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本を読めば夏があるさ

とうとう3月。連日穏やかな日が続いたが今日はあいにくの雨。しかし鹿田はちょうど休みだった為布団の中で憂鬱な雨を寝過ごすことができた。あ、ちゃんと昼には起きたよ。威張れることじゃないけどな。

となると外の景色を見たところで鬱々とした気分になるだけだし、カーテンを閉め切った部屋で夏の映画でも見ようかなと思ったがそれも億劫。再びごろごろとしながら何を考えるともなく昼過ぎの平和な時間を過ごした。

前回の地震以来書店はほとんどが臨時休業となってしまい、久しぶりにネットで本を注文し、それも手元に届いているのだが読む気になれない。

「夏の騎士」百田尚樹

言わずもがなの夏本だ。本来ならすぐにでも読むところなんだかまだ読む気になれず部屋のインテリアとして積み上げられた本の天辺に青く輝きを発している。あ、ちなみに表紙は草むらの奥に沸き立つ夏雲の写真です。キャッチコピーは『あの夏、僕は「勇気」を手に入れた』

買わずにおれない正真正銘の夏本である。一人称が僕ってところもポイントだね。ならなぜすぐ読まないかと突っ込みどころ満載だからこれ以上話したくはないのだけれど。


あ、以前もツイッターかこのnoteで少しおすすめの夏本を語った気がするが別に被ったからといってどうってことはない、鹿田のおすすめ夏本ランキングを紹介しよう!

第1位 「風の歌を聴け」村上春樹

これも同じく言わずもがなの夏本だね。村上春樹はこれとねじまき鳥の第1部ばっかり読み返している。ビールも飲みたくなる良本だ。

第2位 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治

これも毎年夏の課題図書に出るくらいの大定番だけれど、鹿田の心の1冊といっても過言ではない。あの無限大に広がる空想的宇宙とまた物語の核心とあまりあふれるほどの好奇心を湧きたててくれる。あ、銀河鉄道の父は借りてて積読だ。

第3位「風車祭」池上永一

すべてが夏。舞台は沖縄。超ド級インパクトのおばあに疾走感半端ないストーリー。結構分厚いけどあっという間に読める。小説なのに漫画見たいな印象!超エンタメ!ぜひ読んでみてください!

第4位「夏の庭 the friend」湯本香樹実

これもド定番。もし子供にお勧めする本ランキングだったら第一位だね。鹿田は中学生時代の3年間、すべて夏の庭で夏休みの読書感想文を書いた。これは前回の記事にもでてきたね。大切な大切な本だ。

第5位「少年時代」池永陽

これはずっと前に図書館で読んで完読して、そのあとまた読みたくなったんだけれどタイトルがわからず長年手に入れられずにいたという歯痒い思い出がある。また見つけられた時はうれしかったな。中身は結構シリアスなんだけど、是非読んでみてほしい。これもハードカバーの表紙がいいんだ。

第6位「檸檬(城のある町にて)」梶井基次郎

檸檬は有名だから知っている人が多いと思うけど、その短編集に入っている城のある町にてがさいっこうにいい。なんだろ、夏のいろんな要素が入っている。蒸し暑さやらなにやら。雰囲気が秀逸。それていて隠れた虚無感や暗さがまたいい味を出している。

第7位「長崎乱楽坂」吉田修一

少し定かではないのだが舞台は夏だったはずだ。嵐が丘のような栄枯盛衰に、始めと終わりのギャップに切なくなる。わりかし記憶が薄く適当だが許してくれ、鹿田だ。これは近いうちもう一度読んでみよう。

第8位「君と夏が、鉄塔の上」賽助

ジャケ買いだったけど面白かった。王道の青春ファンタジー。鹿田の好物。ここら辺はたくさんあるので代表で上げとく。無差別にこのジャンルが好きだ。

第9位「すきまわらし」恩田陸

ハードカバーのジャケットを見ろ!これに尽きる。恩田陸さんとあって外れ無し!少しファンタジーなミステリー。これが面白くてずっと踏ん切りつかずにいた「蜜蜂と遠雷」も買って読んだんだよなぁ。蜜蜂と遠雷も最高だった。なんであんな小さな舞台で広大なストーリーが描けるのか。両方読んでほしい、圧巻だよ。

第10位「ねじまき鳥クロニクル・泥棒カササギ編」

できればハードカバーで。あの重みを感じながら夏の日陰でビールを片手に置きながら飲む。あの上手に現実から少しずつ少しずつ浮き上がらせてくれる村上春樹の文章に心地よく溶けこんで、まったり過ごす時間は極上だよね。

夏本って最高だ!

何か夏の小説でお勧めありましたら鹿田に教えてください!

おわり!

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