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人を理解するのも才能。
人を理解するのも才能。
これ、自分では才能なのかどうか分からないもの。というか「ワイ人を使うんのがうまいんや〜」なんて言っている人はちょっとサムい。
が、それでもなお人を理解する才能に恵まれた人はいると断言できます。使われる側だったからこそ分かること。
「オレは放任主義だからさ」
という人を上司に持っていたことがあります。営業マンをしていた頃のお話。
主義なので、人材育成のスタイルが遠くから見守るタイプである、ということが本来の意味です。しかしこの上司殿、主義ではなくシンプルな「放任」だったんですねえ(苦笑)。
まったく人を見ていない。理解もしていない。放任ではなく放置主義です。
その本質を早めに見抜ける人間は勝手に伸びるし、放置されて何をすればいいか分からない人間は潰されていく。おおむね言えるのは、上司殿には感謝をしていないということです。
一方で、決して口数が多くない人が、自分を深く理解してくれていることもあります。
営業マンからさかのぼることさらに昔、20代の頃の上司はそっちのタイプでした。
よく「この人が言っていたこと、後になって分かった」「今だから分かる」という気づきってありますよね? 要所要所でそのような示唆をくれる人。
人を理解するなんて当たり前のこと、と思われるかもしれません。しかし現実に理解できる人と理解できない人(or理解するフリをしている人)はいて、それは一種の才能だと思います。
なにも人をマネージメントする立場の人間だけに限った話ではありません。
「自分にはたいした取り柄がない」と思っている人が実は気遣いの達人で、周りのみんなから分け隔てなく感謝されていることもありますよね。このような人を見るたび、改めて才能だと感じる。
ただし理解とは曖昧なものです。
人は忘れっぽい生き物ですし、理解していると思っていたことが的外れだったということもあります。形のないものを見ようとしているのだから無理もないかもしれません。
(だから、共感性が高いとか低いとかで十把一絡げに理解力がある・ないと論じるのも無理があると思います)
自己分析が難しいように他己分析も深淵なる世界です。「この人の良さはなんぞや?」と、紙に書き出すなりしてアウトプットしてみるのも手ですね。具体的に、キーワードに変換してみてはじめて分かることもでしょう。
あの口数が少ない上司の石川さん、どこまでやってたんだろうな。こっそりアウトプットしていたらちょっと笑えるのですが、感謝しています。ムラがありすぎる当時の自分を理解してじょう〜ずに使ってくれて(笑)。
これから自分が人材を活用するような場面があるのかどうかは分かりませんが、その時はちゃんと人を理解するように努めたいものです。
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