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【起業】決断を思い切れるほど人は強くない。

ビジネス書作家・神田昌典先生の名著『非常識な成功法則』を、機会があって久々に読み返しました。20年以上前に書かれたものですがまったく古びない内容なので、起業前後の方にはぜひ読んでいただきたいですね。

さて、その中に『決断は思い切らないでいい』という内容があります。

いま起業して成功している人の話を聞くと、「金もコネもなかったけど思い切って起業した」というようなことをよく耳にします。

もしかしたらあなたも、そんな話を聞いて「起業には何よりも思い切りが大切なんだ!」と思っているかもしれません。中にはそれを美談ととらえていきなり「会社辞めます」と言い出すかもしれない…が、ちょっと待って!

「思い切って」はいろいろな将来のシミュレーションをしたうえでの最後の決断だったはずです。

思い切っているようで誰も思い切ってなんかいなくて、いま成功している人にだって、決断の前には緻密で周到な計画があったはずです。

決断を下すために大事なのは、「現在の悪い面」「現在のいい面」「将来の悪い面」「将来のいい面」これら4つに平等に向き合うことです。

悪い面に冷静に目を向けてみましょう。

たとえば僕の場合、「このままダラダラと会社員を続けていたら、退屈な人生になってしまう」でした。会社員から起業する人のうち、結構な割合が同じように考えているのではないですかね、、

悪い面からも得られることや学べることがあります。だから、本当に「悪い面が悪いことだけなのか?」と検討することが重要です。

退屈かもしれませんが働いていれば給料がもらえるといういい面があります。辞めるにしても、どれだけ起業の活動資金が貯まれば辞める、というゴールを決めればいい。

あるいは、まだやり残したことはないか? せっかくなら後々の起業に生かせるような取り組みを会社の中で試してみるのもいいですね。

一方、将来の悪い面について。僕の起業前のストッパーは今思えばこんなものでした。

  • 本当にうまくいくのだろうか?

  • 起業したとして、お客様を獲得できるのだろうか?

  • 具体的に、どうやってお客様を獲得したらいいのだろうか?

  • 自分のスキルが本当にお金に変わるのだろうか?

  • 何ヶ月も食えない期間が続くのではないだろうか?

  • いきなりお金を借りるようなことはしたくない

数え上げればキリがないですが、詰めが甘々です(苦笑)。

いい面と悪い面は必ず拮抗しています。昨日は「これだけ明るい材料が揃っているんだから大丈夫」と思っていても翌日にはやっぱり悪い想像ばかりしてしまう。これが普通。

だから両者の間で頭を悩ませるのは決してダメなことではないのです。

問題は、頭を悩ませるだけで対処法を考えなかったり行動しなかったりすること。その結果、「今はまだできない」という決断を下すのはなんら悪いことではないと思います。

自分にとっての4つのマスはなんだろう? とお悩みでしたらお気軽に無料相談をご利用くださいね〜。経験者として、お力になれるはずです。


■発信者・大鹿のプロフィール
起業家さんや経営者さんの『才能を100%引き出すこと』『才能を発揮できるあり方を見つけること』が活動理念です。


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