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時計が壊れてからの、てんとう虫のお告げ

 最近、また時計がやたらと壊れる。

 昨年・2022年の冬の終わりもそうだった。

 次々と、時計、つまり時の流れを示す道具が、気持ち悪いほどいっせいに止まったり壊れたりしたのだ。



 この記事には、仕事に関することが主に書いてある。

 そして、今のわたしは、この頃身を置いていた組織から離れて暮らしている。



 この時計が壊れた事件以降のわたしの毎日は、わたし史上最悪レベルと言ってよいほど、嫌な出来事の連続だった。
 あんなにも立て続けに残念なことが起こったのは、東日本大震災の後父親が亡くなったあの年以来だ。

 身体的にも精神的にもギリギリまで追い詰められていた日々。
 倒れたりせず、大きな病にもかからずどうにか生き続けられたことは、きっとご縁をいただいた神様に助けられているからだと感謝している。


 時計達のあの不具合は、やっぱり人生が大きく変わるメッセージだったに違いない。
 しかも、スムーズな流れをはばかる意味を携えたものだ。



 時計の修理などは、忙しくて結局なかなか進まなかった。
 家の中の時計達がようやくそろって平穏に時を刻むようになったのは、昨年の秋頃だったと思う。


 すっきりとしない日々は、今でも地味に続いている。
 けれど、組織を離れたことに後悔はない。
 むしろ、時間が断然できて、顔を上げて人生を進む気分になっているのだから。



 そんな今、再び時計事件が勃発したのだ。

 出会って約25年以上になる壁掛け時計が二つあり、それらが今回ほぼ同時に壊れた。
 そして、タイミングをほぼ同じくして、やっぱり約25年使っているエルメスの腕時計も止まった。


 けれど、今のわたしは、昨年のわたしではない。

 時計の不具合を見つけた時には、すぐに対処を決断した。

 壁掛け時計は、両方とも愛着があって捨てがたかった。
 けれど、心を鬼にして、マンションのごみ捨て場でお別れをし、あらたな時計を購入した。

 昨年の時計事件の時と明らかに違うのは、なかなか修理できなかったり、買おうにも気にいる品物が見つからなかったのが、今回はすんなりと通販で新しい時計を購入できたことだ。

 届いた時計は、実際に壁に設置してみると大きさが微妙にしっくりこなかったりした。
 そこで、他の部屋にある時計と場所を入れ替えたりしてみた。
 すると、どの部屋の壁にも、大きさも雰囲気も塩梅のよい時計を配置することができたのだ。


 エルメスの方は、おそらくただの電池切れ。
 昨年の時計事件の際には、このエルメスの金具が壊れてしまい、使えなくなってしまった。
 修理してくれるお店がなかなか見つからず、それがようやく修理できたのは昨年の秋頃だった。

 今回は、電池交換で済むはず。
 今度の木曜日に、近所の何でも商店のようなところで電池交換をしてもらう予定だ。



 そんなこんなの、今回の時計事件の後のこと。



 昨日、今日と、てんとう虫がやたらと家にやってきた。


 毎年、この時期になると必ずてんとう虫がやってくる、
……ってほどでもない。
 むしろ、わざわざ窓に張りついたり、家の中に入ってきているのは珍しい。

 虫のことといえば、昨年の時計騒動と同じ頃に、蜘蛛を見たことがあった。



 ………てんとう虫のことが何となく気になり、スピリチュアル的に何か意味があるのかと思ってググった。


 ………すると。
 基本的には幸運の兆しだとの記事を見つけたのだ。


 これ以外にも、てんとう虫は幸運の知らせだと書かれた記事がいくつか見つかった。

 ………なんと!!
 素晴らしいことじゃないか……!!
 ありがとう、てんとう虫!!!
 我が家に、しかも二日連続で来てくれて……!!


 スピリチュアル的な意味に出会った時は、素直に従い、信じることにしている。

 何だろう、わたしの身に一体何が起こるのだろう?

 これからの暮らしが、ちょっと楽しみになった。



 ところで、この記事を書きながら、自分が過去に書いたものを手繰ってみると、どれも決してたいしたPVでもスキの数でもないけれど、自分が色々と文字を連ねて書き散らかしていることをあらためて再認識した。

 このアカウントの最初の記事は2021年の秋だ。

 フォロワーさんを増やす努力もせず、書ける時に書きたいことをあれやこれやとまぁだらだら書いてきたものである。

 でも、それに呆れているわけじゃない。

 書くことは、わたしにとって切り離せないもの。

 飽きっぽいわたしが、長年続いてる数少ないもののひとつだ。


 書くことは、自分にとっては、思考整理のためだったり、備忘録だったり、頭の中の妄想を外に出して脳内に溜め込まないようにするためだったり。

 今までは、そんなふうに書いてきた。

 ただし、時間がない中で書くという制限の付きの書き方だ。 

 人は人。
 わたしはわたし。
 わたしは、わたしのタイミングでしか書けない。
 だから、今まで書ける範囲でしか書けなかった。
 この、自分なりのペースやタイミングで書くことが、無理せず心から楽しんで書く秘訣だと思っている。


 今は、時間だけはどうにか少し作れた……はず。

 もうちょっと、色々なことを意識しながら書いた方がきっと楽しくて面白い。

 そして、楽しい気持ちで生きている方が、きっと幸運がやってくる。

 きっと、てんとう虫が知らせたような、素敵な幸運が舞い込むかもしれない。


 書き続けよう、とあらためて思った。

 書いたものが突然特別に評価を受けて、という夢のようなドラマが簡単に叶うことを期待して書くわけじゃない。

 作品を創るのも楽しいことではある。
 それと当時に、書いていることで、何かを学び、何かに気付き、そして何かに繋がる。

 書くことを意識して暮らすことで、わたしの人生が開けてゆくに違いない。
 てんとう虫が教えてくれた幸運は、書いているうちにきっと、見つかる。
 




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