人がHSPって言ってるんだけど、自分はいったいどうすれば?」という方にも参考にしていただければ。
1 HSPに理解がある人を選ぶ
HSPという言葉はまだまだ認知度が低いのが現実です。
note界にいると、HSPとプロフに書くだけで何となくみんながわかってくれそうな感覚に陥りますが、わたしのリアルの周囲でHSPというワードを知っている人、自分から口にした人は皆無です。
深い仲になる前、できれば知り合った最初のうちに、HSPという単語を出すかどうかはともかく、ひとり時間が好きなことや苦手なものを伝えて、そういう性質の人だと相手に理解してもらっておくのが後々絶対ラクに過ごせます。
この時点で、「そんなの気のせい」とか「神経質なんだね」とか「俺といれば変わるよ」などと相手が発言したなら、それでもこの先やっていけるのかどうか真剣に考えてみてください。
基本的には、HSPはそういう性質なので変わらないとわたしは思います。
もしかしたら、ものすごい努力や心がけで変わるのかもしれませんが、そうまでして相手と一緒にいたい、HSP体質を変えたい、というのであれば、それはそれでチャレンジしてみるのも一興でしょう。
HSPの性質を話しても無関心な人は、もっと止めた方がいい。
そもそも、自分に興味を持ってくれない人、大切にしてくれる様子のない人は、HSP関係なく人生のパートナーとしては妥当ではありません。
それはそれで、他の重大な相談をしても流してしまうような残念な人の可能性が高いので。
HSPは、ひとりでいるのが大好きだけど孤独が好きなわけじゃない。
「ひとりになりたい時があるけどあなたを嫌いなわけじゃない」ということを丁寧に伝えるのが非常に大切です。
もしも、あなたがひとり時間を過ごす間に相手の方が淋しく感じているならば、「ひとり時間作ってくれてありがとう」「ごめんね」などの言葉を添えて、一緒にいる時はその分楽しく過ごしましょう。
なお、マッチングアプリなどで、あらかじめHSPと双方わかったうえでの出逢いが一番理想的なんじゃないかと思ったりしています。
2 できるなら別居婚で
身も蓋もないことを言いますが、正直、一緒に暮らさないのが一番です。
人がたてる物音、灯りの強弱、匂い、人がいる雰囲気などで疲れてしまうのがHSP。生活に直接響く分、ストレスの火種が日々の生活のあちらこちらに潜むことになります。
至近距離にお互いの部屋をもって、連絡を取り合って行き来する。
無理なく、一緒にいたい時だけ一緒に過ごせば十分です。
まあ、HSPじゃなくてもこれが一番理想の結婚かもしれません。
生活してゆくうえで、相手の嫌なところ・残念なところを目にしないで済む可能性が高いですからね。。。。
3 家の間取り・広さと自分空間の確保
そうは言っても、それじゃあ結婚する意味がないよという考えの方もたくさんいらっしゃると思います。
HSPとはいえ、大好きな人となら24時間一緒にいたいと心が願うのもごもっとも。
経済的にそれぞれ独立して暮らすのも厳しいというケースもあるでしょう。
一緒に暮らす場合、特に東京など交通の便がよい地域で広い部屋は賃貸が高い、という皆様にお気をつけ願いたい。
狭い1DKや1LDKは止めた方がいい。
同じ空間にダイレクトに人がいるだけで疲れます、きっと。
最初は仲良しなので大丈夫かもしれませんが。そのうち絶対に疲れが出ます。
HSPはひとり時間の確保が大切。
適度にひとりになって息抜きしないと辛くなる。
適度に広くて距離感を保つことができ、時にはひとりで過ごせる空間を確保できる、それくらいの広さの家が理想です。
最低も2DKです。
どうしても無理なら、ひとりでゆっくり過ごせるカフェなどが近所にある物件をオススメします。
4 合わないものがたくさんあると最初から理解しておく
相手が好む電気の明るさがしんどい、ちょっとした物音がストレス。
室温なんてHSP関係なく人によって体感が異なりますしね。
とにかく、些細なことで負担を感じるのがHSP。
そして、ついイラッとして「テレビの音うるさい!」「そんなに電気明るくしないで!」とケンカごしになってしまう人もいることでしょう。
暮らし始めて、あ、なんか合わない、と感じることを見つけたら、早々に温和に話し合って妥協点を見つけておきましょう。
我慢したら慣れるかもしれない、と絶えてしまうのはよくありません。
慣れたらいいのでしょうけど、慣れなかった時に後から色々言い出しても、「今さらかよ、最初から言ってくれよ」「今まで大丈夫だったならこのままでいいでしょ」とこれもまた口論になる可能性があります。
さらに、HSPそのものは病気ではありませんが、生きづらい果てに鬱病などを発症してしまうという話はどこにでも書いてあります。
わたしも、自分の適応障害はHSPゆえだと考えています。
我慢はオススメしません。
自分ができるだけ自然体で過ごせることを念頭に。
余談ですが、アンジャッシュの児島さんがだいぶ以前にテレビで語ってましたが、家の中で突然相手が姿を現すとお互いにびっくりしてしまうので、別々の場所にいて相手のいる部屋へ向かう場合は、「そっちに行くよ~」と前もって声掛けをするそうです。
びっくりしやすいのもHSPの特徴のひとつ。
児島さんご夫婦がHSPかどうかわかりませんが、こんなふうにお互いに理解してルールを作れるといいですよね!
5 相手と自分は人種が違うと思っておく
特に、相手の方がHSPではない場合。
自分はこう感じるのに、相手はどうしてわからないのだろう?
自分は先回りして気をつかうことができるのに、相手はどうして鈍感なのだろう?
一緒にいる時間が長くなればなるほど、相手の思考や行動に疑問を抱く場面にたびたび遭遇します。
また、相手と深い仲であるほど、自分のことを一番に理解してほしい、理解できて当然と思ってしまうこともしばしば。
どうしてか。
それはもう、人種が違うからです。
相手の方がHSPでないなら、HSPが自然とできてしまう行動や抱いてしまう感性は、相手にはまず生まれないものです。
HSPは約5人に1人と言われていますよね。
つまり、自分を含めた5人グループになったら、他の4人と自分の感覚は異なっているのです。
人数割合の設定はわかりませんが、アニメ「機動戦士ガンダム」におけるニュータイプがこの世のHSPくらいにわたしは思っています。
「あいつはニュータイプだ!」とか言われ(←ガンダム見てないのでよく知らない、適当でごめん)、つまり同じ人間のはずなのに明らか区別がある存在なんです。
ただ、そう思っていれば、自分の感覚がわかってもらえない時に、「もう仕方ないよね人種が違うんだし」といい意味で諦めがつくんじゃないでしょうか。
*
結婚する人が減っているらしい現代社会。
HSPのメンターみたいなことをする気も、結婚をおすすめするつもりもないのですが、自分は結婚したいんだけどHSPでも結婚して大丈夫なのかしら……と思っている子たちに届くといいなと思って書き残します。
これを読んで、え、HSPじゃやっぱり結婚なんてハードル高いんじゃ?というのではなく、困ったことはちゃんと話し合える相手を選ぶことが大事だというのが一番お伝えしたいことです。
HSPな性質への対処はできます。
疲れず、そしてシアワセな結婚のために必要なのは、理解してくれて、一緒に対処してくれる人、なのです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?